たた&にせ猫さんの備忘録

―演劇、映画、展覧会、本などなど、思うままに―

脊柱管狭窄症、腰椎すべり症手術体験記④

2020年08月20日 | 日記
     脊柱管狭窄症、腰椎すべり症手術体験記④

  <退院後の生活>
  退院してからも家事とかできないので、つれあいが大活躍。にせ猫さんありがとう。

  退院後の生活では、リハビリで習った畳からの立ち上がり動作がうまくできないので、なるべく椅子に座って生活。
  前傾動作ができないので、洗面台で顔が洗えない。朝はウエットティッシュで済ませ、夜シャワーで顔を洗う。シャワー浴だが、予めつれあいに蛇口をひねってもらって(冬なので冷たい)から入ることに。一々頼まなくてはいけないので、申し訳ない。
  重い物は持てないので、買い物に一緒に行っても、私は手ぶら。
  腰を曲げられないので、部屋の中で一定の高さに物を置くことになり、色々出しっぱなし。
  一日の大部分をいすに座っているが、散歩するようになり、徐々に40分とか1時間以上歩けるようになる。
  コルセットつけっぱなしなので、暑くなってくるとかゆいし、就寝中も付けているので寝にくい。
  経過は良いと言われていたが、手術痕のあるところから少し離れた左下がだるくなることが多く、時に背中や足に神経痛があった。
  4月5月は21日間散歩していたが、6月になると暑くなり散歩が激減。
  術後4か月でコルセットが取れ、動作しやすくなったので、椅子に座ってできる習い事を再開。最近では床に座っての作業も再開。家事も少しずつ再開。
  今も疲れると腰のこわばりとだるさ、足のしびれとだるさなどあるが、最初にも書いたように、歩行時に痛みが出なくなり、気分的にとても楽で、手術してよかったと一番思うところ。  

  コロナがなかったら、美術展や演劇、旅行も行っていただろうと思うと残念。早くコロナが終息してほしい。
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脊柱管狭窄症、腰椎すべり症手術体験記 ③

2020年08月20日 | 日記
     脊柱管狭窄症、腰椎すべり症手術体験記 ③
  
  <入院と手術について>
1日目:入院手続き、各種書類(高額療養費の書類など)の提出。
  パジャマやタオルのレンタルの申し込み―不要かと思ったが、結果家人の負担も少なく、毎日交換してくれるので、便利だった。
  血圧、心電図、呼吸器の検査、肺気量、骨密度、X線などいろいろ。
  病棟の説明、薬剤科の説明あり。主治医と担当医、担当Ns名を知る。

2日目:採血、尿検査、CT検査。
  担当医(主治医と担当医がいる)の診察。担当Nsからの手術当日の説明(開始時間、食事抜き、手術着、弾性ストッキングの着用など)
  麻酔医の説明、呼吸管理についての同意書、痛み止めの使用方法についての説明。
  手術の準備品の購入。1階にコンビニが入っていて、そこで調達。必要な備品が一通りそろっていて、店員さんも詳しいので助かる。術後の生活にあった方が良いというので、マジックハンドを購入。床に落ちたものを拾うのに役立つ。
 
3日目:主治医から手術の説明 第4腰椎変形すべり症 2レベルの滑り、L4S拡大と写真を見せて説明。チタンボルト4本で固定するとのこと。 
  補装具業者が来院しコルセットの採寸(1週間後にできるとのこと。それまでは病院のコルセットを使用)。
  薬剤師の説明(抗生物質の点滴、輸液のこと、痛み止めのことなど)、手術室Nsの説明がそれぞれあり。

4日目:朝食抜き。13時に前麻酔(筋注)、前麻酔で眠ってしまって後は分からず。
  13時25分に手術室、15時50分に手術終了(麻酔が解けた)。HCUに移動。手術自体は比較的短時間で終了し、出血も少なかったとのこと。

5日目:発熱(37.5)で寒気あり。夕方左足付け根あたりが落ち着かなくなり、投薬を受ける。夜中に眠剤服薬、朝の6時まで眠れる。

6日目:背中の血抜きドレーン抜去。昼過ぎに、歩行にて病室に戻る。最初担当医が支えて立たせてくれたが、一瞬歩き方を忘れたような気がした。
  病室でリハビリ担当者の挨拶と説明あり。独歩、階段、布団からの立ち上がり、良い姿勢のリハビリを行うとのこと。

