たた&にせ猫さんの備忘録

―演劇、映画、展覧会、本などなど、思うままに―

『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』WOWOW 

2019年05月27日 | 日記
    『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』WOWOW 2019.5.26
      監督:西浦正記 脚本:安達奈緒子 音楽:佐藤直紀
      キャスト:山下智久 新垣結衣 戸田恵梨香 比嘉愛未 浅利陽介 かたせ梨乃 椎名桔平他

  物語は、山下智久らが出演した人気テレビドラマ「コード・ブルー」シリーズの劇場版。成田国際空港と東京湾の海ほたるを舞台に、立て続けに前例のない事故が起こる様子を活写-

  2018年のNo1邦画興収92億円。このシリーズのテレビドラマを一度も見たこのとがなかったが、大ヒットと聞いて行ってみようかと思い始めたところで、いつも行く映画館での上映がなくなった(出足が遅かった)。WOWOWのプログラムを見ていたら、放映があるというので録画。テレビ放映、早いです。

  映画の最初はドラマのコード・ブルーの復習。ドクターヘリで緊急対応する若い医者の成長をいろんなエピソードを交えながら描いてきた作品だということが分かる仕掛け、ちょっと珍しい導入。

  早速大規模な事故が起こり、出動。事故にあった上に余命幾ばくもない若いがん患者と結婚予定だった男性の物語、看護師のアル中の母親-家族に絆の重さと難しさのエピソード、脳死した子供の親が臓器提供に至る話などを盛り込み、緊急救命室の人間模様-医師と看護師の結婚式、若手医師の自立、周産期医療を目指そうとする女医など-を交えて(心温まる、あるいは泣かせる)エピソード満載。

  緊急医療にまつわるいろんな問題を織り込み、最終的にはそれぞれの医師の自立と次なるステップに移っていく様を描いているのだが、ドラマをずっと見てきた人には、いろいろ分かるエピソードなのかもしれないが(多分こういうドラマの回があったのだろうと想定)、見たことのないものとしては唐突に次々物事が起こり、端折られている感じも。

  一番気になったのは、主演の山下さん。せりふが聞き取りにくいことと(テレビなのでその時々ボリュームを上げることに)、登場・活躍場面が思いのほか少ないこと。さあ、活躍かと思ったら感電事故で、倒れて、意識不明だし。山下さんのファンは肩透かしだったのでは。

  新垣さん、戸田さんの雰囲気好きだなと。かたせ梨乃さんの存在感、とはいえ、緊急入院中の患者さんがどうやってお酒を手に入れたのか。椎名桔平さんは良い役回り。児玉清さんも出ておられました。

  2時間超えの作品、最後まで見たので、それなりに面白かったのかな。
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『徳川美術館 名品コレクション展示室』 徳川美術館

2019年05月27日 | 日記
     『徳川美術館 名品コレクション展示室』 徳川美術館 2019.5.22
         平成31年3月26日(火)~6月16日(日)

  お世話になった先生の米寿のお祝いの会があり、帰途で近鉄特急で名古屋。徳川美術館は源氏物語絵巻があるので、一度見たいと思い、寄ることに。

  名品展の第1室は≪武家のシンボル-武具・刀剣-≫ 特別展『徳川将軍ゆかりの名刀』もここに(6月2日まで)。以前確か根津美術館だったと思うのですが、刀剣の展示を見で、その重量感、刃先の鋭さに圧倒されたことがあるのですが、今回も素晴らしい刀剣。拵えもだけれど、やはり刃のすごさ、鍛錬の重み。

  第2展示室は≪大名の数寄-茶の湯-≫ 猿面茶室の復元。油滴天目、染付茶碗に井戸茶碗、水指、茶入などいろいろ。第3室は大名の室礼-書院飾り-≫-鎖の間- 第4室は≪武家の式楽-能-≫能面や能装束、扇など。第5室は≪大名の雅-奥道具≫でお輿入れの祭のお道具など、とても立派。

  企画展は『雅を伝える-宮廷と文化-』で天皇摂関御影、東福門院入内図屏風(すごい数の人が)、後醍醐天皇の盆石ー銘夢の浮橋、こういうものが愛でられたのだと、伝藤原行成筆の重之集もありました。ご即位記念の企画展も6月2日まで。

