Wilhelm-Wilhelm Mk2

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AIが全く使い物にならない

2023-03-27 | Weblog
ChatGPTとかいうAIアプリをスマホに入れて使ってみた。GPTとはGenerative Pre-trained Transformerの略らしい。まあ日本人には何言ってるのかわからないまま使われることだろう(ITやAIさえ元の言葉知らない人がほとんどだろう。てか日本人は病的に英語できないし)。
さてアプリの感想は「全く使い物にならない」です。質問の答えは検索した単語を適当につないで多方面から文句でないように妥協しただけ作文であり、特によく知っている内容を質問したときは、その回答がかなりいい加減であることがわかる。アメリカの大学教授が、学生がAIを使って本人も理解できない屑レポートを作ってくる可能性があると警告しているが(なのでそれを回避するような課題を作ることで真の学力向上が目指せると)、おそらくこれからネットの検索の結果もAI対応となり、世の中はいい加減なゴミ情報に溺れていくのだと思う。

ファルコ完成

2023-03-01 | Weblog
 飛行艇ファルコ(未来少年コナン)を完成させました。塗装はいつも通りにファレホの筆塗りです。今回の課題は黄色やオレンジといった隠ぺい力の弱い色をいかに大きな面に塗るかでした。黄色でグレーサフを隠蔽することはまず不可能なので、最初の課題は以下に全体を白く塗装するかでした。ホワイトサフだけでは不十分なので、その上にベースホワイトをスプレーしました。しかしそこでみつかる傷などに対処してヤスリをかけて再度ホワイトを載せると、白でも濃淡が生まれます。その濃淡さえもが上にのせる黄色に影響を及ぼすわけです。黄色を綺麗に乗せるには、下地を本当の意味で「白無垢」にしないと難しいことががわかりました。
 筆塗りは「ドライブラシ」もしくは「セミドライブラシ」でやりました。塗装の理想とは塗料が均一に表面に積層することだと思うので(素人の感触)、塗料を水でエマルジョンにして塗り伸ばすよりも、水分をできるだけ減らした塗料を直に面に乗せていく方法が効率がいいはず。ファンデーションやチークやアイシャドウを肌に載せるのと同じ考えですね。水分が多いと流れてしまい凹みに溜るので細かいモールドはあっという間に埋め立てられてしまう。ただしドライブラシは絵具の消費量が半端ない。なにせ一度筆につけた絵具の大半を捨てるのですから。そして筆。普通の平筆でのドライブラシは難しく専用筆は高めなので、噂のダイソーのアイシャドー筆を試してみた。結果として非常に使い良かった。色を変えるときに洗うと大変なので5本くらいまとめて買って色ごとの専用筆として使いました。先が開いて毛羽だっているので大きい面積に乗せることができるし、非常に耐久性も高い。今回で一番成功した作業ですかね。黄色は白色の濃淡や透ける地の色を消すのに苦労しましたが、羽根の表のオレンジと裏の藤色はうまくいったと思います。なお船底は普通の筆塗りです(赤茶だし)。
 他に苦労したのは消えたリベットの修復です。ヤスリ掛けでリベットを失わないように細心の注意を払ったのですが、合わせ目消しでどうしてもリベットを削り落としてしまいました。修復はまずニードルで目打ちして、そこに瞬着パテを針先で載せて表面張力で盛るという感じでした。我ながら非常にいい方法だと思うのですが、針先につけるパテ量でリベットの大きさが変わるのでコントロールが難しい。でも遠目からは全然わからないと思います。
 失敗点は大きく3つ。合わせ目消しをいつもの方法(流し込み溶着、瞬着、ラッカーパテ)でやればいいのに、新しく手に入れた瞬着パテを盛ったら、これが硬すぎて紙やすりでは全く歯が立たず、金属ヤスリで削ることに・・・すると折角のきれいな曲面が削れていびつになってしまいました。もう一つはキャノピーのマスキング。初めてなりに十分に気をつけたのだけど、隙間からサフが入り込み少し汚れました。小さいマステを貼っていくよりも、大きく貼ってニードルでヘリをしっかり押さえつけてナイフで切るほうが好みかも(失敗したら終わりだが)。そして最大の失敗はこのキャノピーの接着。側面の半球型キャノピーの取り付けを瞬着でやったら、いきなり曇り始めた。どうやら瞬着の蒸気でクリアパーツの表面は荒れるらしい(飛行機プラモでは常識のようだ・・・)。シンナー系はそうなると思ったが瞬着でもそうなのか・・。勉強になりました。側面のキャノピーは海水の塩で汚れたということにします。
 全体的には満足です。宮崎駿の細かい設定(2階建てのキャビンなど)も組みながら確認できたし、羽根の美しさにほれぼれしたし。苦手の黄色もなんとか筆で塗れたし。次に飛行機を作るならナウシカの「ガンシップ」ですね。今回の教訓を活かして王蟲の目から加工したキャノピーには気を付けたいと思います。次はハセガワのバトロイドバルキリーの予定です。