7日目:バルーン(尿管)抜去。

8日目:点滴終了。リハビリ開始。理学療法士に付き添ってもらいながら歩行器で病棟を歩く。

9日目:術後5日目で、シャンプーをしてもらい、すっきりする。シャワーはまだ。

11日目:補装具業者がコルセット持参し、コルセット購入。申請すると後で何割かの返金があるというので、書類をもらう。
  リハビリで寝返りのうち方、ベッドの真ん中に寝る方法を教わる。トイレまで歩行フリーになる(それまでは歩行器利用)。
  手術跡位置より左下のだるさがあるが、手術で筋肉を切っているので影響がある。だるさが強まると休むとよいが、長い時間横にならない。短い距離を1時間に2回ぐらい歩く。
  歩行時、足の親指側に力を入れるように等、指導あり。

12日目:採血、X線、CT検査。手術室担当Nsの事後聞き取りあり。

13日目:主治医「すべて順調です」昨日のCT等の検査結果から。
    リハビリで、歩行器利用なしが可に。

14日目:抜糸(ホチキス止め)、ガーゼのみに。抜糸はすぐ済、あまり痛くなかった。(同室者さんは痛かったらしい)

15日目:ガーゼも取れ、シャワー可に。シャワーの仕方の指導。前傾動作が取れないので、下着の着脱にNsが手伝ってくださる。マジックハンドを利用するとよい。
    シャワーは自分で時間割りを入れることができる。

16日目:介護保険のケアマネージャー来院し、聞き取りあり。
    リハビリで床からの立ち上がり動作の練習。病棟外に出てよいことになり、院内コンビニに買い物に行けるようになる。靴下を履く道具を購入。

17日目:介護ベッド等のカタログから、レンタルするもの、購入するものをつれあいと決める。シャワーチェアーは購入。

18日目:リハビリで靴下の履き方、畳での動作、階段昇降の練習。リハビリ担当と退院日を決める。つれあいの仕事が続いていて、退院日を少し先に設定。

18日目:X線と採血。
    同室者とコンビニに行き、お茶をする。日中退屈になってきていて、売店に行って、お茶をするのが楽しみ。

19日目:リハビリで階段昇降等。退院日決定。

20日目:腰がだるい。売店でお年寄りと接触。

21日目:担当医と介護保険の書類について。介護保険は、最初は通るがその後はだめ(回復するので)。血液検査で炎症反応がマイナスになっているとのこと。

23日目:主治医にコンビニでお年寄りと接触した話をしたら「そんな程度じゃ大丈夫。やわにできていない。」Ns からは「転んだり、尻もちをつかない限り大丈夫」
    医療保険に入っているので、診断書を頼む(退院日が決まってから、依頼することになっている)。

25日目 X線撮影。パジャマ、タオルレンタルの解約。

26日目:担当医からの退院前の説明。昨日のX線、大丈夫だった。今までのMRIの画像を見せていただく。画像のCDを頼む。
  主治医「ばっちりやっているから、安心して。」
  Ns からは退院後の生活の留意点について、パンフレットを見ながら説明。2キロ以上持ってはいけない。長座などやってはいけない姿勢についての説明。
  リハビリで病院の外に出て散歩、往復20分ほど。

27日目:退院。つれあいがお迎えに来てくれて、タクシーで自宅に戻る。

  3週間ぐらいの入院予定だったが、後半つれあいの仕事が立て続けに入って、少し先になった。歩行器なしの移動可になってからは、結構日中退屈になり、同室者と売店に行きお茶をするのが楽しみだった。
  また、夜間の消灯が9時なので、暗くなって1時間ぐらいひと眠りするとその後朝まで眠れなくて、本当に困った。

  この病院の良い点としては、腰椎、頚椎手術の専門病棟だったので、同室者も同じ手術をされていて、手術の様子や経過、病棟生活について(例えばいつシャンプーがしてもらえるかとか)、さらに先に退院される方から、退院後の生活注意点についての主治医説明といった情報が得られ、とても参考になり、心強かったこと。
  最初、空いたら個室利用と思っていたが、4人部屋でよかった。年齢も近く、アクティブに仕事を最近までされていた方ばかりで、たまたまフレンドリーな方達だったのかもしれないが、とても良い雰囲気で入院生活を送ることができた。
  皆さん、症状が出てから3~5年ほど、リハビリや鍼灸、整体、服薬などいろんな治療法を試みて手術に至っておられた。主治医によると、早くからある症状は取れにくい、しびれは取れにくいとのことだったが、なかなか手術に思い切れないし、いろいろ試してみたくなる。手術時期をどうするかの判断は難しいと思う。

