奈良まほろばソムリエ検定(奈良検定)は、《奈良ファンや奈良に精通している方々を認定するための検定です。価値ある観光資源を持つ奈良をより多くの人に理解していただく一方、奈良を訪れる皆さんに、そのすばらしさを伝えることができる人材の育成を目指します》(主催者のHP)というものだ。奈良通2級、奈良通1級、奈良まほろばソムリエの3つのランクがあり、1級は2級に合格し所定の「体験学習」を受講した人、ソムリエは1級に合格した人だけが受験できる。試験は年1回(例年1月)なので、最高ランクのソムリエに合格するには、最低でも3年を要することになる。
http://www.nara-cci.or.jp/narakentei/01/index.html
私は運良く今年の試験(10年1月10日実施の第4回試験)でソムリエに合格することができたが、最近よく1級合格者から「ソムリエに合格するためには、どんな勉強をすればいいの?」という質問を受ける。確かに現役サラリーマンなどは、なかなか時間が取れないので、そろそろ勉強をスタートした方が良い時期である。お正月の試験に、お盆から準備するのだ。
そこで私のささやかな体験と、諸先輩からアドバイスいただいたことを、ここにまとめて掲載することにしたい。ソムリエ合格者の方からの「こんな方法もあるよ」というコメントも、ぜひお願いしたい。
初回(第3回)試験で、ソムリエに最高点(86点)で合格された岡誠さん
こないだの日曜日(7/31)に大阪市内で、初回(奈良検定としては第3回:09年1月)のソムリエ試験に最高点(86点)で合格された岡誠さんのお話を聞く機会があった。岡さんはできるだけおカネをかけずに勉強しようと、観光協会などの無料のパンフレットを集めたり、奈良県立図書情報館で大量の本を借りたりして勉強されたそうだが、これはあまり一般的な勉強方法ではない(岡さんはリタイア組なので、時間に余裕があるのだ)。
合格体験談のあとは、N先輩(奈良通1級)との対談。テーマは「平城遷都1300年祭」
岡さんと同じく、昨年のソムリエ試験に合格されたUさん(私の勤務先の先輩)は、参考図書12冊を県立図書情報館で借り、要点をノート12冊にまとめ、それを繰り返し読んで覚えたそうだ。
※参考:奈良まほろばソムリエ検定奮闘記(U先輩のホームページ)
http://web1.kcn.jp/tks378/21.3sum.html
ソムリエ試験は四択30問のほか、小論文(記述式問題)が3問出題される。小論文は200字が2問に400字が1問と、相当な字数である。漢字を間違えると減点されるそうだが、すべて平仮名で書く訳にもいかない。たいていの人は、日頃はパソコン任せだろうから、ある程度「手で文字を書く」という練習も必要になる。そのためにもサブノート作成は有効だ。
迫力のあるトークに、会場が沸く
今年の四択問題では、30問のうち寺院(寺の絵画・仏像を含む)の問題が8問、歴史分野から5問が出題された。これだけで約半分になる。だから私は「寺院」および「歴史」、そして検定の「残り全ての分野」(地理、遺跡・古墳、神社、建築・彫刻・絵画、文学、伝統工芸・特産品、祭り・伝統行事、文化・観光)、計3冊のサブノートを作った。主催者による「認定支援セミナー」(これは必ず出席されたい。10年は11/14開催予定)の講義内容も、そのノートに書き込んだ。
「ぜひ、奈良にお越し下さい!」と熱弁
ノートを作るには、モトになる本が要る。その本選びが大切だ。寺院は『奈良古社寺辞典』(吉川弘文館)をモトにしようと思ったが、『奈良まほろばソムリエ検定公式テキストブック』(山と渓谷社)の方が詳しかったので、両者を併用し、あとは『奈良県の歴史散歩(上・下)』(山川出版社)、『奈良の寺』(岩波新書)や『大和の古代寺院跡をめぐる』(網干善教著 学生社)、お寺別のガイド本などで補った。読むほどに、『奈良県の歴史散歩』は名著であり、労作であると感心した。また奈良検定には廃寺の問題がよく出るので(火葬墓もよく出るが)、『大和の古代寺院跡をめぐる』は重宝した。
ネットでは「古都奈良の名刹寺院の紹介・仏教文化財の解説など」(中西忠さんのホームページ)が秀逸だ。ボリュームがすごいので(法隆寺だけでも64ページ)、必要な所だけを読めばいい。
http://www.eonet.ne.jp/~kotonara/
