湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

10/29 「わーくNo.68 1/5面」最終稿より

2016-10-30 06:34:13 | 地震津波災害ボランティア

2016/10/29 記
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「わーくNo.068」1面最終稿が出来た。引きこもり青年の社会復帰活動がなんで「災害ボランティア」なのかと某附属病院の医師に問われたため、改めて立場をまとめてみた。

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タイトル:熊本地震に見る「災害弱者と家族」と連携する地元医療・生活支援活動を作る

●「わーく」は、二つの仕事をしている。ハイ・ティーンズの社会参加の入口環境作り。もうひとつが、
障がい者手帳を持っていない公的支援の谷間にいる、いわゆる「生き難さを抱えた」青少年の路肩からの出発の伴走支援だ。「路肩」とは、「一時避難の居場所」のことだ。不登校・引きこもり・就労挫折者や軽度の障がい抱えるという事情の若者を指している。当初は就労希望者の社会経験を兼ねて、中小企業の職場取材をしながら、裏では人事担当の方に記者(当事者)を見てもらうという活動を行った。それが当事者活動「わーく編集部」の名前の起源で,現在は企業説明会や職安への付き添いや、休養中の若者を社会参加として、市民活動に仲介する活動になっている。

●その中でも社会参加活動として、「災害ボランティア」をここ6年間継続しているのは、「被災ペットの引き取り飼育者仲介」(活動終了)や、被災地見学(適時対応)、地元防災企画立案(継続中)
がある。交通費・宿泊費の負担がネックになってなかなか被災現場体験はできないが、行った者は「災害ユートピア」という共助の、受け入れ環境に「他者に必要とされる体験」を刻み込んで進路を掴んで帰ってくるという転機を掴んでいる。災害ボランティア活動は、地元に「大人の知り合い」が出来る活動であリ、孤立から再出発への契機に富む活動と考えている。

●現在の「わーくOnlinePicUp」誌は、現在就労支援活動と併行して社会参加活動として続けている「災害ボランティア」の地元防災色を強めた企画立案活動の延長にあって、災害時に健常者集団避難から押し出され、命の危険にさえ晒されている「災害時要援護者」の支援という必要性の強い活動の中に、「必要とされる」活動のアイデンティティを見出そうという検討記事を連載している。
脱落者または、非・標準の個別の進路の孤立を余儀なくされている者だからこそ、要援護者支援には、共感的に見えてくるものもある。だから誌面は一見、引きこもり者やハンディキャップのある方の「社会適合(進学を含む)」を目指す活動とか、コロニー作り活動とは無縁の「災害ボランティア」誌のような話題の冊子となっている。「災害ボランティア」活動には、「安全避難集団活動」とか「被災現地の環境整備活動」という狭い固定した活動がすべてのような誤った印象が、活動の壁を作っているが、「避難」そして「避難後」に続く健常者集団に押し出された被災者の緊急を帯びた避難生活の支援活動の世界がある。「生き延びる」ために、特に今後の首都直下型地震対策の末梢議論に至る生活支援の話題を提供していく。東北・熊本・鳥取のような被災地への活動と同時に、地元湘南の防災につながる提案をしていきたい。この間の3号にわたる災害ボラの総括を踏まえて私達は被災時、特に、発災時、加重負担がかかる医療専門職の外周協力の絵を描く。災害弱者に協力するための重要な基礎作業である。

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(5面)

副タイトル:(01)避難所を利用できない軒下避難や車中避難する障害者・高齢者と家族の保護活動


●熊本地震では、発災後体感数百回に及ぶ余震が続き。震度7の本震が間を空けてもう一度やってくるという、被災者の緊張が延々と続く神経戦のような避難生活が続いた。このために、
災害弱者である障がい者・高齢者の方々が避難所から実質追い出される問題が起きた。

●その最たる例は、半壊高齢者施設から避難してきた寝たきり高齢者が、雨の降る避難所の外の軒下に追いやられ、毛布にくるまって寝ている姿が全国放映されたことがあった。結局、いつ崩壊するやもしれぬ元の施設の屋根の下に移動して夜を明かす映像があった。車椅子生活のまま、仮設トイレが車椅子対応しておらず避難所を退去する話や、集団に怯えて奇声を発するために、家族ごと自家用車生活に切り替えた家族、音が聞こえないために、配給がうけられないとか、誤解されうという要援護者(災害弱者)が壊れた自宅で避難生活を送ったり、車中生活を行うという事態も見ることとなった。

●これは湘南の被災の場合も、同様の事態が進行すると予測されていう。自治体で準備されてる「福祉避難所」も、多様な困難に対応できず、ましてや平常時、障害評価を受けていない自閉症スペクトラムとか、神経症、要医療支援者などの方々は行き場所を定め切れないで、在宅避難している状態は、今後も変わらないだろう。この方たちを支える専門職は、同じく被災しており、大人数
を支える繁忙さゆえに、潰されかねない事態となり、待っていても支援が届かない。在宅避難や、車中泊避難の方は、公的支援や配給情報からも孤立してしまう。

●そこで考え出されたのが「御用聞き支援」である。地元の弁当配達ボラさんと組んで、公共避難所と私宅(自家用車)を仲介する巡回活動をたちあげ、これをティーンズたちに担当させる。こうすれば、引きこもり青年や中高生たちにも参加の道が開ける。

●ゆえにこの企画を始めにした活動を「わーく」の誌面で深めて行きたいと考えている。
                      (続く)

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夜間傾聴:ひとり

(校正1回目済み)

 

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