  この病院の困った点としては、なんといっても食事、つれあいがせっせと毎日いろんな食べ物を運んでくれて本当に助かった。入院の後半はコロナの影響で面会が制限されたので、最初から面会がダメだったらきつかったと思う。

  主治医はにこにこしてよい方なのだが、あまり細かく説明して下さるタイプでなく、質問する間もなく診察が終わってしまう感じではある。ただ、手術の腕は良さそうで、他の医師によっても「ボルトの位置は完璧」だとか。我が家ではスピーディ・ボルトと呼ばれている。スピーディ・ボルト、ありがとう。
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脊柱管狭窄症、腰椎すべり症手術体験記 ②

2020年08月20日 | 日記
     脊柱管狭窄症、腰椎すべり症手術体験記 ②

  <手術までの経緯>
  手術に至る前に、3カ所受診している。
  最初に紹介で行ったのは、腰椎、頚椎手術の専門病院。ホームページでは内視鏡による手術など紹介しており、手術件数も多い。行った日が悪かったのが、とても待たされたが、その日のうちにMRIなど一通り検査して、説明があり、手術を決心したら来てくださいということになった。
  この病院では手術3か月前に、骨を強くする注射を1週間に1回する(回数は忘れた)。内視鏡手術は適応でない。金属を使い固定する。入院は10日から2週間ぐらい。退院後2週間ぐらいは家にいて、神経を休ませる必要がある。硬いコルセット、プラスティック製を半年から1年間する。リハビリは入院中だけということだった。
  あらかじめ注射に通院することとコルセット6ヶ月に抵抗があり、決めかねた。

  なかなか決心がつかないまま、クリニックの医師の紹介で別の総合病院の整形を受診。以前撮ったMRIを持参。予約はしっかり入るし、主治医も感じの良い方で、説明も丁寧。やはりここでも内視鏡は使わず、固定術を行うとのこと。固定した骨の間に、ケージを置き、骨盤からとった自家骨を入れる。骨粗しょう症の注射はしない。
  入院は2~3週間。コルセットは4か月という話だった。こちらで手術をしようかとも思ったが、手術の実績件数などがわからず、決断が付かなかった。

  最終的に手術したのは、腰椎、頚椎手術の専門病棟を持っている総合病院。クリニックの医師に紹介状を書いてもらった。検査後以前のMRIより腰椎のずれが進んでいると指摘される。入院2~3週間、手術前に検査入院がある(造影検査)、手術は2~3時間、ボルトで固定し、ケージに自家骨あるいは人工骨を入れる。コルセット3~4か月、自転車は6か月禁止、復職は1か月で可。「痛みは取れる。しびれは取れないがスポーツはできる。」

  秋に初診で、まだ迷っていたが、冬に入って調子があまりよくないこともあり、コルセット4か月ということなので、手術するなら、冬の間の方が楽だろう、来秋にするか年明けにするか迷ったが、仕事の関係と合わせて2月に入院希望を入れた。

  手術3週間ほど前に、病院から入院日調整の連絡。入院日の決定連絡時に入院当日の手続きについて説明。手術入院の前に、検査入院3日あるとの話だったが、ヨードアレルギーで造影検査ができないので、手術前の検査入院はなくなった。

  <入院前の準備>
  手術すると動作に制約が多いということなので、ベッドの方が良いのではと、病院の相談室にレンタルベッド業者紹介を尋ねると、介護保険利用とステーションを紹介される。最終的に、レンタルベットとトイレ用の手すりをレンタルし、シャワーチェアーは購入した。
  高額療養費制度利用の書類をあらかじめ提出するため準備。
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脊柱管狭窄症、腰椎すべり症手術体験記①

