tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良迎賓館(県新公会堂内)、4/29オープン!(Topic)

2011年04月26日 | お知らせ
小山裕久の日本料理で晩ごはん
小山裕久
朝日新聞社

4/12(火)、知人のOさんから、こんなメールをいただいた。《ブログで紹介してしていただいて 何度も 楽しませていただいた天平青柳が 撤去になったのをごぞんじでしょうか? 実はいろんな方に紹介して 6/8に同窓会を予約されていた友人に連絡が入ったそうで 突然のことで驚いています》。これには私も驚いた。全く寝耳に水の話だ。確かめてみると、すでに4/10から閉店しているとのことだ。私はあわてて、当ブログの「天平青柳」の記事に、「閉店しました」の断り書きを入れた。

その後、奈良新聞(4/22付)に「県新公会堂レストラン 10日に突然閉店」という記事が載った。記事には《県が飲食事業会社(東京都)と5年間の使用契約を結び、昨年4月から営業してきた県新公会堂(奈良市春日野町)内のレストラン施設が、今月10日付で閉店していたことが21日、分かった。契約先内部でのトラブルが原因とみられ、利用者からは「説明もなく急に店を閉めたのは納得がいかない」などと対応への不備を指摘する声も上っている》。「21日、分かった」とは、ずいぶん遅い情報である。

《県は奈良公園周辺の観光機能強化のため一昨年、約4億4000万円を投じて県新公会堂と近くの奈良シルクロード交流館を改装。公会堂はレストラン設備などを刷新し、同館は飲食施設に転用した。県は、フレンチシェフとして知られる石鍋裕さん経営の飲食事業会社「I・N・Bコーポレーション」(東京都)に両施設の使用許可証を発行。昨年4月から同社が運営している。飲食2施設のうち県新公会堂のレストランはI・N・Bコーポレーションが日本料理店「青柳」(徳島市)に業務を委託。「天平青柳」の名称で営業していた》。

つまり、石鍋シェフのI・N・Bコーポレーションが青柳(代表は小山裕久氏)に再委託する形で、県新公会堂の天平青柳が運営されてきたのだ。奈良新聞の記事では「契約先内部でのトラブルが原因」、つまりはI・N・Bと青柳との間でトラブルがあったため閉店を余儀なくされたと出ているのだが、真偽のほどは定かではない(私が聞いている事実とは違う)。さらに記事には《県は20日、契約先のI・N・Bとと公会堂のレストランの運営方針を協議。29日に青柳とは別の飲食店によって営業を再開させる方向で調整している》とも出ていた。

クイーン・アリスの永久保存レシピ (別冊家庭画報)
石鍋裕
世界文化社

同じ4/22の夕刻に、Oさんからメールをいただいた。《先程連絡ありまして 撤退したもと「天平青柳」ですが あの場所で「奈良迎賓館」という名でクイーンアリスが担当して おはしで食べるフレンチコースとして3500円程度で 4月29日よりオープンするそうです》という具体的な情報をいただいた。

その通り、翌4/23付の奈良新聞には「県新公会堂レストラン新店舗に 「奈良迎賓館」29日開業」という記事が出た。《県は22日、10日付で閉店していた県新公会堂(奈良市春日野町)内のレストランを、29日から和風フランス料理店「奈良迎賓館」として営業を再開させると発表した》。

《県は同施設の使用許可証をフレンチシェフの石鍋裕氏が代表を務める飲食事業会社「INBコーポレーション」(東京都港区)に昨年4月から5年契約で発行。同社はレストランの運営を日本料理店の「青柳」(徳島県鳴門市)に委託し、昨年4月から営業していた。だが、2社間で委託契約をめぐるトラブルがあり、天平青柳が10日付で閉店》《新店舗は「お箸で食べられるジャパニーズフレンチ」をコンセプトにランチを3千円台から、ディナーを5千円台から営業する。営業時間は午前11時~午後5時》《問い合わせは県奈良公園室、電話0742(27)8677》。

県の報道資料(4/22付)には《新公会堂内レストランのリニューアルオープン》《平成23年4月10日に「天平青柳」が閉店しましたが、平成23年4月29日(祝)に石鍋シェフがプロデュースする「奈良迎賓館」としてリニューアルオープンすることになりました。また、「クイーン・アリス・シルクロード」は、コンセプトを変え引き続き、石鍋シェフのプロデュースの下、シルクロード交流館で営業します》。

石鍋シェフの〈新〉家庭のお料理ノート (別冊家庭画報)
石鍋裕
世界文化社

《「奈良迎賓館」 コンセプトは「お箸で食べられるジャパニーズフレンチ」としてゆったり食事をしていただけます。場所:奈良県新公会堂(奈良市春日野町101)電話番号:現在のところ開設準備室と同じ 営業時間:11:00~17:00(夜間対応可)》。「夜間対応可」というお役所用語は、「ディナーの予約にも応じます」という意味である。だから、奈良迎賓館は「ディナーを5千円台から営業」ということになるのだろう。

《「クイーン・アリス・シルクロード」コンセプトは、「家族や仲間でワイワイ食事するおいしいファミレス」 一般パーティー、ウェディングパーティー、旅行社の団体客も受け入れます。場所:奈良シルクロード交流館(奈良市雑司町469)電話番号:0742-24-0770 営業時間:11:00~17:00(夜間対応可)》。

『ミシュランガイド東京2008』で3つ星に選ばれた「麻布 かんだ」「銀座 小十」、および2つ星に選ばれた「六本木 龍吟」の3軒は、青柳(東京、徳島)で修業した料理人のお店である(残念ながら、青柳は星をもらっていない)。春の観光シーズンを控え、「奈良で最も美味しい和食店の1つ」と私も太鼓判を押していた天平青柳が撤退したとは、残念でならない。

逆にいえば、否でも応でも「奈良迎賓館」に注目が集まる。私もぜひお邪魔したいと思う。Oさん、貴重な情報を有難うございました!

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2 コメント

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Unknown (turn)
2011-04-29 01:41:26
こんばんは!
「青柳」さん、まさか閉店されていたとは・・・涙
行く機会を逃してしまいました。
tetstudaさんが太鼓判を押されるお店でしたら、美味しかったのでしょうね~~
残念でなりません。

次のお店に期待したいですね。
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お庭も抜群! (tetsuda)
2011-04-29 08:41:38
turnさん、コメント有難うございました。

> 「青柳」さん、まさか閉店されていたとは…涙
> 行く機会を逃してしまいました。

全く、残念なことです。きれいな中庭の景色を見ながらいただく日本料理は、格別でしたのに。

> 次のお店に期待したいですね。

「クイーン・アリス」とカブるのでは、と懸念する声がありますが、うまく棲み分けしていただきたいものです。
返信する

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