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日本の研究能力が下がり続ける理由=論文博士があるから

2021-04-30 | Weblog
 ここで何度も書いていることですが、日本には大学院に行かなくても博士号が取れてしまう「論文博士」という謎制度があります。論文博士は、企業研究者や官僚が肩書に箔をつけるためによくやる手法です。私の知るある官僚は学卒でしたが、転職(天下り)前にいきなり学位をとってそのまま大学の教授になってました。大学院に進学すると、5年分の学費がかかる上に収入は基本ゼロですが、論文博士の場合は、会社から給料をもらいつつですから、学位取得にかかる費用はゼロと言えます。それでも肩書上は、課程博士と同じ「博士Ph.D」になってしまうのです。アメリカで論文博士の存在を話したとき、学生たちには予想以上に驚かれ(冗談だろ?みたいな感じ)、教授からは日本の研究者をどうやって見分けたらいいか?とまで訊かれました。
論文博士制度のせいで、進学を迷う学生も将来取得できるなら今はいいやと就職してしまう・・・結果、学生数が少なくなり、大学の研究能力も下がるというわけです。ですから、もっと勉強したい・研究したいという学生が迷うことなく進学できるように、生活資金のバックアップも当然あるべきです。アメリカは各ラボの研究的資金から学生の生活費が支払われており、万が一、研究資金がストップしても、大学のチューター業務などで一時的に補える感じでした。学生も自分の頑張りが研究室の予算獲得につながるので、実験をサボることはないし(サボれは否応なく放出されます)、資金獲得のためのプレゼンは死活問題なので、教授だけではなくラボをあげての仕事って感じでした(学生が教授のプレゼンを聞いて改善点を提案する)。もう15年以上前ですが(驚き)、こうやって書いているとあまり遠い過去のような気分がしませんね。それぐらいアメリカの生活は充実して楽しかったのだと思います。

ORE提言
・論文博士の完全廃止
・博士課程学生への生活費の援助(競争的資金に盛り込む)
・産学連携で社会で即戦力になるような博士の育成


アメリカのラボで隣の実験台を使っていた優秀な女子学生は、博士学位取得と同時に大手企業の主任研究者となり、初年度から年収1000万越えでした。さらには学生結婚していた旦那もほぼ同時に学位をとり、有名ハイテク企業に勤めたので、家庭収入は30歳前にして2000万以上となっていました。日本では驚きの額ですが、アメリカではそのくらいは当たり前の感じでした。「博士取っても先がない」とか「博士の1割は行方不明」なんて言われる日本とは大違いですね。

トヨタ社長は臆病

2021-04-28 | Weblog
 トヨタ社長が「電気自動車(EV)100%にすると、培ってきたガソリンエンジンの技術や雇用が失われるので困る」と言っている。この考え方は非常にまずい。そうやってうろうろしているうちにスタートダッシュに乗り遅れ、気が付いたら参入できるスペースがなくなっているだろう。「中国よりも安くて性能のよいEVを作ってやる!」となぜ言えない?新規参入が育つ前に車の大手として世界シェアを握ろうとなぜしないのか?ガソリンは戦車でも重機でもまだ必要だろうから、そちらで技術は高めればよい。またPCやスマホの二の舞になりたいのか?

東大理Ⅲ

2021-04-28 | Weblog
最近見つけたYoutuber「ぴーす」さん。東大医学部卒で、現在は宮古島で医院を経営している方です。この方の理論だった喋りを聞いていると「やっぱり東大医学部(理Ⅲ)って頭いいなあ~!」と感嘆します(ぴーすさんは自慢したりなぞしませんが)東大の入試において理系はどのコースでも同じ問題を解かされたのだけど(多分今でも)、理Ⅲの合格ラインの点数は理Ⅰや理Ⅱのラインよりはるかに上で、越えられない壁を強く感じていました。自分の身近な人で「凄いなあ!」と尊敬を覚えた人を思い返してみると、理Ⅲの方ばかりですね・・・。高校の時にも圧倒的にできた同期(女性)がいて、定期試験や模試で別世界を走っていたのだけど、彼女もさらっと理Ⅲに通りましたね。今は何やってるのだろうか?・・この記事を書いて久しぶりに思い出しました。