歴史の本は、選定が難しかった。一般的には山川出版社の『奈良県の歴史(県史29)』(新版)となろうが、これは共著者5人の連携がうまく取れていなくて、時代ごとのバランスがはなはだ悪い。永島福太郎氏が1人で書かれた旧『奈良県の歴史(県史シリーズ29)』(絶版)が懐かしい(しかし旧著もボリューム不足なので、試験対策用にわざわざ古本屋で買い求めることはない)。結果的に私は新版の『奈良県の歴史』に、直木孝次郎著『奈良』(岩波新書)や『面白いほどよくわかる 天皇と日本史』(日本文芸社)をミックスしてノートを作った。
「歴史は天皇ごとに整理すると、頭に入りやすい」という歴史好きのN先輩のアドバイスに従い、『面白いほどよくわかる 天皇と日本史』を参考に、古代史の部分は天皇ごとにまとめたが、これは正解だった。試験が終わってから、中公文庫『日本の歴史』シリーズの第2巻(『古代国家の成立』直木孝次郎著)と第3巻(『奈良の都』青木和夫著)を追加すれば鬼に金棒だった、と気がついた。
それにしても直木孝次郎という人は、すごい学者だ。奈良大学の東野治之教授のお師匠さんだが、ご自分の史観をきちんと持たれ、知識は該博、論旨は明快、文章もお上手だ。著書も多いので、ソムリエ対策にはピッタリだ。上記『奈良』『古代国家の成立』は、名著である。逆にあまり試験の役に立たないのが、千田稔さんと上野誠さんの著書だ(私はご両人のファンなのだが、ソムリエ受験者のために正直に書かせていただく。両先生、ごめんなさい)。
上記以外では、『大和を歩く』(奈良新聞社・絶版。新版が出る予定)、木村博一著『奈良のあゆみ』(奈良市)、『奈良大和路の古寺』(JTBパブリッシング)、『奈良大和路の仏像』(JTBキャンブックス)、紺野敏文著『奈良の仏像』(アスキー新書)、『大和の古墳を語る』(六興出版・絶版)、田中眞人著『奈良大和路の年中行事』(淡交社)などを参照した。
なお、当然のことながら『奈良まほろばソムリエ検定公式テキストブック』は、熟読して要点をサブノートに書き留めておく必要がある。独楽さんの調べによると、四択問題のうち6割前後はテキストから出題されているのだ。
http://blogs.yahoo.co.jp/daniillove/58069651.html
あと気分転換を兼ね、里中満智子のコミック(古代史三部作)もお薦めしたい。会社OGのT女史に教えていただいたのだが、『天上の虹』(全20巻)『長屋王残照記』(全3巻)『女帝の手記』(全4巻)は、とても面白くてタメになる。私は古本屋で買って、すべて読破した。
ソムリエ対策が難しいのは、重箱の隅をつつく四択30問と、ざっくりした説明(200字)とガイドコース(400字)を書く小論文(記述式3問)が併存しているところにある。四択については、会社のI先輩から「8割(30問中24問)近くできないと、油断できない。7割(21問)以下で合格した人はあまり聞いたことがないから、とにかく四択対策をシッカリと」と聞いていたので、細かい知識を頭に詰め込んだ(もう今は、ほとんど忘れてしまった)。幸い私は、何とか23問(77%)正解できた。
小論文対策としては、やはり実際に現地に足を運ぶことが大切である。選択肢にあった当麻寺の練供養会式も太安万侶の墓も光明皇后ゆかりの史跡も、すべて現地を知っていたから書けた。次に、鉛筆で原稿用紙を埋める練習をすること。とにかく90分という時間制限がキツいのだ。私は試験会場で小論文の下書きからとりかかり、そのあと四択、最後に小論文の清書、の順で片付けたが、この時間配分をうまくやらないと失敗する(「試験場では異常心理になる」と聞かされていたが、掌が汗でベタベタになった)。特に、下書きは短時間で済ませること。そのためには、日頃から早く書く練習、早くまとめる練習をしておくことが肝心だ。このあたりは主催者による「認定支援セミナー」(毎年11月に実施)で詳しく教えていただけるので、必ず参加して、家で繰り返し練習することをお薦めする。
ソムリエ対策は、これまで当ブログでも何度か話題になったので、以下の記事(およびコメント)をご参照いただきたい。これから1月までの長丁場だが、ぜひ早めに取りかかり、1発合格していただきたい。
※奈良まほろばソムリエ「勝利の方程式」(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/9c281214fc7632a6f328cf339a0128c3