2020年08月20日 | 日記
脊柱管狭窄症、腰椎すべり症手術体験記 ①

  このブログは基本的には美術館と演劇、映画のお出かけブログなのだが、2月に腰の手術をしたので、手術のことも備忘録として書いてみようと思う。

  脊柱管狭窄症や腰椎変性すべり症の手術の体験ブログは、手術前にネットで探して読み、術後も不安な時に随分励まされた。
経過のこともあるので、少し様子を見てからと思っていたが、術後6か月の受診が済み、主治医的には「経過良好」、最後まで残っていた動作制限もとれ、「何をしてもよいですよ」と言われたこともあり、書いてみることに。

  結論から言うと、手術してよかったと思っている。歩行時の慢性疼痛はなくなり、歩くのが苦痛でなくなった。足の甲のあたりのしびれはまだあるが―これは「痛みは取れます。スポーツはできるようになります。しびれは取れないことがあります。」と初診時に言われているので、仕方ないかとは思っている。主治医によると、しびれも気にしないでいると薄れるとのことだが、こちらは様子見ではある。

  術後4か月の外来受診で、お風呂に入る(と言ってもシャワー浴だったが)以外一日中つけていたコルセットを外して良いことになり、動作制限はほぼ解除(前屈、腰のひねり、反り返りは不可)、持つのは2キロまでの重量制限も解除、6か月後と言われていた自転車も少しずつ解禁になり、日常生活が徐々に自然になった。6か月たち、これからは何をしてもよいということだが、別の部位の狭窄が生じることもあるらしいので、再発に気を付けて、生活していきたいと思っている。

  <まずは手術に至った経緯>
  30代、50代全般に、ぎっくり腰
  30代のぎっくり腰は、鍼灸、整体、気功、経絡通電療法、ゴムバンドを腰に巻いて運動するバラコン療法、金魚運動などなど、試しに試し、2年ほどたって気が付いたらよくなっていた。
  50代の時は鍼灸中心でそれなりに改善したが、すっきり良くなることはなく、長く座っていると、腰がだるくなったり、立ち上がるときにこわばった痛みで腰がすっと伸びなかったり、冷えた通勤電車に乗っていると、足がじんじんして落ち着かなくなったりしていた。
  60代に入り、くるぶし骨折を機に近医整形外科にかかり、骨粗しょう症気味とのことで、ビタミンD剤を処方され服薬。重いものを持ち上げると腰の骨が鳴る、寝がえりの時、痛みで目が覚めるようになり、医師に相談するとレントゲンで加齢変化を指摘され、運動をするとよいと言われた。フィットネスクラブで、個人トレーナーのもと、ストレッチとマシーンエクササイズをしたが、効果はあまりなかった。
この頃はまだ、今回の手術に至るような腰痛、慢性疼痛は出ていなかった。

  フィットネスを止めた年の夏頃から(3年前)、朝起きる時に、神経痛を伴う体がこわばる痛みが生じ、すぐに起き上がれなくなった。椅子に10分ほど座っていると、痛みは治まり、日中は普通に生活できた。徐々に、お尻の脇に痛みが、さらに、左のふくらはぎから足にかけて痛みが出るようになった。当初は朝の痛みが中心だったが、疲れた日には夕方も出るようになった。更に、長く座っていて立ち上がり歩行し始めると、短距離で痛みが強く出て坐らずにいられない、いわゆる間欠性歩行。
歩行自体は痛みを我慢すれば(我慢できる程度の痛みの時は)結構歩ける。
  この頃、MRIを撮り、脊柱管狭窄症とすべり症を指摘されたが、手術をするほどではないといわれる。

  脊柱管狭窄症の本をいろいろ買って読んで、ストレッチをしてみる。正しいやり方が必要と思い、予約でリハビリができる整形クリニックを探し、通院。ただ、リハビリをすると逆に調子の悪くなる日もあり、どの程度リハビリをしたら良いのかの判断が難しい。毎朝、教えてもらったストレッチ運動を5種類ぐらい30分ほど続けた。
  平行して、カイロプラスチックに通い、鍼灸も時に受けたが、その時は楽になっても、効果が続かない。
  お尻脇の痛みとふくらはぎの痛みの出る時間が長くなり、慢性疼痛。クリニックでリリカが処方され服薬したが効果は実感できなかった。
  痛みは最初左側だったが、右側に移り、そしてまた左側に戻り、最後は左優位に右側も痛みがあった。

  日によって調子にむらがあるので、調子を見ながらそれなりに工夫して、美術館など出かけていたが、観劇の回数は減り、旅行に行かなくなった。マイペースでの移動は良いが、人と一緒の行動はきついし、迷惑もかけるので、会食などもあまり参加できなくなった。

