そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

8月24日(月)関西往還

2020年08月24日 | 公開
  勤務先新宿区内で、訪問地大阪ミナミという、コロナ禍下、先週末、剣呑な移動を強行した。

  なんばウォークで、大阪トンテキを食す。四日市あたりの郷土料理?が、元祖らしい。



  目的地は、国立文楽劇場の素浄瑠璃の会。人形もマスク着用。(^^;)


8月16日(日)新盆

2020年08月16日 | 公開
  亡母の新盆なので、このコロナ禍下、敢えて帰省を断行した。12日に松江に帰り、盆の墓づとめをする。来月は一年忌法要を執り行う手筈にもなっており、菩提寺や、親戚への挨拶も滞りなく行うことができた。

  NYやシアトルで、適当に生活した経験があるので、食事は適当にスーパーで買って来て済ませた。べべ貝(ボべ貝とも言う)が売れていたので、思わず購入。塩をふってレンジにかけ、酒の肴にした。こういうものは、帰省しなければ口にできない。鳥取の郷土料理だと思うが、イカの麴漬けが、入った飲み屋のメニュー中では、一番オツであった。


8月11日(火)短歌の背景

2020年08月11日 | 公開
  学内学会誌の、簡単に言えば編集長みたいなお役を仰せつかっている。10月発行号の編集中で、修正再査読を処理する。手直しして、OKが出れば掲載のはこびとなるという仕儀。文学・語学の研究誌なので、読みが勝負である。

  読みと言えば、愚詠、「あごのひげ あたりそびれて ひとひたてば いたいいたいと つまにいとはる」をSNSで発表したところ、存外の好評?であった。

  ごくごく平懐な生活詠、日常そのままをスケッチしたつもりだったが、深読み?する方あり。

  「あたる」は「剃る」の江戸語だが、もちろん、下句への寄せ(縁語)で使っている。四句「いたしいたし」とも考えたが、口吻を写したほうがよいと思ってのこと。

  夫婦で同衾している様態が、浮かんでくるのは確かであろう。まあ、本当に同衾しているのだから、スケッチである。背景を想像させる術、これを余情と言うか。ただし、相手が荊妻では、妖艶とはいかないがな。