tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

国史跡・水泥(みどろ)古墳と、「古墳カフェ Midoro」を探検!

2023年06月23日 | グルメガイド
日曜日(2023.6.18)、南都銀行の先輩・同僚たちと計5人で、ランチタイムに「古墳カフェ Midoro」を訪ねた。南都銀行の社内報「なんと」2023年5月号に、「吉野口支店のおすすめ」として記事が出ていたのである。そこには、
※トップ写真は、この日のランチプレート



御所市古瀬にある国史跡の「水泥古墳」(北古墳と南古墳の2基)。北古墳は、なんと民家(西尾邸)の敷地内にあるのですが、同じ敷地内に日本家屋を改装した「古墳カフェ Midoro」さんがあります。



予約制のプレートランチは地元産の新鮮な食材を使用。デザートは甘酒と米粉の「バスクチーズケーキ」や地元産新米(もち米)使用の「おはぎ」などを取り揃えています。心と体にやさしいメニューで癒やされてみてはいかがでしょうか?



住所 御所市古瀬904/TEL 080-5326-0269(後藤さん)/営業時間 11:00~16:00/営業日 日・月・火曜日/アクセス 近鉄吉野線「薬水駅」下車 徒歩10分 駐車場あり


食事前に西尾さんの奥さんに、水泥南古墳(円墳・西尾邸から約100m)をご案内いただいた

御所市にお住まいのF先輩の車に、便乗させていただいた。集落の中の細い道を上がっていくのだが、「これはウチの車ではとてもムリだな」と思った。次に来る時は、薬水駅から歩くことにしよう。水泥古墳については、御所市のHPに詳しく紹介されている。引用すると、





【概要】水泥古墳は、約100メートルの間隔を隔てて存在する水泥北古墳と水泥南古墳を併せて、2基一括で昭和36年に国指定史跡に指定されている。【水泥南古墳】南古墳は六世紀後葉に築造された、直径25mの円墳とみられる。北古墳に比べると規模は小さいが、横穴式石室が南方向に開口している。石室の全長は約15m、玄室の長さ4.6m、幅2.4m、高さ2.6mである。玄室の床面には拳大の礫が敷かれていた。石室のこの礫床の下部には排水溝が造られていた。


南古墳では、このように石棺が2つ並んでいた。この図は、御所市のHPから拝借


手前の石棺の蓋(縄掛け突起)には、ハッキリと蓮華文(ハスの花をかたどった模様)が!

石室内には、玄室と羨道にそれぞれ1基ずつの家形石棺が置かれている。玄室のものは二上山の凝灰岩を、羨道のものは竜山石(兵庫県加古川流域で産出する凝灰岩)を使っている。特に注目されるのは、羨道にある石棺蓋の縄掛け突起である。小口部の縄掛け突起には蓮華文(ハスの花をかたどった模様)があり、古墳文化と仏教文化の結合の一例として著名である。


こちらは北古墳(円墳)。西尾邸の庭に接しているというか、庭の一部というか…

【水泥北古墳】西尾邸内にある、直径約20メートルの円墳で両袖式の横穴式石室を有する。石室は、全長13.4m、玄室の長さ5.6m、同幅約2.9m、同高さ約3.3mの大規模な石室で、花崗岩の大きな石を用いて構築している。6世紀中頃の築造である。現在すでに棺はないが、小規模なトレンチ石棺材となる凝灰岩の破片が出土したので、元は石棺が安置されていたと推測できる。


石舞台古墳並みのすごい天井石!


西尾邸の庭には、たくさんの白い花が咲いていた!


銀盃草(ギンパイソウ)というそうで、どおりで盃のようなカップ状の花だ

古墳探検のあとは、食事。後藤さん(西尾さんの娘さん)が、古墳カフェを営んでおられる。「日替わりMIDOROランチプレート」1500円(税込み、以下同じ)の内容が、ホワイトボードに出ていた。メニューには、

栄養バランスのとれたプレートです。食材は自家栽培のものや旬の新鮮なお野菜を取り入れ、手作りの発酵調味料や天然素材で作られたお醤油、塩、味醂、お酢を使用しております。「重ね煮」という調理法をいかした心と身体に優しいランチプレートです。


初体験!缶詰のサバを包んだ春巻、リンゴ果汁入りの甘酒、豆乳入りの味噌汁、などなど

「重ね煮」(陰陽調和料理)とは、体を温める「陽」の食と、体を冷やす「陰」の食を組み合わせて作る「中庸」の食べ物である。基本的に皮をむかず、ダシも使わない。ここでは「マクロビオティック」とは表明されていないが、マクロビ的な発想のお料理である。


品数の多いのがうれしい!味付けは素直で、とても美味しい。ご飯は大盛り(追加料金なし)

デザートは「+300円」だ。「甘酒と米粉のバスクチーズケーキ」や「亮子ちゃん(=店員さん)の手作りおはぎ 2個入り」(地元産もち米使用)などなど。飲み物も「+300円」で、私は和紅茶を選んだ。


こちらはF先輩が頼まれたおはぎとコーヒー、おはぎを少しいただいた。しっとりと美味しい!


私が頼んだ和紅茶とバスクチーズケーキ。ケーキの表面はシッカリ、中はやんわか

バスクチーズケーキは、スペインのバスク地方発祥のチーズケーキで、一般のベイクドチーズケーキよりチーズの量が多いので、濃厚な味がする。和紅茶は、優しい味だった。



静かな山里で、鳥の声に耳を傾けながら過ごす至福の時間。素直で健康に配慮した「重ね煮」のランチには、身も心も癒やされる。ここはお薦めだ。

ランチは要予約。営業時間や定休日は変更されることがあるのでご注意を。道が狭いので、小さな車でお訪ねください。お連れいただいたFさん、Aさん、ありがとうございました!
※食べログは、こちら

※こちらは南都銀行の社内報「なんと」2023年5月号
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大相撲「桜井場所」(地方巡... | トップ | 田中利典師の「齢(よわい)... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

グルメガイド」カテゴリの最新記事