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「ことば」とは「思想の衣装」

2017-05-11 | Weblog
 「ことば」とは「思想の衣装」
下のリンク先の記事に書かれていたイギリスの詩人ジョンソンの言葉である。

 家庭でも職場でも若い人に触れる毎日だが、現代の若者は間違いなく語彙が不足している。その原因は色々あるのだろうが、最大の原因が読書量の減少にあるのは明らかだ。刹那的なネット世界に依存し、日常の感情表現も全て「やばい」ですませてしまう・・・美味しくても「やばい」まずくても「やばい」成功して嬉しくても「やばい」失敗して落ち込んでもも「やばい」。自分の語彙力も正直なところ稚拙なのだが、幼少期の40年近く前を振り返ると、あの頃はPCもなく、ネットはなく、携帯もなく、テレビのビデオ録画さえもなかった(小学校にエアコンはなかった。夏は汗だくだった)。情報源は全て活字だった。本であり新聞でありチラシであり・・・知りたければ、友達に本を借り、本屋で立ち読みし、図書館の書架で本を探した。恐らく、我々の世代が活字世代の最後の一群だと思う。精神の形成期に活字に多く触れられた(触れざるをえなかった)のは幸いだったと思うが、今の子供たちの世代はどうしたらいいのか。ネットもテレビも遮断して読書だけにするのか・・しかし、デジタル依存の現実社会に対応するためには、そこまで徹底できない(PC音痴は就職できない世の中)。これからは、プログラミングなんてものも小学校で必修化されるらしい。ますますPCとネットに触れていくことになる。こんな状況で活字との両立なぞ不可能だ絶対に・・しかし、このままでは間違いなく人類は退行する。すでに退行現象はあちこちで視認できる。とりあえずは、目の前の自分の子供から何とかしたいのだが、正直どうしていいのかわからない・・・絶望感に襲われることもある。
 下記の記事を参照にして活路を見出したい・・語彙不足の進行は確実なようだ。しかし、ここに書かれている対処法も結局は受験用の手法であって、人格形成の根本解決ではないのだが。

難関中学の語彙問題・解く子は親が違う!

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