  お目当ての源氏物語絵巻は第6室に複製が少し展示してあるだけ。原本展示は年1回1週間ほどとのこと。複製を見ると絵巻と言っても物語なので、字が多く、巻物の幅も広くない。最近習字でかなを習い始めたけれど、まだまだ読めなさそう。昔の人は普通に読んでいたとしても、字の読める人自体限られていただろうから、源氏物語が1000年以上伝えられたことはすごいことだなと。

  旅先なのでいずれもざっと見になってしまいましたが、力の入った素敵な展示でした。
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『トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美』新国立美術館

2019年05月27日 | 日記
     『トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美』新国立美術館 2019.5.13
        2019.3.20(Wed)―5.20(Mon)
 
  東京での展覧会は終了しましたが、京都国立近代美術館で6.14~7.28まで展覧会があります。
 
  以前トルコに行ったことがあり、今回ブログを書くためにいつ行ったのだろうとパスポートを見たら、なんと2006年、13年も前!でした。7年ほど前と思っていたのに。
  知人が早期退職して、トルコに語学留学。友人とルームシェアしておられるところに泊めていただいて、イスタンブールとエーゲ海を旅行。
  今は高層ビルが立ち並ぶイスタンブールだそうですが、当時は結構のどかで、住宅街をヤギの一群れを連れた人が歩いておられ驚いたことが。

  トプカプ宮殿も連れて行ってもらい、美術館も行ったのですが、ちょっと期待外れ。スルタンの金銀財宝に彩られた至宝がずらっと展示されているかと思ったら、光物は余り展示されておらず、少し暗めの館内で、展示の仕方もあまり洗練されていない記憶。
  ロシアに行った時、武器庫(宝物館)にトルコのスルタンからの贈り物のコーナーがあり、素晴らしい宝剣等が一杯。混乱の中、トルコに財宝が残らなかったのかしらと思ったほど。

  今回の展示はどうなのかと思ったら、パンフレットにあるように光物が結構充実。やはりこれでなくちゃ。広い空間にそれぞれガラスケースの中に美しく展示されていて、見やすかったです。

  副題がチューリップの宮殿で、チューリップにまつわるアートがいろいろ。チューリップは<花の長さが美しさの条件>とのことで、花の長いチューリップが描かれています。チューリップ用の花瓶も。

  礼拝用の壁龕の文様、つる草文様、写実的な草花文様から様式化された抽象的な文様、イスラムの文様美。

  薔薇水。肌の香りが薔薇の香り、素敵です。薔薇水入れもあります。
 
  細密画も少し展示されていました。先日、知人の知人のトルコ細密画展に行ったばかりだったので、原本はこれなのねと。

  最後はトルコと日本の交流で、トルコに渡った日本の陶磁器なども。

  なかなか充実した展示。オスマン帝国の栄華を感じたい方にお勧めです。
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『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』 国立新美術館

2019年05月27日 | 日記
     『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』 国立新美術館 2019.5.13
        2019年4月24日(水)~8月5日(月)

  -19世紀末から20世紀初頭にかけて、ウィーンでは、絵画や建築、デザインなど、それぞれの領域を超えて新しい芸術活動を求め、ウィーン独自の装飾的で煌びやかな芸術が開花。クリムト、シーレ、オットー・ヴァーグナー、アドルフ・ロースなど各界を代表する芸術家たちが登場し、ウィーン文化は黄金期を迎える。ウィーンの世紀末文化を「近代化への過程」という視点から紐解く新しい試みの展覧会-

  ということで、1.啓蒙時代のウィーンから2.ビーダーマイアー時代のウィーン、3.リンク通りとウィーン、4.1900年―世紀末のウィーンと歴史に沿った丁寧な展示で、出展リストが8頁!

  ウィーン・ミュージアムの改修工事に伴い、同館の主要作品をまとめて公開する本展が実現しましたとのこと。

  1990年(平成2年)、ベルリンの壁が崩壊した次の年、ウィーン、ブダペスト、プラハを旅行。即位の礼をウィーンのテレビで見たので、いつ行ったかを言うことができます。
  1週間ほどウィーンで過ごし、美術史美術館に日参、ベルベデーレ、分離派会館など旅行ガイドにある主だったところに行ったはずなのですが、ウィーン・ミュージアムに行った記憶が?

