tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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古代の遺物がずらり/桜井市立埋蔵文化財センター(毎日新聞「ディスカバー!奈良」第22回)

2017年06月22日 | ディスカバー!奈良(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」が毎日新聞奈良版に毎週木曜日、連載している「ディスカバー!奈良」、先週(6/15)掲載されたのは「古代の風景と暮らし 桜井市立埋蔵文化財センター」、執筆したのは当会の名物男・雑賀耕三郎理事。まずは記事全文を紹介する。
※トップ写真は纒向遺跡の大型建物模型(桜井市立埋蔵文化財センター)

町中が歴史博物館のような桜井市。市内のあちこちで発掘された遺物が市立埋蔵文化財センター(同市芝)に集められ、弥生時代の銅鐸(どうたく)、古墳時代の埴輪(はにわ)などが、歴史順、体系的に展示されています。

中でも、纏向遺跡で発見された柱跡に基づいて復元された大型建物の模型展示は、邪馬台国の時代や日本の王権の幕開けを身近に感じさせてくれます。古墳時代の盾持ち人埴輪も目を引きます。盾を持った人物埴輪としては最古とされていますが、何よりこのほほ笑みに引き込まれます。

東京から来た方が「奈良時代や飛鳥時代のさまざまな史跡を見学して、もう一つ前の時代の遺跡を見たくなり桜井市にきました」と話してくれました。展示室で古代の風景、古代の暮らしを楽しんでみませんか。

メモ JR桜井線三輪駅から徒歩約10分(奈良まほろばソムリエの会理事 雑賀耕三郎)



茅原大墓古墳出土の盾持ち人埴輪

雑賀さんのブログ「奈良・桜井の歴史と社会」には、このように紹介されている。

毎日新聞の奈良版、木曜日の「ディスカバー奈良」は奈良まほろばソムリエの会が執筆している。執筆者を募ったところ、20名以上の方が手を挙げた。今週の当番は僕。「桜井市立埋蔵文化財センター」をとりあげた。地元ネタである。

(同センターの)常設展は旧石器時代から飛鳥・奈良時代までが見学できる。桜井市から出土した資料だけで、日本の歴史を理解することが出来るわけで、これは桜井市民は自慢すべきである。纒向遺跡コーナー、三輪祭祀のコーナーもあり、埴輪のコーナーもある。

纒向遺跡コーナーでは、尾張、北陸、中国、九州に至るまでの各地から運ばれてきた土器が展示されおり、この遺跡の全国的な中枢の役割が理解できるのである。

埴輪の展示も充実している。盾持ち人埴輪の笑顔は特別である。2011年2月26日に「茅原大墓古墳」の現地見学会が開かれた。今度の記事は、あの時の感動をそのままの気持ちで書いたものである。

速報展は10月1日(日)まで開催されている。大藤原京関連遺跡では上ノ庄から、弥生時代前期のほぼ完形な土器が出ているし、三輪遺跡では中世の池状の遺跡などが報告されている。これはすでにブログに書いた。50cm下の桜井 桜井埋蔵文化財センター

町じゅうが博物館の桜井、そのまん中の博物館が桜井市立埋蔵文化財センターだ。ぜひとも、おいでください。歴史の認識が深まるにつれ、この展示室では次々と新たな発見をすることが出来る。場所はJR万葉まほろば線(桜井線)・三輪駅から徒歩10分、大鳥居の足元である。


私は、たまたま昨日も36人のお客さまと一緒に埋蔵文化財センターをお訪ねし、職員の武田さんの分かりやすい解説を聞かせていただいた。やはり解説を聞くと、理解が深まる。雑賀さん、ご執筆、有り難うございました。皆さん、ぜひ桜井市立埋蔵文化財センターをお訪ねください!

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