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藤田嗣治展と印象派と西洋絵画の巨匠たち展

2006-06-25 | ア-トな話し
京都で2つの展覧会が行われている。
藤田嗣治展  「パリを魅了した異邦人」は京都国立近代美術館である。
生誕120年。1886-1968
フランスでも日本でも異邦人と言われた藤田嗣治。
当時、パリで認められた唯一の日本人画家と言える。
「すばらしき乳白色」と言われる女性の顔に使われる白色は何が素材なのか、世界でただ一つの白色である。


タピスリーの裸婦
白く描く裸婦と猫は、藤田のトレードマークみたいなもの。

「カフェにて」という秀作は、ほぼ同じ2点が並べて展示されている。見飽きることがない。2つとも個人蔵なので、多分揃うのは2度とないかも。

カフェにて

カフェにて

どこが違うか見比べるのも楽しい。

今まであまり知られることのなかった画家だが、テレビで度々特集されたせいか会場は、かなりの混雑。
生前は日本では評価されなかったが、自らが眠るランスの礼拝堂の設計、室内の絵もすべて彼自身の作品という最高の幸せを得た。



印象派と西洋絵画の巨匠たち展は東京冨士美術館所蔵展。

京都文化博物館で開催されている。


藤田嗣治と同じ「白色」が、ここでもすごい。


ピカソの「鳩」
こんなに白と黒を対比させている作品はあまり見ない。
モノトーンは水墨画のようでもあるが、白が一際光っている。
今にも飛び立ちそうである。


白と言えば、ユトリロである。
「白の時代」と区分けされる年代の彼の作品は有名。
モンマルトを描いた作品が一点出ている。


ユトリロ モンマルトル ノルヴァン通り


白が光ると言えばモネの睡蓮
今回出展の作品は、さらに白の部分が多い。



モネ 《睡蓮》Water Lilies



ルノワールの「赤い服の女」はポスターに使われているが、現物はもっとすごい。
何となく日本人にもありがちな顔、いい女の顔です。あなたの近くの誰かに似てるかも。

京都文化博物館は旧日本銀行京都支店の建物が保存されている。館内に入ると、「銀行」という感じが残っている。
常設展もなかなかのものです。
京都の歴史、祇園祭りの装飾品の展示等が行われている。
現在企画展として「貨幣の歴史と近代京都の100年展」が行われている。
貨幣から紙幣が展示されていて見応えがある。
会場内に1万円札で1億円(本物ではない)が積まれていて、自分で持ち上げられるようになっている。10kg。持ち上げてみました。
「ろうじ店舗」というのがあって江戸時代の町並みを再現して飲食店等が入っています。おそばやさん(有喜屋)とか和紙のお店(楽紙館)等があります。
有喜屋では「三色そば」をいただきました。

楽紙館では紙のひな人形を買いました。

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