  今回の目玉はクリムトの≪エミーリェ・フレーゲの肖像≫、≪ハラス・アテナ≫もあります。シーレは≪自画像≫、≪ひまわり≫など、結構な点数。ココシュカを期待していたのですが、それほど多くなかった。

  今回の展示で興味深かったのはモダンなポスター、グラフィックの数々、椅子や工芸品のデザイン。今もちっとも古びていない。一方、当時としては斬新すぎて人気が出なかったというウエストがゆったりしているという改良服がおよそ今日的でなく装飾的なこと。

  ビーダーマイアー時代のウィーン;シューベルト時代の都市生活のコーナーで、≪室内ゲームに興じるシューベルトと友人≫、≪シューベルトの夜会≫の絵があり、冬の旅の楽曲などで、薄幸のイメージがあったけれど、そうでなかったとなぜかうれしかった。ウィーン郊外の1日バスツアー、曇天で日が早く暮れる中、シューベルトの家に行ったのを30年ぶりに思い出しました。

  ヴァルトミューラーの自然を描いた細かく緻密な絵など、見どころたくさんの展覧会。
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『プリンスアイスワールド 2019~2010』 KOSEヨコハマスケートセンター 2019.5.4

2019年05月19日 | 日記
     『プリンスアイスワールド 2019~2010』KOSEヨコハマスケートセンター 2019.5.4
  
     CAST:プリンスアイスワールドチーム GUEST:荒川静香 本田武史 村上佳菜子他
        (決まり次第発表)

  腰痛の調子が芳しくなく、連休と言っても観劇の予定もなく、つまらないなあと思っていたら、アイスショーのチケットをたまたま購入することができました。

  フィギュアスケートは子供の頃ペギー・フレミングの映画を見て憧れ、それ以来ずっと好きで、一時、伊藤みどりさんにとてもはまっていました。
  実演を見たのは2回あり、1回目は随分前なので出演者など覚えていないのですが、世界選手権等で賞を獲得された選手が出演されたもので、登場される前に、どのような賞をとったかコールされて、演技が開始されました。印象的だったのはペアスケートで、女性が投げたりされると、着地の時に結構大きな音がして、大変だなと。
  2回目は、浅田真央さんが、年齢が足らなくてオリンピックに出ることができなかった年の全日本か何かの大会。真央ちゃんがジャンプを次々決めて、ジャンプで転ぶなんて考えられないという軽やかさでした。
テレビで見るより、実演を見るとスケートの滑らかさ、スピード感が印象的。

  アイスショーは結構寒いので、ユニクロの軽いダウンを持って行ったら、大正解でした。
  S席を購入したのですが、席は、エキサイティング1・2、SS席、SA席、SB席、S席、B席に分かれていて、S席は2階席。とはいえ、アイスリンクはそれほど広くないので、結構よく見えます。
  エキサイティングシート1は25000円、結構なお値段です。SS席以上の観客は実演が終わった後、ふれあいタイムにリンクサイドでお花など、直接渡せるとのこと。会場にはファンの方からのお花がずらっと飾ってあって、かわいいアレンジのものが多くて、華やか。

  チラシには、GUEST:荒川静香 本田武史 村上佳菜子他(決まり次第発表)だったのですが、宇野昌磨さん、本田真凛さん姉妹、他何人かの現役どころが出演され、なかなか豪華でした。

  プリンスアイスワールドチームのシンクロナイズドスケーティングもあり、ダンスの振付や映像もかなりショーアップされていました。
  荒川さんのイナバウアー。村上佳菜子さんはジャンプこそされなかったのですが、表現力が素晴らしく、にせ猫さん、村上さん、上手なんだねと感心していました。

  宇野昌磨さんを初めて拝見したのですが、テレビで見ていると背の小ささがどうしても気になっていたのですが、ジャンプの安定感、技のキレ、スピード(スピンのスピードのすごかったこと)、存在感が素晴らしく、それこそ背が小さいというのが気にならなかったです。にせ猫さんいわく、勝負している人の現役感が違うねと。
宇野さんの演技を見ることができて、かなりお得感がありました。

  若い男性の選手、名前を失念してしまいましたが、人気があり、本田さんや女性の若いスケーターも皆さん存在感を示され、日本のフィギュアスケートは人材抱負を実感。皆さん活躍されますように。

  追記:5月19日本日14時から、アイスワールドの放映がBSであるとのこと。
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