湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

10/14 スペアちがさきの講演に参加し、自閉症児者親の会の上杉さんの話を

2016-10-15 05:03:16 | 地震津波災害ボランティア

2016/10/14 記
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午前中の企画は、実質徹夜状態になるので極力避けたい、それが本音だが、朝型は多数派、逃せない企画もある。

今回は、スペアちがさき主催の情報交換会「子どもが成人になる前に知っておくと、お得な情報」(講師:上杉桂子さん)だった。お子さん(23才)が自閉症。長年子育ての困難を越えてきた。その経験を基礎に、伝えておくべき打開の知恵を制度紹介を交えて、伝えて行った。利用できる単なる制度説明ではなく、経験に照らし、見通しをたてたタイミングで、子どもの生涯を拓いて行く。うなづけることだらけだった。

制度と制度との整合性は整っていない。次の制度を利用しようとしても、事前に整えておかないといけない条件がある。そのひとつが精神科受診し、担当医から診断を受けておくことだ。ところが担当医を決めように、近くの精神科は新規受診の道が閉じているところもあり、受診き申込が出来ても、予約は半年以上先まで待たされる。制度利用をしようにも、診断書が得られず、待機期間中に年齢の上限を超えて、条件が厄介になったり、条件が悪くなってしまうこともある。

参加者が若い方が多く、上杉さんの語りは先験的ではあるが価値は伝わったと思う。それは発達障がいの子を抱え、子育て中という共通のニーズがあったからだ。例えば防災のような必要の理解はあっても、個々が今取り組む必要を問われると空転するような「必要性」の元では、語りかけの言葉は、弾かれ表層を流れさってしまう。「なるほど、今すぐ取り組む必要があるのだな」という納得とニーズを発掘してからでないと、防災などの語りは、よそ事として消えてしまう。この対話の成立がうらやましくも思えた。

私は昨年末の定年退職後、生業では、社会運動的な塾の学習訪問カウンセラーを残して続けている。二股(別職業では四股)をひとつ失っていた。それとは別に社会活動として「災害ボランティア」をおこなっている。この退職を契機に、生業の振り返りと、「災害ボランティア」活動の振り返りを行った。後者は「わーくOnlinePicUp」誌面の3回連続特集で整理したが、生業の側は、個人情報がからむことであり、胸のうちに収めて公開してこなかった。しかし、上杉さんの語りで触発されたこともあって、であった二次障がいをこじらせた子らを振り返って、ひとつ、私も気付いていなかった傾向について、公開させてもらった。

それは親子ともに、厳しい状況にもつれこんでこう着状態に陥った時点で、私とであった事例は、「転勤」経験していることだった。塾長が国際派であることもあって、帰国子女という極端な例も複数回あった。他県・他自治体から転居してきたために、以前の支援環境・親しい方の協力ネットワークも破壊され、一からの出直しとなるが、転居先の地域に協力網がうまく再建できずに孤立化している事例が多かったことだった。

若い夫婦の家庭では、「転居」は、経験する確率が高いことであるにも関わらず、当事者の腕力任せで、取り上げてこなかった視点だった。しかしこのことにも、「転居サバイバル・役に立つ経験マニュアル」作りのような、経験集積と利用可能情報への精選の厄介な活動も必要だ。制度的なところは、行政を通じて引き継ぎかのうだが、ネットワーキングについては、「社協ボラセン」「市民活動サポセン」「生協」「全国自閉症諸団体」などへの問い合わせにより、その地域の関連団体をつかむことができるが、その辺の知り合いネット再建の知恵は、送り出す地域の団体がみやげに持たせてもいいものだと思う。これが転居先が大都会ならばいいのだが、東北を例にとってみると、精神障がいを除いて障がいの種類を統合して就労していた。地域差があるのだ。

このネットつくりをせずにいると、特に思春期のお子さんが不安定になって、孤立したまま厳しい状況に陥ってしまう。

その「転居」の課題を提案させてもらった。一見取り付きようも無い話に聞こえただろうが、「転居」は、扱いが難しいが、経験者と障がい者が語るべき課題だと思う。

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<気になる記事>

●「熊本)訪問理美容で心もすっきり 障害者や高齢者宅へ」
●「熊本)「軒先避難者100人」益城町が推計」

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p.s.肌寒い。風邪を引いた。夜間作業中、初めて電気ストーブをつけた。明け方。


夜間傾聴:ひとり

(校正1回目済み)

 

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