東大理三に受かったのにどん底まで堕ちた理由。


【コミュ障とは】東大生に多い? コミュ障の仕組みとその克服法【東大卒医師】

日本は原点の「模倣」にもどるべき

2021-04-25 | Weblog
日本は原点にもどって「模倣」に徹するべきと考える。オリジナルなぞ目指す必要はない。一番成功している国をそっくりそのまま模倣すればいい。中国や韓国やそうやって国力を伸ばしている。日本も明治維新から昭和前期までは同様だった。いつの頃からか「ものづくり大国」を標榜しだし、偏った独自性を追い求め、あげくの果てに「ガラパゴス」なんて言われる始末となった。
資源に乏しく災害の多い島国ということを認識して、真似できることは貪欲に真似すべき。技術も政治も官僚機構なにからなにまで。

最近の読書
画集:橘小夢
画集:川瀬巴水
坂口安吾:風博士、アンゴウ

武田典厩信繁

2021-04-17 | Weblog
若松武史さん逝去(70歳)。大河「武田信玄」での典厩信繁(信玄の実弟)役で強く印象に残っている。テレビドラマをほとんど見ないので、他の出演作は知らないのだけど、武田信繁といったら必ず若松さんが思い出されるほどの好演だった。誠実に兄と国を支えて、川中島でも前線で髪を振り乱して奮戦し、勝利目前で戦死してしまう。信繁ロスは激しく、その後の武田家は義信事件が発生してより暗くなっていく。
大河「武田信玄」で初期の信玄を支えた宿老役はほとんど鬼籍に入ってしまった。菅原文太(板垣)、本郷功次朗(甘利)、児玉清(飯富)、宍戸錠(原鬼)・・・。今川義元役だった中村勘九郎、諏訪頼重役だった坂東三津五郎もいない。子供時代の心に焼き付けられた名優が去っていくのは本当に寂しい。

相模原市のパラリンピック採火場が大量殺人事件の場所という・・

2021-04-14 | Weblog
相模原市は、2016年に19人が無差別に殺害された障碍者施設でパラリンピックの採火式典を行うらしい。当初は遺族にも知らされず、最近これを知った遺族が式典の中止を神奈川県や相模原市に要請するとのこと。遺族としては当然だろう。一般の市民としても「さすがにそれは・・・」と絶句である・・・いったいどういう感性で施設を選んだのか。本気で担当者に問いたい。正直、頭おかしいというか、狂ってるとしか思えない判断だ。方針を決めたのは相模原市とのことだが、市は「不愉快な思いをさせてしまったのであれば申し訳なく思う。今後、何らかの形で遺族らの意見を丁寧に聞き取る機会を得たい」と、受け流し対応に徹しそうな感じだ。ちなみに、相模原市の現市長は元民主党の元衆議院議員である。

オリンピックもそうだが、そもそも全く意味のない採火や聖火リレーの儀式に一体どれだけの人的資源や資金をつぎこんでいるのか

断酒の効果

2021-04-13 | Weblog
酒を完全にやめて2か月以上がたちましたが、非常に快適です。いつ何時でも頭と体が正常に動いていることを快感と捉えてしまったので、この快感をぶち壊してしまう飲酒をする気にならないというのが現況の正確な描写です。つまり、楽しいことを我慢しているのではなく、今楽しいからそれを傷つける行為をしたくないということです。我慢しているわけではないということです。体重もこの2月で2キロ以上落ち、内臓も安定して常時すっきりしています。お酒は確かに美味しいし、酔ってるときは楽しいのだけど、もう30年近く飲み続けて、それは十分に味わったので、ここらで卒業ということでいいのかと思います。ただし、アルコールには麻薬と同様にもとに引き戻してしまう魔力があるので、つきあいや旅行先で勢いに任せて飲んでしまわないように気を付けねばと思っています。そういう意味では、会食や旅行ができないコロナ禍において禁酒は好タイミングかと思います。
あともう一つ、ボトルからグラスに注ぐという行為だけでお金を取っている飲食店に大事なお金を払いたくなくなった・・というのもあります。対価という観点からすると、注ぐだけでチャリーンは悪質な詐欺行為のようにも感じます(サービス料とはいえ)