※奈良検定「ソムリエ」の合格発表(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/6b46b5362f45c7c281b9f1f7a3d705b4
※独り楽しく…奈良と英語と古代史と…(独楽さんのブログ)
http://blogs.yahoo.co.jp/daniillove/folder/1776037.html?m=lc&p=1
※トップ写真は国宝の秋篠寺本堂(8/4撮影)。以前奈良通1級試験に、この写真を見てお寺の名前を答えさせる問題が出たことがある。
http://www.nara-cci.or.jp/narakentei/01/index.html
私は運良く今年の試験(10年1月10日実施の第4回試験)でソムリエに合格することができたが、最近よく1級合格者から「ソムリエに合格するためには、どんな勉強をすればいいの?」という質問を受ける。確かに現役サラリーマンなどは、なかなか時間が取れないので、そろそろ勉強をスタートした方が良い時期である。お正月の試験に、お盆から準備するのだ。
そこで私のささやかな体験と、諸先輩からアドバイスいただいたことを、ここにまとめて掲載することにしたい。ソムリエ合格者の方からの「こんな方法もあるよ」というコメントも、ぜひお願いしたい。
初回(第3回)試験で、ソムリエに最高点(86点)で合格された岡誠さん
こないだの日曜日(7/31)に大阪市内で、初回(奈良検定としては第3回:09年1月)のソムリエ試験に最高点(86点)で合格された岡誠さんのお話を聞く機会があった。岡さんはできるだけおカネをかけずに勉強しようと、観光協会などの無料のパンフレットを集めたり、奈良県立図書情報館で大量の本を借りたりして勉強されたそうだが、これはあまり一般的な勉強方法ではない(岡さんはリタイア組なので、時間に余裕があるのだ)。
合格体験談のあとは、N先輩(奈良通1級)との対談。テーマは「平城遷都1300年祭」
岡さんと同じく、昨年のソムリエ試験に合格されたUさん(私の勤務先の先輩)は、参考図書12冊を県立図書情報館で借り、要点をノート12冊にまとめ、それを繰り返し読んで覚えたそうだ。
※参考:奈良まほろばソムリエ検定奮闘記(U先輩のホームページ)
http://web1.kcn.jp/tks378/21.3sum.html
ソムリエ試験は四択30問のほか、小論文(記述式問題)が3問出題される。小論文は200字が2問に400字が1問と、相当な字数である。漢字を間違えると減点されるそうだが、すべて平仮名で書く訳にもいかない。たいていの人は、日頃はパソコン任せだろうから、ある程度「手で文字を書く」という練習も必要になる。そのためにもサブノート作成は有効だ。
迫力のあるトークに、会場が沸く
今年の四択問題では、30問のうち寺院(寺の絵画・仏像を含む)の問題が8問、歴史分野から5問が出題された。これだけで約半分になる。だから私は「寺院」および「歴史」、そして検定の「残り全ての分野」(地理、遺跡・古墳、神社、建築・彫刻・絵画、文学、伝統工芸・特産品、祭り・伝統行事、文化・観光)、計3冊のサブノートを作った。主催者による「認定支援セミナー」(これは必ず出席されたい。10年は11/14開催予定)の講義内容も、そのノートに書き込んだ。
「ぜひ、奈良にお越し下さい!」と熱弁
ノートを作るには、モトになる本が要る。その本選びが大切だ。寺院は『奈良古社寺辞典』(吉川弘文館)をモトにしようと思ったが、『奈良まほろばソムリエ検定公式テキストブック』(山と渓谷社)の方が詳しかったので、両者を併用し、あとは『奈良県の歴史散歩(上・下)』(山川出版社)、『奈良の寺』(岩波新書)や『大和の古代寺院跡をめぐる』(網干善教著 学生社)、お寺別のガイド本などで補った。読むほどに、『奈良県の歴史散歩』は名著であり、労作であると感心した。また奈良検定には廃寺の問題がよく出るので(火葬墓もよく出るが)、『大和の古代寺院跡をめぐる』は重宝した。
奈良県の歴史散歩〈上〉奈良北部山川出版社このアイテムの詳細を見る |
ネットでは「古都奈良の名刹寺院の紹介・仏教文化財の解説など」(中西忠さんのホームページ)が秀逸だ。ボリュームがすごいので(法隆寺だけでも64ページ)、必要な所だけを読めばいい。
