そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

11月30日(土)学内学会大会の合間に

2013年11月30日 | 校長は日々是口実

 校長を務める高校のPTAの大学見学で、私の本務校へおいでになるとPTA会長さんから連絡あり。14:30というと、ちょうど私が研究指導を担当して博士学位を取得したK元助手の発表の時間だが、サーヴィス業を優先するか。校長としてではなく、教授としての姿が見たいとのこと。眼鏡から服装から切り替えて、まったく別のキャラクターを演ずることにしているからな。

 学内学会大会の研究発表会は9:30のスタート。午前中4本のうち3本に質問した。洒落本からみの発表が実に面白かったぞ。私は神保五彌先生の洒落本の講義をまる1年聴いたからな。いやはや、洒落本の筋は皆一緒なんですがな。なるほど、神は細部に宿るということである。

 昼食の時間が僅少で、結局「maruharu」へ走って本日のセットで済ませた。さて午後の研究発表を2本聴き、K元助手の発表前の休憩時間に退席する。(涙) まあ、指導教授が弟子の発表に延々コメントする見苦しさは、自動的に避けられたと思うべしよ。

 父母の見学団の到着が10分ほど遅れる。前が人気学部だったせいであろう。広報担当のK教授がpptを使った軽妙な説明をなさるのを脇で聴いた。もうこれは、至芸の域に達している。担当職員の方がたまたま高校の出身者だったので、好感がもたれたかと思う。

 学会へ戻ると、ちょうど小峯和明さんの公開講演が始まるところに間に合った。あいかわらずスケールの大きな、見取り図みたいなお話だった。続く総会はいささか時間がかかり、予定よりも1時間超過。懇親会は懇親会で始めたようだが、会場といい、ちぐはぐな感じがせんでもなかったがな。

 懇親会では一升瓶が次々空いた。たのもしや。流石に日本関係の学会だわい。正直ふらふらになり、K元助手や、昨日発表した院生K君を引き連れて二次会へと行きたいところだが、失礼させていただく。嗚呼、歳はとりたくないものだ。(汗


11月29日(金)幇間業務?と長い評議員会

2013年11月29日 | 校長は日々是口実

 花札演習は予定通り2名のプレゼンをこなす。投射したPC画面の色が変だったが、まあいいことにした。斧定九郎といっても学生諸君はよく分からんらしい。webに繋いでヴィジュアルを示すにしくはない。画像を見れば、ああ、あれかと、すぐ分かってもらえた。ついでに小野道風と小野篁歌字尽(十一月札のイメージは寺子屋で使われたこのテキストの見返しに掲載される)、さらには式亭三馬の小野■(竹冠に愚:「ばかむら」と訓む)嘘字尽まで紹介する。国文学者?の面目躍如。

 昼飯は「たかはし」で、鰹のお刺身定食をいただく。図書館のOさんがいらした。11月で定年退職されるよしで、挨拶をされる。小生、元図書館副館長なのでな。

 押印した書類をB部に届け、K部へK課長を訪ねて面談する。まあ、愚痴を聞いてもらった格好だが、私が校長として発動できる強権の数々を確認。当然、業務命令が出せることが分かって、よかった。

 14:00から箇所長として幇間業務で、15分前に来いと言われたからホテルの会場へ。担当のテーブルのとい面には、第三代校長のE先生が着座された(私は第八代校長になる)。お前は校長として滅茶苦茶やっておるらしいなと言われた。誰かカネてチクったのがいるらしい(おいらの名前みたいだな)。悪い噂がお耳に達しましたか?と問い返せば、そうだ!とのこと。やはり教職員に嫌われていることが分かる。

 メインイベントの、フィギュアスケートの元選手の講演は、喋りっぱなしで間というものがなく、聞いていて正直うんざり、疲れ果てた。喋る内容が予測できる講演なんぞ、つまらんなあ。期待の地平を裏切って欲しいよ。

