Wilhelm-Wilhelm Mk2

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大久保氏

2023-04-28 | Weblog
家康の部下に色々と出てくる大久保一族。ここで整理しておく。
大久保忠世(ただよ):三河時代からの有力な将。関東移封後の小田原城の初城主。
大久保忠隣(ただちか):忠世の嫡男。秀忠付の家老。秀忠の将軍職就任に尽力するが、大久保長安事件で改易される。これは本田正信の陰謀というのが巷の定説だが、本田正信の帰参には父の忠世の力が大きいので、正信の陰謀説は否定されている。忠隣は許されることなく剃髪して生涯を閉じるが、孫の忠朝の代にて大久保氏は小田原城主に復帰。そのまま明治維新を迎える。
大久保忠教(ただたか):大久保彦左衛門。いわゆる「彦左」。大久保忠世の弟である。忠世に従って転戦する。大久保長安事件に連座して改易されるが、家康直参の旗本として復帰する。槍奉行として大阪の陣に参戦。真田幸村の特攻おいては家康を背負って逃げたとの逸話がある。自己の栄達に興味がなく、浪人をたくさん世話した義侠の人であり、将軍にも直接換言できる「天下のご意見番」として有名(創作が多数)
大久保長安:もともとは武田家の家臣で土屋(または大蔵)長安といった。甲斐の金鉱山の税務をしていたことで徳川氏でも抜擢された。大久保忠隣から大久保の姓を賜る。徳川直轄地の事務統括を行う立場であり、全ての奉行を担当した「天下の総代官」。しかし晩年は権勢が衰え病死する。その際に不正蓄財が指摘され息子7人は切腹、改易となる。本田正信の換言によるものとの説もある。

東京は異常

2023-04-27 | Weblog
小旅行で関西の田舎風景を見てきた。土があり樹木があり人が少なく家が大きく空気が美味しく食べ物も美味しい。東京は林立する無機質のビルの隙間に狭小住宅が密集。横浜あたりから東京にいたるまでの新幹線の車窓からの風景は鳥肌が立つほどに無機質で不気味。人々はスマホにくぎ付けでコンビニ飯。東京への一極集中。小さなファミリーでさえ生活するのに共働きが必須。東京は文化に触れやすく生活面でも便利だ。しかし心が休まる風景が少ない。自分に本当の田舎暮らしが出来るとは思わないが、自然が常に見える場所で暮らしたい願望は高まっている。年齢のせいもあるのだろうが。

与謝野

2023-04-25 | Weblog
いつもこんがらがること。整理。
・与謝蕪村は江戸時代中期の俳人。松尾芭蕉を敬愛した。大阪生まれだが母親が京都与謝野町生まれなので、与謝を名乗ったとの説あり。
・与謝野晶子は大正から昭和の歌人。大阪生まれで、夫の与謝野鉄幹が与謝野町出身。政治家の与謝野馨はこの家系。
結論、与謝蕪村と与謝野晶子は全く関係ない。
ちなみに正岡子規は明治の俳人で漱石の親友。松山の人。結核で早世

原城跡

2023-04-11 | Weblog
 昨年は念願だった原城跡(長崎)を訪れることができた。まず長崎県が初めてであり、島原(島原半島)が県のどこに位置するのかさえ知らなかった。島原は長崎からはかなり遠く、原城跡はさらに奥地であった。島原半島の付け根にある諫早から島原までは単線のディーゼル車で1時間強。左手が諫早であるがギロチン異名で悪名の高い水門が見えた。島原駅から原城跡までは雲仙普賢岳の麓をぐるり回る路線バスでさらに1時間弱。大火砕流で崩壊した山肌がいまだに生々しく残り、自然のもつエネルギーの凄まじさを思い知らされる。
 島原の乱の原因の一つは、水に乏しい土地で石高が低いにも関わらず、当時領主であった松倉勝家が幕府への見栄のために数倍もの重税を課したことにある。キリシタンに対する弾圧も同様に過酷であり、重税と弾圧に耐え切れなくなった領民がついに蜂起し、廃城となっていた原城(城の形は残っていた)を占拠して島原藩および派遣された幕府軍と徹底抗戦したのが島原の乱である。天草四郎の印象が強いためか、島原の乱はキリシタンによる宗教的な叛乱と捉えられがちであるが、実際は苛酷かつ残忍な領主に対して怒りを抑えきれなくなった領民の武装蜂起というのが正しい。幕府軍による乱の鎮圧後、事件の責任を取らされた松倉勝家は、斬首(切腹ではない)となり、松倉家は改易処分となった。
 現在の原城跡は、その城郭の殆どが畑となっている。バス亭の前に大きな看板が出ており、本丸跡へは徒歩で15分程度である。世界遺産に登録されたので、残された史跡の説明は非常に丁寧で勉強になる。そして何よりも、想像以上に石垣や空堀が残っていたのが驚きだった。幕府は二度と城を使用できないようにと、石垣も含めて徹底的に城郭を破壊したというが、それでもあれだけの石垣と構えが残っているのであるから、当時はかなり大規模な城郭だったいうことがわかる。原城の背面は有明海に面しており、対岸は熊本県の天草である。視界だけを切り取れば素晴らしいまでの風景なのだが、ここで繰り広げられた激戦や、落城時に虐殺された数万の人々のことを思うと、その歴史の重さに神妙な気分にならざるをえない。戦争の最終段階では幕府の要請をうけたオランダ船が砲撃を加えたともいう。救援に来たと思った異国船から砲撃を受けたたことに籠城側は衝撃を受けたという。当時のオランダは80年にも及ぶ宗教戦争の末にプロテスタント化したばかりであった。自国での泥沼の宗教戦争を経験した彼らに異国の原住民のカトリック信者なぞを助ける筋合いはさらさらなかった。
 天守が現存する城郭は立派だが、実はあまり特別な歴史を持っていない場合が多い。姫路城しかり、彦根城しかり、松本城しかり。原城のように歴史の一大事が刻まれた城跡こそが、のこされた人生で見なけれなならない本当の城だと思う今日この頃である。


