そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

7月27日(木)S君の訃報

2017年07月27日 | 公開

  朝からなんだか、調子が悪かった。卒論ゼミの学生の一人からは、生理が重いのでお休みしますとメールが来る。男性の指導教授に対して、なんだか顕証なる言いぶりだが、まあ、そういうキャラの学生ではある。しかし、逆セクハラではないのか!

  お昼は、十割蕎麦をりんだもぢったのが、いけなかった。半分ほどたぐったところで、急に気持ちが悪くなり、トイレに駆け込んで、サルトルならぬ嘔吐してしまった。月曜に深酒したのが、まだ響いているのかもしれない。口内炎みたいなものも出来ているから、よっぽど体調が悪いと知る。

  博士の研究指導は、K法師の論文を叩く。焦点が絞られていない。具合が悪く、半分記憶が定かでは無いが、なんでハーフサイズ定数歌なんだ!と、意識が戻った?ところで喚きたてていた。修士の演習は、1年生の個別面談。3名と面談をした。

  学生の研究会も今期最終回。終了後、8人で「かわうち」へ。こりゃ一升瓶2本だなと踏んでいたら、その通りになったが、大将がいろいろサーヴィスしてくださり、有り難かった。メンバーの一人が彼女の画像を見せてくれる。なかなかの美形。隣に座っていた博士課程のA君に、この子を紹介しようか?と、「鎖骨剥き出しの画像を見せたら」、「鎖骨は好きです」と返事をするので、「さ骨だか、ち骨だか、知らんがね」と言えば、これはセクハラすれすれ、イエローカードを出された。(汗

  帰りのメトロの中でメールをチェックすると、北武蔵国大学のT教授から、S君の訃報が入っていた。S君は故井上宗雄先生のお弟子で、非常に若くして博士号を取った人だが、お気の毒なことに病気がちで、それでも精力的に研究を続け、著書を刊行、この5月にも学会発表をした。私が編集委員を務める学術書出版社のPR誌に原稿を載せてあげたのが、最後となったか。学部1年の時、荊妻が授業担当だったというご縁もあり、早速荊妻に知らせる。痛ましいことである。

  昼に嘔吐したのは、虫の報せだったか? 私はS君の修論の副査をつとめ、博論の審査委員もつとめた。T教授は、ほんとうによくS君の面倒を、見てくださったと思う。ご冥福を、祈るばかり・・・。

  明日は内科で診てもらうかな。どうも、胃炎に患っているような気がする。