 で、歓談時間になったので、E先生に、私のどこが無茶苦茶ですか?とお尋ねすれば、あの文章は何だ!と学内向け広報誌のことを仰った。なあんだ、あれは冗談ですし、コンテクストが分かる人には何の問題もないでしょうと弁明。それでも外部の人間も読むからなと仰せになる。高校の校長業に、全身全霊を傾けよということらしい。そんなウェットなことは、とてもできませんわ(教育学部の教授でもあるまいし…私しゃ文学部教授である)。しかし、E先生は国語課教育法を習った恩師なので、頭はあがらない。太田光は何を発言しても政治的に非難されまいが、あれは彼のコンテクストが万人に周知されているからに他ならない(う・つ・て・な・し)。部分を切り出せば確かに不謹慎に聞こえる言動となる。そういう経験を私も何度もした。「あなた方は革命的共産主義者なんだから、天皇制は打倒すべきで、日本国憲法が今のままでいいとは思っていないだろう?」と言ったら、反動教授が「憲法が今のままでいいのか」と改憲を主張し暴言!という立看板を作られたことがあった。(笑

 お見送りまで付き合って幇間業務は終了。理事長閣下に、お米と栗をありがとうと礼を言われて嬉しかったが、O理事には、こいつは箇所長会議で不規則発言をすると苦言を呈された。「すゞ金」の大将の言を伝えたのがお気に召さなかったらしい。しかし、歯に衣は着せませんぞなもし。

 学内学会の評議員会に出なければならぬが、A学部長につかまって国際交流の向けられる。定年退職まであともう2年ほどだから、協力する気は全く無いと返答した。もうエフォートはいっぱい、いっぱいでやんす。あしからず。

 30分遅れで評議員会に顔を出す。終わったのが19:00で、延々議論が白熱した。まあ、あまり急な変更はきしみを生ずるということだが、代表理事の危機感もよく分かる。

 幇間業務でK君の研究発表が聴けなかった。松野陽一先生がお越しになり、質問してくださったよし。よかったね。私も同じ学内学会で研究発表デビューした際、当時東北大学教授だった松野先生がお見えくださり、懇親会の席上「仙台から××君の発表を聴きに来た」と仰せになったのには、涙が出るほど感激したのだった。

 帰宅して遅い夕食を摂る。彗星が消滅したとか、しないとか。天体観測は大変ですなあ、一晩中「せいざ」してなきゃなりませんから…と言ったら、姑殿は大笑いなされた。 


11月28日(木)郵便局でてこずった!

2013年11月28日 | 校長は日々是口実

 S職員から、生徒作品の動画を掲載したとたんに、高校のHPへのアクセスが倍増したとの報告を受ける。さもありなむ。だいたい思った通りに、物事は動いておるようだな。なにも作り込んだPRをせずとも、そのままの姿を外から見えるようにするだけで、この学校は最強の情報発信ができると思っていたが、映像の影響は実に大きい。まあ、細かいことを考えるなら、剣呑なところが無くはない。理事殿や某部長殿に、またぞろ叱られるかもしれんが、その時はゴメンナサイと頭を下げて、を出すだけである。

 同居人に頼まれて、落札した写本の代金(含手数料、送料)を郵便局で振替えたが、10万円以上の振替を本人以外がなす場合は、いやはや面倒なこと。しかも、同居人とは社会的に使用している姓が異なるので、一層面倒なこととあいなった。用紙に住所氏名を添え書きさせられ(住所は同一なんだがな)、身分証明書をコピーされ、はては何の支払いか書類を提出させられた。

 金日成はなぜカスケットを被っていたのだろう?と、黒革のカスケットを被って考えた。そうしたら向こうからロシア文学のI教授がおいでになったので、そうか!レーニンの真似かと思い付く。それで、私は金日成に似ているわけ。