丹羽又三郎氏を仮面ライダーで見つける

2023-04-06 | Weblog
仮面ライダー(原作)のYoutube鑑賞を続けている。色々と気づく点が多い。
①本郷を助けるFBI捜査官の滝和也を演じる千葉治郎さんは、実は故千葉真一の実弟とのこと。ショッカー戦闘員との格闘シーンはライダー並み(スーツを着ていないので蹴りやパンチのスキルはライダー以上に見える)の戦闘力を見せるのだが、そのバックボーンは千葉真一のJAC仕込みということで納得した。Wikiによると今(2015年)は千葉県の森林保護に関わっているとのこと。
②ゲルショッカーの幹部のブラック将軍を演じたのは丹羽又三郎氏。丹羽氏は大映の主演級俳優で、市川雷蔵の作品では強敵として必ず出てくる俳優さんである。30年以上雷蔵ファンをやっている私は丹羽氏とも長い付き合いといえる。丹羽さんはニヒルなイケメンというイメージなのだが、こんな面白い役もやっていたのかと感慨にふける。役者魂だな。
③これはライダーファンなら当たり前なのかもしれないが、登場時のライダー1号の仮面は濃い緑色だったが、一度退場し(藤岡弘の入院のため。ライダー1号は海外出張となる)、再度登場して後半に主役に返り咲いたときに、2号と揃えた銀緑色の仮面になった。1号がまだ深緑で2号が初期デザインの時にダブルライダーで共演した52話も今ならYoutubeで鑑賞できる。こちらの色のほうがライダーn見分けがしっかりついてよかったのではと個人的には思う。

大映時代の丹羽さん

ブラック将軍の丹羽さん

ウルトラ5つの誓い

2023-04-01 | Weblog
新年度高速徒然
Zガンダム最高:Youtubeでポツポツ公式放送を観れるのは嬉しい。オープニングのZの変形シーンは40年たっても鳥肌がたつ。
マウアー・ファラオ:同じ声優なのでハマーン・カーンが優しいときってこんな感じなのかなと想像する。
・公式放送といえば「仮面ライダー」もYoutubeで見れる。敵怪人の発想とデザインが秀逸すぎる(88話の怪人はネコヤモリ)。そしてライダーのデザインはこの初代ライダーが最高だ。「仮面ライダー」は私の出生前の作品。オンタイムでみたライダーは「スカイライダー」からである。なので初代ライダーの内容は詳しくは知らない(敵がショッカー、ラスボスが天本英世の死神博士=イカデビルぐらい)。こうやって気軽に見れて嬉しい。2号ライダーって毎回出てくるわけではないんだな。「トウ!」藤岡さんの低い声が実にいい。最近「シン何とか」という金を毟るだけの「ばったもん」の映画をやっているそうだが、宣伝をみるだけで共感性羞恥を感じるほどに酷いものだった。
ダスティン・ホフマン:何十年ぶりに映画「トッツィー」を観た。女装と低い声の男を使い分けるホフマンの演技力に脱帽。監督でもあるシドニー・ポラックの演技も注目に値する。この時代のアクターズスタジオ出身者の演技はどれも神憑っている。Mブランド、デニーロ、パチーノ、Jニコルソン、マックイーン、Pニューマン・・綺羅星のごとく。それに比べたら今の俳優は。
アラン・ポー:とりためている「刑事コロンボ」にワインの話があり、その中でポーの「アモンティリャードの酒樽」が紹介された(実はアモンティリャードはワインではなくシェリー)。読みたくなったので、久しぶりにポーの小説を探して耽溺している。奇しくも今放送している仮面ライダーのネコヤモリは「黒猫」がモチーフだ。
ウルトラ5つの誓い:新マンの郷秀樹を演じた団次郎さん(団時朗さん)が逝去された。昭和ウルトラマン俳優では最初の故人となってしまった。この作品もオンタイムでは見ていないが、子供時代に再放送で完璧に見直したので全怪獣を言えるくらいに良く知っている。細身でスタイリッシュなデザインで清潔さを感じさせるウルトラマンだった。団さんの訃報が入る直前に、Youtubeで最終回の最後の場面(郷秀樹が別れを告げるシーン)を観た(虫のしらせか・・)。次郎が砂浜を泣きながら走り「ウルトラ5つの誓い」を叫ぶシーンは涙腺を確実にゆるくする。この5つの誓いを守れる子供は、今この時代に果たしているだろうか?

一つ、腹ペコのまま学校へ行かぬこと
一つ、天気のいい日に布団を干すこと
一つ、道を歩く時には車に気をつけること
一つ、他人の力を頼りにしないこと
一つ、土の上を裸足で走り回って遊ぶこと