『キル兄にゃとU子さん』 相鉄本多劇場 2011.9.24
作・構成/演出 大信ペリカン
出演:鳥居裕美 浅野希梨 佐藤隆太
満塁鳥王一座
―震災地の3劇団が横浜で公演 PAW’2011『東北・復興WEEK』―
横浜ふね劇場をつくる会/PAW Yokohama(設立30週記念)
にせ猫さんが道を歩いていたら、知人が追いかけてきて、「良いところで会いました。チケットが売れていないので見に行ってよ。」と言われたらしい。復興支援と言われれば、行かないわけにはいきますまいと、土曜の夜、横浜まで出かけました。
相鉄本多劇場は初めてで、70人位入る小さな空間。ベンチ状の座席に座布団が置いてある。空席が目立つのかと思っていたら、ほぼ満席で、上映時間は1時間ほどのこともあり、皆さん集中して観劇しておられた。
地方の劇団のこのような演劇を見るのが初めてだったので(横浜在劇団の公演を見たことはあるけれど)、どのような展開になるのか、退屈しないか心配だったけれど、地元の方にしかできない内容だった
震災後みた、蜷川さんの『たいこどんどん』や野田さんの『太平洋序曲』でも、震災に触れた演出があり、タイムリーだけど、何かいい感じがしなかった。
でも、この演劇はたとえ生硬で、ストレートでも良いのでないかしら。U子さんという人を探している、舞台に敷き詰められた新聞紙という設定で、最後の訃報記事の読み上げが想像できたとしても。
『智恵子抄』の言葉の美しさ―思わずうつくしま福島というキャッチフレーズを思い出してしまった―、『月の光』の透明感、素晴らしいものは詩や音楽という抽象なのに具体的なイメージを喚起する―。
ある方のブログを読んでいて、福島の方がどれくらい原発事故で傷ついておられるのか―自分の美しい郷土がカタカナで『フクシマ』と世界へ発信され、いまわしい場所の代名詞になってしまったことに。
津波によるあまりにも身近な死、流された自宅の土地の上にあったという亡骸。
当事者である方の演劇。当事者でないと伝えられないものがある。表現が一本調子で…という感じもあるけれど、生々しく、せつない上演だったと思う。
9月25日(日)14時の回との2回の公演。その後、全国を回ったりするのかしら。
作・構成/演出 大信ペリカン
出演:鳥居裕美 浅野希梨 佐藤隆太
満塁鳥王一座
―震災地の3劇団が横浜で公演 PAW’2011『東北・復興WEEK』―
横浜ふね劇場をつくる会/PAW Yokohama(設立30週記念)
にせ猫さんが道を歩いていたら、知人が追いかけてきて、「良いところで会いました。チケットが売れていないので見に行ってよ。」と言われたらしい。復興支援と言われれば、行かないわけにはいきますまいと、土曜の夜、横浜まで出かけました。
相鉄本多劇場は初めてで、70人位入る小さな空間。ベンチ状の座席に座布団が置いてある。空席が目立つのかと思っていたら、ほぼ満席で、上映時間は1時間ほどのこともあり、皆さん集中して観劇しておられた。
地方の劇団のこのような演劇を見るのが初めてだったので(横浜在劇団の公演を見たことはあるけれど)、どのような展開になるのか、退屈しないか心配だったけれど、地元の方にしかできない内容だった
震災後みた、蜷川さんの『たいこどんどん』や野田さんの『太平洋序曲』でも、震災に触れた演出があり、タイムリーだけど、何かいい感じがしなかった。
でも、この演劇はたとえ生硬で、ストレートでも良いのでないかしら。U子さんという人を探している、舞台に敷き詰められた新聞紙という設定で、最後の訃報記事の読み上げが想像できたとしても。
『智恵子抄』の言葉の美しさ―思わずうつくしま福島というキャッチフレーズを思い出してしまった―、『月の光』の透明感、素晴らしいものは詩や音楽という抽象なのに具体的なイメージを喚起する―。
ある方のブログを読んでいて、福島の方がどれくらい原発事故で傷ついておられるのか―自分の美しい郷土がカタカナで『フクシマ』と世界へ発信され、いまわしい場所の代名詞になってしまったことに。
津波によるあまりにも身近な死、流された自宅の土地の上にあったという亡骸。
当事者である方の演劇。当事者でないと伝えられないものがある。表現が一本調子で…という感じもあるけれど、生々しく、せつない上演だったと思う。
9月25日(日)14時の回との2回の公演。その後、全国を回ったりするのかしら。