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ピカソの女神たち プレイボーイ11月号

2008-10-12 | ア-トな話し
PLAYBOY (プレイボーイ) 日本版 2008年11月号 がやってくれました。

なんと、ピカソ特集。

月刊プレイボーイを手にするのは、何十年振りだろう
懐かしいですね。
青春の雑誌です。今回もヌード写真は少しあります(笑)。

最近は表紙にヌード写真はあまり使ってないようです。
今回は、ピカソが写っている有名な写真。
撮影は、親交の深かった、戦争写真家で著名なあの「ロバート・キャパ」

女性はフランソワーズ・ジロー、後方の男性はピカソの甥。
さすがキャパという構成。
フランソワーズ・ジローの笑顔、日傘をを持つピカソ。
ほのぼのした雰囲気をうまく撮っています。



91年の生涯に厖大な作品を遺したパブロ・ピカソ。
スペインのマラガに生まれ、ラ・コルーニャで思春期を過ごし、バルセローナからパリへ……。

どんどん変わる作風は、ピカソが愛した9人の女性たちの物語を抜きには語れない。
長い人生の終焉に、ピカソはこう言った。「女って、いいもんだよ」て。

女性をテーマにした月刊誌が取り上げるには、いいところを抑えたと感服です。
しかも、今東京では、盛大なピカソ展が行われている。

【ピカソ展】
10/4~12/14
国立新美術館は「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」。初期から晩年までピカソ芸術の流れを一望できる約170点を展示。
サントリー美術館は「巨匠ピカソ 魂のポートレート」。自画像をテーマに約60点を展示。


ピカソの女神たち ピカソが愛した9人です

1.ジェルメーヌ・ガルガーリョ
「青の時代」と友人との三角関係

「ラ・ヴィ(人生)」
作品左端がガルガーリョ。
"友人"はガルガーリョをピストルで撃って自殺。幸いガルガーリョは助かった。
そのショックが暗い「青の時代」と言われる作品に反映されている。


2.フェルナンド・オリヴィエ
「バラ色の時代」を導いた女

「フェルナンド・オリヴィエの肖像」
彼女の影響で絵が楽しく、明るいものになる。


3.エヴァ・グエル
キュビスム全盛期の「私の可愛い人」

結核を患い若くしてこの世を去ったエヴァ。
キュビスムの絵なので、誰を描いたのかは傍目には分かりません(笑)。


4.ギャビー・レスピナス
密かに逢瀬を重ねていた謎の女性

後に公表されたが、「密かな」手紙類が残っています。



5.オルガ・コクローヴァ
正式に結婚した初めての女性


「肘掛け椅子に座るオルガの肖像」

国立新美術館「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」出品予定

バレリーナ。ピカソを社交界に引き込む。
キュビズムで私を描かないでと言われて、ピカソが普通に描いた肖像。
生来のボヘミアン気質が頭をもたげ、彼女とは衝突が絶えなくなった。



6.マリー=テレーズ・ヴァルテル
泥沼の結婚生活で出会った若き愛人


「マリー=テレーズの肖像」


7.ドラ・マール
芸術と芸術とが引き合わせた

「ドラ・マールの肖像」
ドラ・マールはカメラマンで画家。
『ゲルニカ』の制作過程を写真に記録している


8.フランソワーズ・ジロー
ピカソに反旗を翻したジャンヌ・ダルク


「フランソワーズの肖像」

若い画学生だったフランソワーズ・ジローとの間には二人の子供が出来ている。
やがてピカソのもとを去り、ほかの男性と結婚した。


9.ジャクリーヌ・ロック
46歳年下の偉大なお母さん


「膝を抱えて座るジャクリーヌ」

国立新美術館「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」出品予定


ピカソの最期を看取った女性。
ピカソは彼女のことを「マミー(お母さん)」と呼んでいた。


ピカソは生涯に2回結婚し、3人の女性との間に4人の子供を作った。
ピカソの死後、マリー・テレーズとジャクリーヌ・ロックは自殺している。

とにもかくにもすごい人でした。


月刊誌「PLAYBOY日本版」は2009年1月号(11月発売)を最後に姿を消す。後2回ですね。
PLAYBOYはヌードだけでなく、田中角栄を取り上げたり、開高健『オーパ!』の連載があったりと一時代を作った雑誌でした。

そしてピカソ展行くなら、読んでおきたい本が、もう一冊



「Pen」 10/15号
ピカソを巡る旅
「世界16都市・26美術館・92作品を現地取材!」
「完全保存版」

力が入ってますよ。

・バルセロナ ピカソ美術館

・マドリード 国立ソフィア王妃芸術センター
最高傑作『ゲルニカ』がある。

・マラガ ピカソ美術館
ピカソの生誕地マラガ

・パリ 国立ピカソ美術館
作者が終生、手放さなかった名作に出会う。

・ヴァロリス ピカソ国立美術館
礼拝堂の大壁画『戦争と平和』。

・ニューヨーク ニューヨーク近代美術館
衝撃の問題作、『アヴィニョンの娘たち』

等々。

その他の趣向もいろいろ。
見ごたえ、読み応えのある本です。
日本の美術館でピカソを持っているところも紹介されています。

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