http://www.eonet.ne.jp/~kotonara/
歴史の本は、選定が難しかった。一般的には山川出版社の『奈良県の歴史(県史29)』(新版)となろうが、これは共著者5人の連携がうまく取れていなくて、時代ごとのバランスがはなはだ悪い。永島福太郎氏が1人で書かれた旧『奈良県の歴史(県史シリーズ29)』(絶版)が懐かしい(しかし旧著もボリューム不足なので、試験対策用にわざわざ古本屋で買い求めることはない)。結果的に私は新版の『奈良県の歴史』に、直木孝次郎著『奈良』(岩波新書)や『面白いほどよくわかる 天皇と日本史』(日本文芸社)をミックスしてノートを作った。
面白いほどよくわかる天皇と日本史―神武から昭和まで歴代天皇を知ると日本史がわかる (学校で教えない教科書)日本文芸社このアイテムの詳細を見る |
「歴史は天皇ごとに整理すると、頭に入りやすい」という歴史好きのN先輩のアドバイスに従い、『面白いほどよくわかる 天皇と日本史』を参考に、古代史の部分は天皇ごとにまとめたが、これは正解だった。試験が終わってから、中公文庫『日本の歴史』シリーズの第2巻(『古代国家の成立』直木孝次郎著)と第3巻(『奈良の都』青木和夫著)を追加すれば鬼に金棒だった、と気がついた。
それにしても直木孝次郎という人は、すごい学者だ。奈良大学の東野治之教授のお師匠さんだが、ご自分の史観をきちんと持たれ、知識は該博、論旨は明快、文章もお上手だ。著書も多いので、ソムリエ対策にはピッタリだ。上記『奈良』『古代国家の成立』は、名著である。逆にあまり試験の役に立たないのが、千田稔さんと上野誠さんの著書だ(私はご両人のファンなのだが、ソムリエ受験者のために正直に書かせていただく。両先生、ごめんなさい)。
日本の歴史〈2〉古代国家の成立 (中公文庫)直木 孝次郎中央公論新社このアイテムの詳細を見る |
上記以外では、『大和を歩く』(奈良新聞社・絶版。新版が出る予定)、木村博一著『奈良のあゆみ』(奈良市)、『奈良大和路の古寺』(JTBパブリッシング)、『奈良大和路の仏像』(JTBキャンブックス)、紺野敏文著『奈良の仏像』(アスキー新書)、『大和の古墳を語る』(六興出版・絶版)、田中眞人著『奈良大和路の年中行事』(淡交社)などを参照した。
なお、当然のことながら『奈良まほろばソムリエ検定公式テキストブック』は、熟読して要点をサブノートに書き留めておく必要がある。独楽さんの調べによると、四択問題のうち6割前後はテキストから出題されているのだ。
http://blogs.yahoo.co.jp/daniillove/58069651.html
あと気分転換を兼ね、里中満智子のコミック(古代史三部作)もお薦めしたい。会社OGのT女史に教えていただいたのだが、『天上の虹』(全20巻)『長屋王残照記』(全3巻)『女帝の手記』(全4巻)は、とても面白くてタメになる。私は古本屋で買って、すべて読破した。
女帝の手記―孝謙・称徳天皇物語 (1) (中公文庫―コミック版)里中 満智子中央公論新社このアイテムの詳細を見る |
ソムリエ対策が難しいのは、重箱の隅をつつく四択30問と、ざっくりした説明(200字)とガイドコース(400字)を書く小論文(記述式3問)が併存しているところにある。四択については、会社のI先輩から「8割(30問中24問)近くできないと、油断できない。7割(21問)以下で合格した人はあまり聞いたことがないから、とにかく四択対策をシッカリと」と聞いていたので、細かい知識を頭に詰め込んだ(もう今は、ほとんど忘れてしまった)。幸い私は、何とか23問(77%)正解できた。
小論文対策としては、やはり実際に現地に足を運ぶことが大切である。選択肢にあった当麻寺の練供養会式も太安万侶の墓も光明皇后ゆかりの史跡も、すべて現地を知っていたから書けた。次に、鉛筆で原稿用紙を埋める練習をすること。とにかく90分という時間制限がキツいのだ。私は試験会場で小論文の下書きからとりかかり、そのあと四択、最後に小論文の清書、の順で片付けたが、この時間配分をうまくやらないと失敗する(「試験場では異常心理になる」と聞かされていたが、掌が汗でベタベタになった)。特に、下書きは短時間で済ませること。そのためには、日頃から早く書く練習、早くまとめる練習をしておくことが肝心だ。このあたりは主催者による「認定支援セミナー」(毎年11月に実施)で詳しく教えていただけるので、必ず参加して、家で繰り返し練習することをお薦めする。