 2時限は卒論ゼミ。もうすぐ提出なので、細々した質問が出る。いつでも応対するから、今後はメールでアポを取ってもらうことにした。

 お昼休みに、先日の卒論仮指導の未済分をとり行なう。演習で教えたことのある女子学生さんだった。

 無性に肉が食いたくなって、遅い昼食は「マテーィニバーガー」へ歩く。その前に「レリーサ」にも寄る。ご母堂様はおいでにならなかった。さて神楽坂辺をふらふらして、丼というか、実に美しい青磁の鉢を3個買った。たったの3,000円。会津の削り出しとのこと。

 


11月27日(水)最低価格で落札せり

2013年11月27日 | 公開

 B部の会議が早く終わったので、研究室へ戻る。学内学会誌の編集委員会に出席していた同居人(専門は日本語の音韻史)を待って、手をつないで一緒に帰る。

 帰宅すれば、東京古典会で落札した写本が届いていた。112,000円! ということは、最低入札価格が10万円なので、他に札を入れた人はいなかったということだ。日本中で、いや世界中で、同居人だけにとってのお宝…という資料かもしれない。しかし、見れば見るほど、学術的価値の高そうな写本である。25万くらいかなあと覚悟していたのだが…。ここのところ、こうした資料の入手戦績は悪くなく、いたしかゆしだ。

 一条兼良筆古今和歌集の声点(しょうてん)部分抜き書き。笑点ではない。朱星点。せいてんの霹靂だあ!

 三条西公条の口授?という年号の読み方。中院通勝説らしい。胡麻章も付されている。胡麻塩ではありませんぞ! そりゃお赤飯


11月27日(水)人形町今半弁当!

2013年11月27日 | 公開

 昼休みに院生の研究上の相談に与る約束をしたので、大学へ。乗り換え駅でうっかり降りそびれたため、大回りした。どれどれ、昼飯は久しぶりに「いもや」へと思い立ったが、当分休業するとの貼り紙。大将、体でも悪くされたか? 結局「maruharu」でセットをいただく。

 相談はちゃちゃっと終わり、13:00からは学部学生の研究発表会を聴く。それぞれ面白かった。主任の I 教授は意識的に亡きT教授を手本にしておられるのであろう、すべての発表に質問しておられた。偉いなあ。

 監視社会と小説を扱った発表があった。昨日は早く帰宅したので、NHKの「クローズアップ現代」を観たのだが、ウェアラブル革命というのを扱っていた。現今の監視社会はここまで来たか!という内容だったぞ。思い合わされて、考えさせられた。

 17:30少し前にB部へ委員会の打ち合わせに行く。相変わらずバカ話に興じた後、会場へ。今日のお弁当はなんとなんと、なんとの勅令、人形町今半だ! ものは言ってみるものである。

 18:30に会議を始め、例によって小生が委員長だと、議事進行は早いこと早いこと。19:30過ぎには閉会とする。さあ、これで委員長は実質上終わりである。後は校長の任期終了を待つばかり。さあ、論文書くぞ!


11月26日(火)社会人講座秋学期最終回

2013年11月26日 | 公開

 社会人講座の秋学期最終回。家を出るのにモタモタし、メトロへの乗り換え駅で小さなカツサンドとタニタのプーアル茶を買う。ついでに事務所に差し入れの塩大福も買った。

 吉海直人先生ご高編の豪華ムックをご紹介し、新勅撰和歌集と続後撰和歌集のお話をする。講座のテーマは百人一首なのだが、後鳥羽・順徳の歌は為家撰の続後撰に入り、非常に興味深い形で配されている。ちゃんと続後撰の写本を確認する一般向け講座も珍しいのではないかな。百人一首といえばTさんがまた新著をお出しで、恵送にあずかった。いったい何冊出されるのだろう? 人気の研究者と、も全然売れないへっぽこ研究者とでは、雲と泥、月とスッポンだ。

