Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

TOPGUN2

2019-07-26 | Weblog
来年公開のトップガン2のtrailerが出てきました。
・マーヴェリック(トム・クルーズ)はまだ飛んでいる。
・マーヴェリックの階級はcaptain(大佐)
・機体はF-14からF-18スーパーホーネットへ(単座?)
・若い女性のパイロットあり(コールサインphoenix)
・グラサン
・バイク
・ピアノを弾いて盛り上がるパイロットたち
・F-14も登場する

前作の雰囲気をうまく残しているよう。期待したい。しかし、やはい一番気になるのはアイスマン(ヴァル・キルマー)のこと。ヴァル・キルマー大好きだったのだが、病気してから随分と太ってしまい今回どういう役で出てくるのか・・・色々と心配だ。

>妄想
F-18がない状況でマーヴェリックはかつての愛機F-14で出撃することに。しかしバディが見つからない。そこにアイスマンが・・・とかだったら泣く。

Top Gun: Maverick - Official Trailer (2020) - Paramount Pictures

tears in rain:ルトガー・ハウアー氏死去

2019-07-25 | Weblog
ブレードランナーで人造人間ロイを演じたルトガー・ハウアー氏が逝去された(75歳)。ブレードランナーの舞台は2019年のロス、つまり今年。映画の役と同じ年に亡くなったわけか・・・。ブレードランナーの主人公はハリソンフォードだが、後半は完全にハウアーに食われていた。まあこれは2人の演技力の差ではなく、役の差だと思う。寿命がつきたロイが死を迎える直前に語ったあまりに有名な台詞を掲載して、哀悼の意としたいと思います(tears in rainはハウアーのアドリブ)。

I've seen things you people wouldn't believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion. I watched C-beams glitter in the dark near the Tannhäuser Gate. All those moments will be lost in time, like tears in rain. Time to die.

Blade Runner - Final scene, "Tears in Rain" Monologue (HD)



エル・トポ

2019-07-07 | Weblog
最近観たもの読んだもの


「ニューヨーク公共図書館」:休憩入れて4時間弱のドキュメンタリー映画。様々な肌の色の人々が真剣に未来を語る姿は日本では見られない。これは私がアメリカに行ったときも感じたことだ。飲み会が佳境に入ると、皆グラスを片手にアメリカや世界の政情を真剣に語っていた。日本の学生なんぞウェーイしてカラオケでオールだ。アホまっしぐらだ。

「エル・トポ」:アレハンドル・ホドロフスキー監督・主演のカルト映画。凄い映画だ・・。なぜ今まで未鑑賞だったのか。あらすじはこんな感じ。

「さすらいの凄腕ガンマンであるエルトポ(もぐら)。妻を砂漠に埋葬し、一人息子を全裸で侍らせて旅をしている。軍人によって虐殺されつつある村に到着したエルトポは、大佐を決闘で倒し村を開放する。エルトポは大佐の情婦にされていた女性に誘惑される。そして子供に「一人で生きていけ」と告げ、女性と旅にでる。しかし、純粋に見えた女性は次第に変貌する。自分の愛が欲しければ砂漠に住む4人のガンマスターをすべて倒せと要求する。マスター達はガンマンというよりヨガ行者たちに近い。撃たれた弾を急所を外して自在に通すマスター、完全なる無心から最速の早打ちをするマスター。1発だけしか持たない一発必中のマスター。弾を虫取り網で取り相手に打ち返すマスター。勝てないと悟りつつもエルトポは卑怯な手段を用いてマスター達を3人まで倒す。しかし最後のマスターは解脱の域に達しており、エルトポと勝負せず自ら命を絶つ。わが身の存在に疑問を抱き発狂するエルトポを、道連れになった女ガンマンと恋人が撃ち殺す。このとき、キリストと同じく手足そして脇腹に弾が通る。エルトポは奇跡的に一命をとりとめるが昏睡状態となり、その間不具者たちが密かに住まう洞窟の奥で生き仏のごとく安置されていた。目覚めたエルトポは聖人のような姿となっており、不具者たちを救うべくトンネルを掘ろうと決心する。ダイナマイトを買う費用を賄うために、白人達が支配する腐敗した町で大道芸をするエルトポ。白人の要求で助手を務める不具の女性と交わりさえもする。この女性はそのまま妻となり子供を産んだ。白人たちは原住民に怪しい新興宗教を布教していたが、それに疑問を感ずる若い宣教師は過去にエルトポが捨てた子供であった。子供はエルトポを殺そうとするが、エルトポの妻に懇願されトンネルの完成まで待つことにする。いつしか、親子と妻の3人で芸を行い、そしてトンネルも掘るようにさえなる。トンネルが開通したとき、エルトポは息子に命を差し出すが、息子はもはや父を撃つことはできない。トンネルを通って洞窟内の不具者たちが町に押し寄せる。しかし、白人たちは彼らを一顧だにせず機関銃で掃射してしまう。絶望にかられたエルトポは、絶叫しながら白人にたち向かうが、彼もまた蜂の巣される。しかし真の聖人となったエルトポは不死身となっていた。もはや彼に銃弾は無効だった。彼は機関銃を奪うと、白人たちを一人残らず皆殺しにする。そして、自らにけじめをつけるべく、ランプの油をかぶり座禅の状態で己に火をつけるのだった。息子と子供を抱いた妻が茫然とその炎を見つめて終わる」

