たた&にせ猫さんの備忘録

―演劇、映画、展覧会、本などなど、思うままに―

『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?』国立西洋美術館

2024年05月01日 | 日記

  『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?』国立西洋美術館 2024.4.19

     2024.3.12[火]―5.12[日]

  サブタイトルが―国立西洋美術館65年目の自問│現代美術家たちへの問いかけ―

  チラシによると、―この美術館にはいわゆる「現代美術」は存在しない。今回の展覧会では、こんにちの日本で実験的な活動をしているアーティストの作品を招来。国立西洋美術館がそのコレクションによって、今の日本に生きるアーティストが触発されるのか、過去の芸術といかに拮抗しうるかを探索。「美術館」そのものを問題化することが、本展の企画―

  なかなかの趣意書。今回招来されたのは、21人。チラシに各人の画歴、展覧会提出歴など、丁寧に記載されている。

  ブロックは0~7:0.アーティストのために作った美術館 1.ここはいかなる記憶の磁場となってきたか? 2.日本に「西洋美術館」があることをどう考えるか? 3.この美術館の可視/不可視のフレームはなにか? 4.ここは多種の生/性の場となりうるか? 5.ここは作品達が生きる場か? 6.あなたはなぜ、過去の記憶を生きなおそうとするのか? 7.未知なる布置を求めて

  美術館の所蔵作品との平行展示、あるいは所蔵作品を利用した作品、美術館への提言文など、多岐にわたる。

  長谷川潔のメゾチント、同室の中林忠良のエッチングは好きな作品。小西光万吉の『毀釈』、解放運動家の西光万吉の人生と転向の解説がすごい。小田原のどかの作品は不遜。田中巧起の作品は、作品といえるのか。反―幕間劇が印象深い。ムンクの作品は18禁コーナーになっていて驚き。

  あまり写真を撮る作品がなくて、残念。見慣れているせいかさりげなく架けられている藤田やゴッホ、ポロックの作品に目が行く。現代アートで、特に油絵で独自性を出し、完成度の高い作品をものしていくのはすごく難しいのだろう。

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