ソムリエ対策は、これまで当ブログでも何度か話題になったので、以下の記事(およびコメント)をご参照いただきたい。これから1月までの長丁場だが、ぜひ早めに取りかかり、1発合格していただきたい。
※奈良まほろばソムリエ「勝利の方程式」(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/9c281214fc7632a6f328cf339a0128c3
※奈良検定「ソムリエ」の合格発表(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/6b46b5362f45c7c281b9f1f7a3d705b4
※独り楽しく…奈良と英語と古代史と…(独楽さんのブログ)
http://blogs.yahoo.co.jp/daniillove/folder/1776037.html?m=lc&p=1
※トップ写真は国宝の秋篠寺本堂(8/4撮影)。以前奈良通1級試験に、この写真を見てお寺の名前を答えさせる問題が出たことがある。
百聞は一見にしかず、確かに現地に行けば記憶にも残りますし、書物だけでは得られない情報も得られる可能性があります。
しかし奈良在住者でないと、現地を歩くと言うことがなかなか敷居の高いことだと思われます。
私は奈良在住者ですから、土地勘は最初からあります。
しかし商売柄、日曜祭日は休みでなく、週1回の休みも家事に大部分とられています。
くだくだ何を言いたいかといえば、ようするにこの試験を受けていた3年間1度も現地に足を運んでいないということです。
だから、かつかつの点だったとは言えますが、ともかく、事情で現地になかなかいけない人でも、しっかり勉強すれば一応合格はできますよと言うことです。
さて、きれいな写真とともに過分な紹介記事心から感謝です。有名ライター鉄田さんとのご縁は有難い限り、多くのブログファンのジェラシーも甘受すべきなのでしょう。記事を刺激にソムリエ合格目指しがんばります。どうぞよろしく。
私の勉強法(ほとんど系統だててしていない)は参考になりませんのでその点のコメントはいたしません。
ひとつ、ソムリエ四択で「7割以下で合格した人を聞いたことがない」とのお話がありましたが・・・私は18問(6割)でしたが、合格しました。記述で9割以上の採点をしていただいたので、合格でしたから、足切はないと断言できます。
四択で得点できるのが理想ですが、あまりに微に入り細をうがつような問題に対処するのは無理でしたし、不合格でも対処しなかったでしょう。
記述はソムリエ受験するレベルの方なら難なく書ける問題だと思います、ただ私も普段PCですから、漢字を忘れてしまっていたので、漢字を思いだす意味でノートを一冊だけ年末から作りました。(こんなにタイトなスケジュールはお勧めできませんので読み流してください)
ソムリエのみならず検定を目指すみなさん、どのレベルも結構難しいですよね、頑張ってくださいね。
ikaru(尼御前)改め、鴨媛です。
私の場合は住所も遠く、
ソムリエの趣旨である
「奈良を訪れる皆さんに、そのすばらしさを伝えることができる人材」というより
「奈良を訪れる皆さん」そのものです。
いつも奈良を訪れて、
その素晴らしさに感動しております。
問題を読むとその時の感動が蘇るので、
回答できているようなものです。
訪れることが難しい地域などは、
自治体などで配布しているガイドを読んで想像しています。
出題がある歳時記については、岩井宏實『奈良の歳時記』を読みました。
今年は飛鳥の綱掛け神事に出掛け、
村の方々にお話を伺いながら感動しておりました。
記述は自分でテーマを作って、
何本か書き上げました。
400文字はいくつか書いておけば、
どれか出題にあてはまりそうにも思えます。
これからも「知る」ことを楽しみたいです。
私のような者が合格しても、
なんの役にも立てないのですが・・・
> 事情で現地になかなかいけない人でも、しっかり
> 勉強すれば一応合格はできますよと言うことです。
はい、確かに現地訪問は必須条件ではありません。、現地へ行かなくても合格することはできるでしょう。しかし現地を訪れた方が圧倒的に有利なのは、間違いありません。てるぼうさんは、地元のご出身なので、もともとよくご存じだったということで…。