 いつもは8人ほどの受講者に、教室の前に出て、ボードに答えを書いてもらうのだが、一部ご不評の向きがあり、今日はやめにしたから、20分ほど心積もりより早く話が進んでしまった。慌てて脱線して、帳尻を合わせる。私立大学の教授は、寄席の芸人と大差はない。

 最終回だったので、銀座一丁目のホテル内レストラン(ティータイム)で懇親会。といっても参加者は5名ほど。皆さんコーヒーか紅茶のセットになさったが、私はもちろんビールである。終了後、有楽町駅まで歩いた。銀座の街に出ている人は、どこか人品が違いますな。黒塗りの大きな車からバッチリ決めた欧州人の男性が降りてきたが、あたりに漂う薫の大将。フランス語しゃべっていた。有名ブランド会社のVIPなるらむ。

 18:00に自宅最寄り駅に到着すれば、同居人より今からMさん、そして伊太利人研究者Pさんと食事に行くとの電話。帰路、ブリとサンマの刺身を買い、八百屋でいつものようにアボガドとずくしを買う。後からすぐ姑殿が帰ってみえたので、2人分の夕食を作る。1つだけ残っていた青梗菜は塩をしてルクエで蒸し、薄切り豚肉を湯がいてドレッシングで味付けしたものに付け合わせた。御飯は冷凍してあったのをルクエで解凍してゴマ化す(別に胡麻はかけなかったが…)。


11月26日(火)大学教授にはアホが多いか?

2013年11月26日 | 公開

 B部のYさんからメールが来て、出歯亀学部の某教授とモメたとぼやいておいでになる。大学教授に人間が出来でいないのが多いのは、いつもの事で、嘆いても詮無いわいなとお慰めする。その証拠に、どんどんハラスメントで馘になるではないか。やけ酒飲むならお付き合いすると返信した。いや、気を遣いますな。

 私も学生時代、殺してやろうかと思った教授がいた。この間、某理事もそんなことを発言しておられたので、いづくも同じ…と思ったことである。

 公募で優秀な教員を集めても、根本的な人格審査はできますまいて。結局どうころんでも、日本の国は一向に良くならんということだな。

 K君の研究発表は聴けないことを忘れていた。その時間、学校法人の命令で、幇間をさせられるのだった。申し訳なし。ドジョウすくいでもいたそうか。あらえっさっさ~。


11月26日(火)戦闘状態に入れり

2013年11月26日 | 校長は日々是口実

 PTA会長殿より、まあまあここはひとつ穏便にやってみてはとのアドバイスをいただいたけれども、ハル・ノートみたいなものを突きつけられたら、MonacoやLuxembourgでも矛をとって米国に立ち向かうだろうと、パール判事の言葉ではないが、どうしても譲れないものは、あるのであ~る。もう席を蹴って帰ってきちゃったしなあ。ただし、奇襲攻撃のやりようもなさそう。源田実はいづこ? よもの海みなはらからと思ふ世に…などておいらのは出づらむ? 病は気から、肥満は腹から。

 烈火のごとく怒ってみせることが肝要だ。ただし、「みせる」だけなんだけどねェ。しかし、こちらが勝手に防空識別圏を設定したわけでもないけんね。あれはあれで喧嘩腰だが、隣国の日和見を誘う三戦策(輿論戦、心理戦、法律戦)の一環であろう。上手いよなあ。


11月25日(月)枯葉よ~♪

2013年11月25日 | 校長は日々是口実

 イヴ・モンタンの「枯葉」を唄いたくなるような夕暮れだった。…一応、jeは、フランス語で唄えます。

 学生の研究会は、いよいよテクストの最終部分にさしかかった。あと一回で読み終わる予定。年明けは短歌会だそうで、歌会始である。お題は「静」だよね、A君

 終了後、男性のみ3人で飲みに行く。「かわうち」に電話して、熱燗を付けておいてもらった。我が研究室、あるいは研究会メンバーは、教授の嗜好を反映してか日本酒党が多い。ちゃらちゃらしたカクテル飲むと言い出したら、ブン殴られること必定なり。