全裸の息子と血だまりを歩く

第1のマスター

第3のマスター

第4の究極マスター

聖人となったエルトポ。妻と共に。
ホドロフスキーがパントマイムの経験があったためか舞踏的な演出が目立つ。また、血のりが冒頭から滝のように使われるが、数えきれないほどの人間が死ぬのでそのあたりはすぐ麻痺する。特筆すべき点は、フリーク(不具者)が沢山出てくること。第一のマスターの従者は、両腕がない男と両足がない男のペアである(おそらく本物)。この2人は文字通り一心同体で主人に仕え、主人と共にエルトポに殺されるわけだが、哀れに思ったエルトポは二人の亡骸を重ねてあげるのだった。また白人が徹底的に醜悪に描かれているのも特徴。現地人を奴隷として使う厚化粧と毛皮にくるまれた肥満体の女性。南米でユダヤ人として生まれ差別に苦しんだホドロフスキーの恨みなのか近代文明に対する嫌悪なのか。その他、そこかしこに日本からの影響がみられる。後半のトンネルを掘る話は、菊池寛の「恩讐の彼方に」そのままだ。ホドロフスキーはメキシコで日本人から禅を学んだというので、そこで聞いた話なのかもしれない。またエルトポが決闘の際に両腕をクロスにかまえるのだが、これは小林正樹の「切腹」で仲代達也がみせた構えのオマージュだろう。と強烈な映像と内容に加えて裏も深く、簡単には語りつくせない極上のカルト映画なのでありました。


アレハンドロ・ホドロフスキー・・まだ存命中90歳。監督であり俳優であり漫画家であり禅行者でありタロット占い師でもあり・・・子供たちもアングラ系で活躍中。監督した映画作品は少ないが、どれも問題作のようなので、ゆっくりと鑑賞していきたい。



木造再建の名古屋城はエアコンなしですよね?

2019-07-03 | Weblog
河村たかし名古屋市長(70歳)の意味不明の発言。これが老害か。

『名古屋城天守閣の木造復元を目指す河村市長は昨年5月、「史実に忠実な木造復元を優先させる」として、新天守閣にエレベーターを設置しない方針を表明した。河村市長は安倍首相の発言について「文化や伝統を大事にしようという趣旨でしょう」と理解を示した上で、「本物を皆に見て触れてもらうのが本当のバリアフリー。エレベーターを作るのは冷たい考え方だ」と持論を述べた。』

なにを言ってるのかさっぱりわからん。名古屋の人たちも大変だな、こんなのがヘッドとは。

そんなに「史実に忠実」にこだわりたいなら、新天守閣は、エアコンなし、照明は灯明、トイレはぼっとんにしろよ。

大阪城天守閣は想像の入ったコンクリ製

2019-07-02 | Weblog
「大阪城の天守閣は16世紀のものが忠実に復元された。しかし、残念なことにエレベーターまでつけてしまった」との安倍首相の発言が物議を醸している。
まず、安倍首相は基本的なところで間違っている。昭和に復元された天守閣は、秀吉時代のものでも徳川時代のものでもない。豊臣時代をベースに江戸時代のものも取り入れた「オリジナルデザイン」である。よって、全くもって忠実には復元されていない。復元というよりは復興である。そして復興天守はコンクリ製の8階建で、内部は資料館&展望台である。8階建てなら普通はエレベーターをつけるだろう。まさか安倍首相、天守は木造建築と勘違いしている?
 この発言が安倍さん自身のものなのか、はたまた官僚の作文なのかはわからないが、20か国の代表を前に自国の文化財を間違えて説明するとは恥ずかしい限りだ。もし名古屋城の木造復元への援護射撃の意図があったとしたら逆効果と言える。

・豊臣大阪城(黒田屏風):漆黒の壁に金模様のアバンギャルドな天守

・徳川大阪城(想像):江戸城・名古屋城と同様に飾り気のない白漆喰のつまらない層塔型天守

・昭和の復興天守閣(コンクリ製)。豊臣型をベースにかい



バカ丁寧

2019-07-02 | Weblog
バスの停車ボタンをみてもわかるが、日本は無駄に丁寧である。はたしてこのバカ丁寧さは必要だろうか?説明を読まないとボタンの意味がわからないほど日本人はバカなのか?このような細かい文字をわざわざ読む人がいるのか?

海外ではただ一言「STOP」である。


高島城

2019-07-01 | Weblog
諏訪の高島城を見学してきました。子供の頃に読みふけった「城なんでも入門」で見て以来、行ってみたい城郭ランキングの上位にあった城です。破風を多用し、さらにそこに華頭窓を開け、しかし最上階には欄干や大窓を設けないというデカダンスな異形の天守にベタぼれでした。天守は明治維新まで現存したのですが、明治時代に廃棄解体、そして昭和時代に地元の人々の厚い支援で外観復興されました。復興天守閣はコンクリ造りですが外観はほぼ創建のまま復元されてます。中はしっかりとした郷土博物館で、神話時代から続く諏訪の歴史を学べます。諏訪氏と言えば、中先代の乱で北条一族に殉じたり、戦国時代は武田信玄によって武田家に併合されたりと苦難のイメージがありますが、諏訪大社の神主という地位もあることから、名族として命脈を繋ぎ、江戸時代は諏訪藩(高島藩)として繁栄しました。高島城はその諏訪氏の居城です。本来、高島城は諏訪湖湖畔に築かれた水城でしたが、諏訪湖の干拓によって現在はやや内陸にあります。40年ほど前に地元の歴史家が編纂した高島城の研究書が売られていたので記念に購入した。図版や写真が多く読み応えのある箱入りの立派な書籍である。城は上諏訪駅から徒歩10分ほど。近所の評判の蕎麦屋が大変美味しかった。