12月16日は、東大寺の日(?)なんです。
この日のみ、公開あるいは開扉されるものがあります。
1.国宝 良弁僧正坐像(秘仏・開山堂)
2.国宝 執金剛神立像(秘仏・法華堂)
3.国宝 俊乗上人坐像(俊乗堂)、重文 阿弥陀如来立像、重文 愛染明王坐像)
去年は土曜日だったが所用があり行けませんでした。今年は日曜日。
来年は火曜日で平日になってしまう。次に土日になるのは、2012年です。
まずは、開山堂へ
並んでました。
日頃は、開扉してないので、向かいの2月堂に登って上から見ることしか出来ません。ここに写真
開山堂は、初代別当である良弁(ろうべん)僧正を祀ってるお堂です。
良弁の命日が12月16日なので、この日に公開されている。
入り口で参拝の記帳をします。入場料は無料です。
お堂の中には、本尊の木造良弁僧正坐像(国宝)が安置されています。平安初期9世紀の作品。お堂内を一周して参拝は終りです。
良弁の師は、義淵(ぎえん)僧正です。
現在、奈良国立博物館の平常展で、国宝 木心乾漆伝義淵僧正坐像(岡寺の所蔵)が展示されています。-帰りに寄って見て来ました。
庭で写真を撮ってると、何と「河村隆一さん」が来た。美人の奥様とご一緒。お坊さんの案内がちゃんと付いている。「河村隆一よ」とアチコチでおば様方の、ささやきが聞こえる。出てきたら写真を撮ろうと、しばし渋滞が続く。
次に、法華堂(三月堂)。ここも行列が出来ている。
建物も国宝だが、ここには、国宝仏像が12体(本尊の不空羂索観音菩薩立像他)。重要文化財4体の計16体が安置されている。8月にも、ここに来たので、まだ記憶に新しい。
今日は、日頃公開していない、塑造執金剛神立像(国宝)が目的。
入場料は必要。
本尊の不空羂索観音の背後の厨子の中にある。
すごい人だかりで前に一歩も進まない。警備員が居てるが、特に急かすわけでもないので、まったく進まない。
そんな中、急に人垣を分けるように、「河村隆一さんご一行」の登場。
ようやく正面にたどりついた私たちの前に入られた。
河村隆一さんと奥様の後方10cm。一緒に説明を聞くという僥倖である。
右手に金剛杵を持ち、目を吊り上げて威嚇する武神像である。長らく秘仏であったため、当初の彩色がよく残る。執金剛神とは、仁王像を1体で表わしたもの。
本像は良弁の念持仏と伝えられ、命日の12月16日のみ公開される。【写真】
河村隆一さんが立ち去ろうと言う時に、付き添いのお坊さんに質問する人が出た。
「元結紐(もとゆいひも)はどうなっているのか?」
周りは沈黙状態........。
最近、流行の「空気が読めない人」???
お坊さんは偉い。一応相手はしていましたが、回答にはなってなかった。
もっと偉いのは、近くにいた、オバサン。替わりに対応してあげてました。
回答にはなってなかったけれど..。
******
元々、伝説によれば、平将門が東国で乱を起こした時、この像の髻(もとどり)を結んでいる元結紐(もとゆいひも)の端が蜂となって飛び去り、将門を刺して苦しめたという。ということで本像の元結紐は片側が欠失しているらしい。どっちかと言われても、正面からは分からないし。
*******
次は、俊乗堂。
折角だから、少し遠周りになるが、二月堂の裏参道を経由して行く。
相変わらず、いい雰囲気だ。人が少なくなるのを待っていると...。
またもや、「河村隆一さんご一行」の登場。
本日3回目の出会いである。
ファンの人には、お宝画像ですね。
俊乗堂は、鎌倉時代に大仏と大仏殿を再興した東大寺の中興の祖、俊乗坊重源を祀る堂。現在の堂は宝永元年(1704年)の再建。本尊の俊乗上人坐像(国宝)は、上人が86歳で没した直後の制作と思われ、鎌倉時代肖像彫刻の傑作である。
快慶作と言われていますが、86歳という雰囲気がたっぷり出ている像です。
ここは、俊乗上人の忌法要日の7月5日にも公開されます。その時は無料ですが、今日は有料。
説明をしてくれます。
最前列に居たので、金剛杵(五鈷杵(ごこしょ))等の仏具を手にとって見せて頂きました。どうやら毎回やる分けではなく、気が向いた時だけのようですが...。
ここには、重文 阿弥陀如来立像と重文 愛染明王坐像も安置されています。
特に 阿弥陀如来立像は快慶作と言われていますが、見事な彫りです。
東京芸大の方が、模刻してましたが、今日は仕事にならないようで、もっぱら説明役に徹してました。
東大寺の特別公開は、新たな感動を与えてくれた。
なお、10月5日は国宝 僧形八幡神坐像(秘仏・勧進所八幡殿)が特別公開されます。
