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モーリス.ユトリロ展

2006-02-26 | ア-トな話し
大阪なんば高島屋で、モーリス.ユトリロ展が開催されている。
18.2.23~3.13

サブタイトルは、「酔い、惑い、描き、祈った」

まさにユトリロの人生のキーワ-ドである。
若くして、アルコールに溺れ、精神病院にも入り、絵を描くことにより、母親の愛を得て、描きまくった...。そして母を祈った。
すさまじいまでの人生。その最盛期は「白の時代」と言われる。

約80点程が展示されている。

パリのモンマルトの風景は日本人の感性に触れる素晴らしい作品です。



これも、さっき見た風景だよね..。

ラバン.アジルも何回も出てきます。

外出が適わなかった彼は、絵はがきを見て、これらを描いたという。
晩年は、ようやく売れ出した「白の時代」の模写を強制され製造マシンになる。

どんな気持ちで制作したのだろうと思うと滅入ってくる。
白の漆喰を塗るときに、その鬱屈した気持ちを筆に、絵具にぶつけるような感じだったのだろうか。

会場ではビデオが流れてました。

二つのエピソードがありました。
ユトリロがパリを去るならどうするかと聞かれ、「ひとかけらの漆喰を..」
そして、死ぬ直前に依頼されて描いた2点の絵、ユトリロの迫力はもはやないが、そのバリの風景は、現実にはどこにもないそうだ...。

「やったね、ユトリロさん」

何となく、救われる二つのエピソードでした。

ユトリロの絵、ユトリロの白は大好きです。


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