  昨年、MRIを再度撮り、骨のずれが広がっている、服薬やリハビリでは慢性疼痛の改善は難しいと言われ、手術を考え始める。医師からは、日常生活の質をどうしたいかにかかっている、手術をする、しないは本人の考え方次第だと言われた。

  腰痛の本を読んでも、患者の希望で手術するかどうか決めることになると書いてある。
  慢性疼痛が持続し、生活の質が低下するだけでなく、いつも痛みに捉われ不快であるのは、精神衛生にもよくない、とはいえ手術の決心はなかなかつかない。

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『2020横浜トリエンナーレ AFTERGLOW 光の破片をつかまえる』 横浜美術館

2020年08月15日 | 日記
     『2020横浜トリエンナーレ AFTERGLOW 光の破片をつかまえる』 横浜美術館  2020.8.3
          2020.7.17(Fri)―10.11(Sun) 横浜美術館 プロット48

  横浜トリエンナーレは第1回から欠かさず行っている。今回はコロナ禍の中実施、頑張っておられる。予約制になっているが、予約ページを見ると一日どの時間帯も予約可になっている。現代アートはあまり混雑しないので、予約制でなくても良いような気もするけれど、やはり万全を期した努力が求められている。

  今回のテーマは「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」、目まぐるしく変化する世界の中で、大切な光を自ら発見してつかみ取る力と、他者を排除することなく、共生のための道を探るすべについて、一緒に考える」ということらしい。企画はインドの3人組アーティスト集団「ラクス・メディア・コレクティヴ」
  ちなみに、AFTERGLOW 夕焼け、残照、

  美術館に入ると正面に、ニック・ケイヴ氏の≪回転する森≫。大量のモービルがキラキラきらめきながら回転。解説によると拳銃等の怖いものが紛れているらしいのだが、解説を先に読んでいなかったので、気付かず。
  エレベーターで会場に上がる横には、青野文昭氏の作品、震災後に見つけた廃船、使い古した家具等を使った作品群。円錐の暖かな色、家具の横に置かれた自転車や片方の靴など、失われた日常の表象なのかもしれないが、何かちょっとかわいらしく、震災の後のトリエンナーレで見たようなひりひりはあまり感じなかった。

  新井卓氏の作品は最初何かわからなかった。千人針のノットがひとつずつの写真が横長につながった作品。虎は千里を行って千里を帰ると言われて、寅年の人はよりたくさんノットを作られたと聞いたことがある。
  竹村京氏の作品は薄暗い空間に青く発光する糸で、いろんなものが修復されているということだったが、これも最初どこにポイントがあるのかよくわからなかった。
 
  他の作品もそうなのだが、今回は解説が多く、そして結構詩的というか感覚的でわかり辛い文が多かったように思う。現代アートでは作品意図の解説が結構あるが、作品を差し出した時点で、こういう意図で作ったからこう見てくれというのは、違うのでないか、見る人にゆだねるべきでないのかと思ったりもする。

  映像作品が多かったのだが、その中で結構最後まで見たのが飯山由貴氏の作品。精神病院の古い資料の映像化で、興味深かった。

  キム・ユンチョル氏の作品をスマホで写メ。

  テレビで紹介していて、結構空間を占めていたのがエヴァ・ファブレガス氏の≪ポンピング≫、インゲラ・イルマン氏の≪ジャイアント・ホグウィード≫。どちらもある意味少しユーモラスな感じ。解説と作品が目指すところが、近いような、違うような。

  久しぶりに金氏徹平氏の作品を拝見。壁面一杯の大作の前の小さなフィギュアが、らしい感じ。名前を知っている作家の作品があると少しうれしい。

  ニルバー・ギュレシ氏の≪鞍馬≫、レーヌカ・ラジーヴ氏の≪サイボーグは敏感≫、ツェリン・シェルパ氏の作品≪54の知恵と慈悲≫、旧レストランで、ジャン・シュウ・ジャン氏の作品と、いろんな国の方の多彩な作品。

  興味深く、面白かったが、作品の大小は別として、全体に強いインパクトを残す作品が少なかったような気も。プロット48に行かなかったからかな。
  1時間半ほど拝見し、結構疲れて、久しぶりに外食。
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