この日のみ、公開あるいは開扉されるものがあります。
1.国宝 良弁僧正坐像(秘仏・開山堂)
2.国宝 執金剛神立像(秘仏・法華堂)
3.国宝 俊乗上人坐像(俊乗堂)、重文 阿弥陀如来立像、重文 愛染明王坐像)
去年は土曜日だったが所用があり行けませんでした。今年は日曜日。
来年は火曜日で平日になってしまう。次に土日になるのは、2012年です。
まずは、開山堂へ
並んでました。
日頃は、開扉してないので、向かいの2月堂に登って上から見ることしか出来ません。ここに写真
開山堂は、初代別当である良弁(ろうべん)僧正を祀ってるお堂です。
良弁の命日が12月16日なので、この日に公開されている。
入り口で参拝の記帳をします。入場料は無料です。
お堂の中には、本尊の木造良弁僧正坐像(国宝)が安置されています。平安初期9世紀の作品。お堂内を一周して参拝は終りです。
良弁の師は、義淵(ぎえん)僧正です。
現在、奈良国立博物館の平常展で、国宝 木心乾漆伝義淵僧正坐像(岡寺の所蔵)が展示されています。-帰りに寄って見て来ました。
庭で写真を撮ってると、何と「河村隆一さん」が来た。美人の奥様とご一緒。お坊さんの案内がちゃんと付いている。「河村隆一よ」とアチコチでおば様方の、ささやきが聞こえる。出てきたら写真を撮ろうと、しばし渋滞が続く。
次に、法華堂(三月堂)。ここも行列が出来ている。
建物も国宝だが、ここには、国宝仏像が12体(本尊の不空羂索観音菩薩立像他)。重要文化財4体の計16体が安置されている。8月にも、ここに来たので、まだ記憶に新しい。
今日は、日頃公開していない、塑造執金剛神立像(国宝)が目的。
入場料は必要。
本尊の不空羂索観音の背後の厨子の中にある。
すごい人だかりで前に一歩も進まない。警備員が居てるが、特に急かすわけでもないので、まったく進まない。
そんな中、急に人垣を分けるように、「河村隆一さんご一行」の登場。
ようやく正面にたどりついた私たちの前に入られた。
河村隆一さんと奥様の後方10cm。一緒に説明を聞くという僥倖である。
右手に金剛杵を持ち、目を吊り上げて威嚇する武神像である。長らく秘仏であったため、当初の彩色がよく残る。執金剛神とは、仁王像を1体で表わしたもの。
本像は良弁の念持仏と伝えられ、命日の12月16日のみ公開される。【写真】
河村隆一さんが立ち去ろうと言う時に、付き添いのお坊さんに質問する人が出た。
「元結紐(もとゆいひも)はどうなっているのか?」
周りは沈黙状態........。
最近、流行の「空気が読めない人」???
お坊さんは偉い。一応相手はしていましたが、回答にはなってなかった。
もっと偉いのは、近くにいた、オバサン。替わりに対応してあげてました。
回答にはなってなかったけれど..。
******
元々、伝説によれば、平将門が東国で乱を起こした時、この像の髻(もとどり)を結んでいる元結紐(もとゆいひも)の端が蜂となって飛び去り、将門を刺して苦しめたという。ということで本像の元結紐は片側が欠失しているらしい。どっちかと言われても、正面からは分からないし。
*******
次は、俊乗堂。
折角だから、少し遠周りになるが、二月堂の裏参道を経由して行く。
相変わらず、いい雰囲気だ。人が少なくなるのを待っていると...。
またもや、「河村隆一さんご一行」の登場。
本日3回目の出会いである。
ファンの人には、お宝画像ですね。
俊乗堂は、鎌倉時代に大仏と大仏殿を再興した東大寺の中興の祖、俊乗坊重源を祀る堂。現在の堂は宝永元年(1704年)の再建。本尊の俊乗上人坐像(国宝)は、上人が86歳で没した直後の制作と思われ、鎌倉時代肖像彫刻の傑作である。
快慶作と言われていますが、86歳という雰囲気がたっぷり出ている像です。
ここは、俊乗上人の忌法要日の7月5日にも公開されます。その時は無料ですが、今日は有料。
説明をしてくれます。
最前列に居たので、金剛杵(五鈷杵(ごこしょ))等の仏具を手にとって見せて頂きました。どうやら毎回やる分けではなく、気が向いた時だけのようですが...。
ここには、重文 阿弥陀如来立像と重文 愛染明王坐像も安置されています。
特に 阿弥陀如来立像は快慶作と言われていますが、見事な彫りです。
東京芸大の方が、模刻してましたが、今日は仕事にならないようで、もっぱら説明役に徹してました。
東大寺の特別公開は、新たな感動を与えてくれた。
なお、10月5日は国宝 僧形八幡神坐像(秘仏・勧進所八幡殿)が特別公開されます。