 高校の文化祭でグランプリを獲得した映像作品を、構わないから公開しちまえと指示したが、著作権的に文句が来るかもしれない。まあ、そうなったらそうなったで、ゴメンナサイと謝るだけだ。石橋を叩いても渡らない…では、何事も始まらぬ。この作品は、最初と最後のところの「教員編」?が傑作である。私もちらっと登場してきます(1:30くらい)。


11月25日(月)公演翌日なれど

2013年11月25日 | 公開

 昨日の公演は結構疲れたが、翌日は9:00開始の朝いち演習である。2人に発表してもらったが、また私がベラベラ喋ってしまい、大いに反省した。欠席者が少なかったので、そろそろ学期末レポートの話をした。

 「Cafe GOTO」でブレンドを飲んでから、ゴトーさん(現在85㎏のよし。私と同じだ!)が悪魔の囁きを繰り返すので、「高七」への坂を登ることにした。坂の下に新しいラーメン屋が開店し、人の列ができている。歩道が狭く、並びで建設工事をしているというのに、ところせきことこの上もない。五十を過ぎたあたりから、ラーメンというものは全く食いたいと思わなくなった。大学の近辺からT駅にかけては、名代のラーメン店が多く存する。名代の蕎麦屋にもっと営業していただきたいと、切に願う次第。

 「高七」では日替わり定食を、ご飯を八分目くらいにしていただいて注文。混んで来る前、大将や大女将、若女将とバカ話をして、12:10頃さっと退出する。

 博士の研究指導はK君の下発表を聴く。構成はすごくよくなっている。修士演習も面白かった。本チャンの専門研究者Sさんに陪席していただいているが、意外な発見が多い。やはりテクストは虚心坦懐に読むことが大切だ。朝いち演習のレビューシートにも、「虚心に読む由、胸に刺さりました」と書いてきたのがあったぞなもし。


11月24日(日)増上寺公演

2013年11月24日 | 公開

 Nご住職プロデュースの増上寺大殿での公演当日である。12:30の入りで、浜松町から歩く。

 

 境内に猿回しが出ていた。30分ほど早く着いたので、徳川将軍家霊廟(御霊屋)を拝観する。

 16:00開場の16:30開演は定刻通りで、講師役のHさんはいつもながら惚れ惚れとする読み上げをなさり、発声役のO社長もまことに良い調子であらせられた。まあまあ、大過なく務められたかな(円座の上で脚が痛くてまいった)。カーテンは無いカーテンコール(屏風コール?)というか、最後の舞台挨拶まで装束が脱げなかったから、結構辛かったぞなもし。なぜか新品の指貫を宛がわれたせいで、ずるずる落ちてくるし…。

 芸能人の方も、かなり見えていたらしい。受付には名取裕子沢口靖子名の生花が飾られていた。舞踊のお師匠への花束贈呈役は賀来千香子だった。

 風邪は昨日で完全に治っていた。その意味でも、阿弥陀菩薩のご加護と申すべしよ。なお、プログラムの歴史的仮名遣いに誤りがあったのは、私のせいではありません。あやまちすな。

 終了後は会場下で軽く打ち上げがあった。ウチのN教授は増上寺山内でお生まれになった御仁だが、ご出演のお坊様方もよくご存知であった。そりゃそうだろう。研究室の院生K君の伯父君も、チベット仏教の研究でご高名であることがよく分かった。


11月23日(土)卒業論文仮指導

2013年11月23日 | 公開

 18:15から卒業論文仮指導。学部一斉実施は来週なのだが、コースの都合により前倒しとなった。前近代は人気が無い。あっても、源氏物語に集中する。というわけで、人気最低の小生は、平安から中世、はては現代文学までのテーマをお引き受けする仕儀とあいなった。