私も奈良に住んでいますので、出張や表敬訪問、お見舞い、お通夜・お葬式などで、意図せずに訪れた場所がたくさんあります。済生会御所病院には「鴨都波1号墳」出土品のレプリカがありました。
> 記事を刺激にソムリエ合格目指しがんばります。どうぞよろしく。
燈花会で、奈良の夜は賑わってきました。N先輩はソムリエを受験されるのですね。歴史などは私よりずっとお詳しいので、弱点分野の補強に努められれば良いと思います。「認定支援セミナー」(今年は11/14)だけは、ぜひ受講して下さい。
> 私は18問(6割)でしたが、合格しました。記述で9割以上の採点を
> していただいたので、合格でしたから、足切はないと断言できます。
そうでしたか、これは失礼。記事を訂正しておきます。しかし、記述で9割というのは、ほぼ完璧、スゴすぎます。Mattyさんのケースは、レアケースということで、やはり、まずは四択攻略に注力していただきたいと思います。
> ソムリエのみならず検定を目指すみなさん、どの
> レベルも結構難しいですよね、頑張ってくださいね。
以前「2級問題で6割できた人は、3級に認定しては」というアイデアを紹介しましたが、2級や1級は、もっとやさしくすべきです。
> 岩井宏實『奈良の祭事記』を読みました。
『日本人の心の原点をたどる! 奈良の祭事記』は、新書版(青春新書INTELLIGENCE)の本ですね。よく本屋で見かけます。
> 記述は自分でテーマを作って、何本か書き上げました。400文字は
> いくつか書いておけば、どれか出題にあてはまりそうにも思えます。
なるほど。400字問題は、問題自体はオーソドックスなので、ある程度ヤマを張っておけば、当たりそうですね。私は「光明皇后ゆかりの史跡」を選び、現地を訪れたことのある場所を線でつなげました(法華寺と浴室→海龍王寺→興福寺→東大寺)。
他の選択肢(黒塚古墳、葛城古道、郡山城下町、旧柳生藩家老屋敷)も、さほど難しくはありませんね。
ありがとうございました。
必死に過去問分析していた去年のことが思い出されます。
私は東京在住なので、なかなか現地主義は貫きにくいのですが、それでもできる限り現地を見て楽しみながら受験準備をしました。でも1級受験の時も含めテツダ様のブログでかなり情報をいただき点数のかさ上げができました。
ブログって他人の体験をちょっぴり拝借できるツールなのでみんなで助けあう奈良検定対策には大いに利用価値があると思います。
私も秋口に余裕ができたら奈良検定の野次馬的準備講座などをブログにアップしたいと思います。
ところですでにソムリエを取られた方で、
もう一度ソムリエ試験を受ける方っているのでしょうか?
私のブログに来ている方で京都検定や鎌倉検定を何度も受けて最高位を毎年維持している方がいるのですが??
私には到底その気力はないのですけどね。
> 1級受験の時も含めテツダ様のブログでかなり
> 情報をいただき点数のかさ上げができました。
そうでしたか、それは光栄です。
> 私も秋口に余裕ができたら奈良検定の野次馬的
> 準備講座などをブログにアップしたいと思います。
それは楽しみですね、ぜひ拝見します。拙ブログでも、追っかけますので。
> ところですでにソムリエを取られた方で、もう一度
> ソムリエ試験を受ける方っているのでしょうか?
私は、聞いたことがありませんね。自分でも、ソムリエに再チャレンジしようとは思いませんし。
TOEFLやTOEICは、進学や就職で直近のスコアが必要なので、何度も受ける人がいますが…。実利的な関西人は、なかなかそこまではしないように思います。
もし良かったら里中満智子氏の作品を貸していただけませんか?
とりあえず漫画から勉強に入ろうと思います。
里中氏は今年の1級の問題にもありましたし、
侮れないですが60近いおっさんが買うには
勇気がいります。昨年tetudaさんは購入されたそうですがそういう点からも貴兄の本気度が窺えます。
もちろんお手元にまだあればですが、、、、
貸していただけるようでしたら、伺います。
> もし良かったら里中満智子氏の作品を貸していただけませんか?
電車通勤していますので、小分けにすることになりますが、連絡いただければ少しずつ会社に持参します。
tetsudaさんの職場に伺うなど連絡をさせていただいて支障がなければそういたします。
支障有るようでしたら別の手段考えます。