【歴史勉強】源氏

2021-04-09 | Weblog
源氏平氏は子供のころから大好きな分野だが、体系的にもう一度つかもうとWikipediaを使って源氏の系図を手書きで作成してみた。非常に楽しかった。どんなにITが発達しても勉強は手書きでするものだとつくづく思った。自分の中の最強源氏は、八幡太郎義家でも鎮西八郎為朝でも悪源太義平でも源九郎義経でもなく、酒呑童子や土蜘蛛などの妖怪を退治して名を馳せた頼光(らいこう)なのだ。頼光は義家の祖父である頼信の長兄にあたる。頼光に従った四天王は、渡辺綱(得物は鬼丸、鬼退治で有名)、坂田金時(得物は鉞、金太郎)、碓井貞光(得物は大鎌、三浦氏の始祖)、卜部季武(坂上田村麻呂の子孫)である。頼光と共に酒呑童子を討った藤原保昌の妻が和泉式部。和泉式部は多情な人で紫式部にも批難されている。

義経の同腹の兄である阿野全成(幼名今若)は、頼朝による親族粛正の中にあって唯一頼朝の兄弟の中で生き残り、頼朝の死後は北条家とつながる。しかし、その行動が二代目将軍の頼家に睨まれて誅殺されることになる。全成の子孫は源氏直系でありながら有力御家人とはならずに細々と生き残ったが、女児は藤原家に嫁いで子孫が阿野家を名乗った。後醍醐天皇の寵妾であり後村上天皇を生んだ南朝の北条政子ともいわれる阿野廉子は、この系である(大変興味深い)

鎌倉

2021-04-08 | Weblog
ちょっと前に鎌倉に行った。北鎌倉で降りて寺をポツポツみながら鎌倉に歩いていったが、鶴岡八幡宮から南側はもう鎌倉って感じではなくなってた。門前町の趣はどこかにいってしまい、若者が跋扈してウェイして写真を撮る町になっていた。八幡宮も大イチョウがなくなり寂しい雰囲気で(新しいイチョウが生えていたが)、太鼓橋も閉鎖されていた(子供の頃は渡れたはず)。北鎌倉から鎌倉に出るトンネルの出口にあったお洒落な紅茶ケーキ屋(歐林洞)もコロナのせいで昨年閉店になっていた。古都も時代の流れには勝てぬか。古びた鎌倉文化を楽しむなら、山間の禅寺をめぐるのが一番のようだ。今回は円覚寺・浄智寺・円応寺・建長寺を廻った。

Youtubeでの丁寧な暮らしっぷりとか

2021-04-06 | Weblog
Youtubeに丁寧な暮らしとか上質な暮らしを撮影してアップしている人が多いけど、起床シーンやら料理シーンをいちいちカメラをセットして撮っては確認して、さらに撮り直したりしてることを思ったら、滑稽で笑ってしまう。

日本の女性議員が少ない理由は

2021-04-06 | Weblog
選挙で当選しないからです。ジェンダー後進国とかそういうことではないと思うね。女性も投票してるのに当選しないのはなぜなのか考えたほうがいい。総じて政治家ってのは、自己顕示欲の非常に高い人がやる仕事なので、女性で自己顕示欲が高くて、さらに思想的にも偏ってたりしたら、一般的に・・・なんですよ。まあ男性も同じだけどね。