 仮指導とは、要するに卒論指導教員との初顔合わせということだ。ゼミは来年の春学期にスタートする。それまでの準備の仕方や、その間の相談についてお話しした。今回は全員が就活中ということで、大学院進学希望者はゼロ。気楽といえば気楽であるが…。

 19:00過ぎまでかかり、それから「なかつよ研究の会」の懇親会へ。会場は「かわうち」だった。名誉教授のウルトラマン先生が怪気炎?をあげておいでになる。

 少し遅れて、卒論仮指導を終えられたT教授も見え、にぎやかに歓談。研究発表者には、さらに感想などを申し述べた。最後はマッコリを飲みまくって、よい気持ちになったぞなもし。

 


11月23日(土)なかつよ研究の会

2013年11月23日 | 公開

 学内のなかつよ研究の会は、なかなかの盛況だった。発表3本はそれぞれレベルが高く、私は3本とも質問ないし発言をした。

 研究室のSさんの発表態度も立派だった。司会のUちゃんもよかった。修士課程の1年生で、これくらいキチンとした研究発表が出来るのは、頼もしい限りである。ここは手放しで絶賛しておく。

 E学部のT教授から、研究室の院生さんを次々と紹介された。あちらは大勢で、いいですなあ。我が文学部からは、どうして大学院進学者がかくもごく僅少なのだろう? まあ、たくさん進学されても、就職させる自信がなあ…。

 俄然、論文を仕上げたくなった。校長業なんぞにうつつを抜かしているヒマは無いぞよ!

 


11月23日(土)すべてご破算にする

2013年11月23日 | 校長は日々是口実

 私が提案した案に対し、学校法人各部署の検討結果が齎された。肝心カナメの点のみ「却下」なのだそうである。他とのバランスが取れない云々。そこだけ却下しておいて、後は一生懸命おやりなさい…ですと。

 事務長が、どうしましょう?とメールしてきたから、すべてご破算にするよう即座に指示した。結局、学校法人本部官僚連とは、ごりっぱなビルの中でぬくぬくと仕事をしている連中であり、現場の事情なんぞ、ちっとも分かっておらんということが、今更ながら明らかになった…という次第だ。霞が関である、大本営である。こういうことだから、日本はガダルカナルで敗北し、先の大戦に負けたのである、嗚呼。

 亡父はしがない一地方公務員だったが、上部との交渉はオールorナッシングで臨むべしというのが庭訓であった。認められないのなら、全く何もやらないまでだ。さて、今度は向こうがどう出るか? 

 時給500円の校長なんぞ、もうバカバカしくてやっておれん。いや、任期の2014年9月20日までは、ちゃんと務めますがね。後はおぼろ、どうなっても責任はとらんからな。

 …と立腹しながら研究会へ(本日は授業実施日なり)。さっき「Cafe GOTO」で飲んだコーヒーは、実に苦かったぞ。

 


11月23日(土)本日の朝御飯

2013年11月23日 | 公開

 朝ご飯は私が作りますかね?とお伺いすると、ベッドの中から「お願い」とのお返事。大根を細かく切り、昨日上野御徒町駅辺で買ったムカゴも入れて、大根ムカゴ飯?にする。少しだけつゆの素を入れた。大根の葉っぱは細かく切り、生姜と挽肉を混ぜて胡麻油で香ばしく炒めた。ご飯が炊きあがる間、家の周りを掃き掃除する。隣が公園なので、桜の落ち葉と、アオギリの落ち葉がものすごい。角地のため、掃き掃除をする範囲がやたら広くて往生する。

 卵焼きはサニー・サイドアップにした。アボガドを切り、ミニトマトは湯剝きをした。トマトの皮は吸収されないからな。ひと手間ながら、甘みが増すような気がする。

 同居人が、出汁入り味噌を使っておつけを作ろうとする。酒粕を少し加える。身が葱と揚げだけというのも寂しく、合鴨スモークをちょっぴりそぎ切りにして加えた。油が出て美味し。何でも臨機のひと工夫。