たた&にせ猫さんの備忘録

―演劇、映画、展覧会、本などなど、思うままに―

『オラファー・エリアソン展』麻布台ヒルズギャラリー

2024年01月29日 | 日記

     『オラファー・エリアソン展』麻布台ヒルズギャラリー 2024.1.25

       2023.11.24FRI―2024.3.31SUN

  キース・へリング展に行った時に、この展覧会のチラシを手にした。麻布台ヒルズのオープンはテレビでも取り上げていたが、縁のない所とスルーしていたので、ギャラリーができて、展覧会をやっているのは気付いてなかった。歯科の帰りに寄ってみることに。

  地下鉄神谷町駅から直結ということだが少し歩いて、広い地下空間を抜け、エスカレーターで上がる。

  まずは《蛍の生物圏(マグマの流星)》という赤い色ガラスの球体が天井から吊るされて光を放っている。テート美術館展で見たエリアソンの≪星屑の素粒子≫と同系列コンセプトの作品だが、国立新美術館の広い空間で見た時の圧倒感に今回は及ばすで、多分展示空間が影響しているのだろう。

  次の部屋は細長い空間で、水彩絵画、《終わりなき研究》という自動描画装置とその装置で描いた作品、《呼吸のための装置》という多面体ブロックを積み上げた作品―サーキュレーター2つ、上部両脇に付いているが展示されている。自動描画装置は係員の人が操作して見せてくれる。

  次の部屋は《瞬間の家》という作品で、水がしたたり落ち、ストロボが点滅している。魅力的だが、光刺激が強いので、通り歩くだけになてしまった。最後の部屋が、エリアソンに対するインタビュービデオで、自然環境への関心が高く、取り入れた作品制作をされている。

  さて、チラシ表面の作品がないので、係員さんに聞くと、それはここから5分ぐらい歩いた先にある麻布台ヒルズ森JPタワーのオフィスロビーに設置されているとのこと。いったん外へ出た方が分かりやすいと説明を受け、緩い坂道を上がっていくと、複数のビルの中、左側のビルが森JPタワーで、長いエスカレーター先のロビーの天井に4作吊るされていました。なかなかの迫力ですが、落ち着かない空間で勿体ない気も。それにしてもチラシ表面一杯の作品が会場にない、チラシをよく読めばよかったのかもしれないけれど、すごく小さい字で書かれているだけでちょっと、ちょっとという感じが残ってしまった。

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『シラの恋文』日本青年館ホール

2024年01月29日 | 日記

     『シラの恋文』日本青年館ホール 2024.1.15

       2024年1月7日(日)~28日(日)

    作:北村想 演出:寺十吾

    出演:草彅剛 大原櫻子 工藤阿須加 鈴木浩介 西尾まり 明星真由美 中井千聖   宮下雄也 田山涼成 段田安則 

    ナレーション:高橋克実

  段田さん出演作なので、にせ猫さんがチケットを取ってくれました。草彅剛さん主演の舞台は久しぶり。

  お話はコロナ禍が終焉した2035年、コロナに代わって薬剤耐性が強く致死率の高い結核菌が蔓延し、発病と共にサナトリウムに入ることになっており、ゴーストライターを生業とする草彅さんはギター片手に入所してきます。

  海の見える、畑もある憩いのスペースに患者、医師、看護婦と人がやってきては、草彅さんがおじいさんから受け継いだというテンガロンハットの気に触れて、色々抱えている問題や思いを打ち明けるという展開。

  人と人との出会いや重なり合い、思い出や記憶が池に投げ入れられた波紋のように重なり合うことを、量子物理学を使って、一見理論的なようで感覚的に説明。

  シラの恋文ということで、シラノ・ド・ベルジュラックから着想を得たということで、恋文の話も出てくるし、時事問題―地球温暖化、コロナや感染症、戦争、あれこれ作者の着想や危機感が詰め込まれているが、詰め込みすぎて、言葉が独り歩きした作品になっている印象も。

  サナトリウムの余興の間芝居があり、草彅さんのギターと歌、剣道の立ち合いなどもあり、ファンサービス満載。草彅さんが、感情はあるけれど情感の薄い役者さんなので、この芝居の混雑の中、静かな立役者で芝居の成立に貢献。

  最後に草彅さんが戦争に行くのだけれど、末期の結核患者が戦争に行くという結末は、さすがにとってつけたみたいでいかがなものかと。

  草彅さんのファンで満員の客席は、最後全員のスタンディング・オベーション。ファンはやさしい。

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『呉晶碩の世界―金石の交わり―』東京国立博物館・東洋館

2024年01月07日 | 日記

     『呉晶碩の世界―金石の交わり―』東京国立博物館・東洋館 2024.1.5

       2024年1月2日(火)~3月17日(日)

  チラシによると―呉晶碩は清朝末期から中華民国初期にかけて書画篆刻に業績を残した芸術家。古代の金属器や石刻などの金石文字の研究に没頭し、石鼓文(篆刻の銘文)の臨書は代名詞。ー

  習字を始めて7年余になるが、篆書は臨書したこともなく、作品を見るだけだが、何とも言えない不思議な魅力のある文字。

  書作品だけでなく、絵画も展示されている。絵に賛が書かれ、文人の嗜み、交わりといった趣。呉晶碩の作品ではないが、篆書の般若心経が迫力。

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『総合文化展』東京国立博物館・本館

2024年01月06日 | 日記

     『総合文化展』東京国立博物館・本館 2024.1.5

  ‟博物館に初もうで“がキャッチコピー。平常展が名称変更で総合文化展。70歳以上高校生以下無料。入場料1000円ですが、いつもながらに充実しています。

  今回は1月2日~1月14日まで長谷川等伯の『松林図屏風』が展示。国宝室に1作品展示されている。水墨画で薄墨の松の遠景など一見静かなのに、前景の松の葉の荒々しさ。見に来てよかったと。

  国宝室から、二階を一回り。名品揃い。雪村や若冲の作品、鎧兜、衣装などつい見惚れてしまいます。混んではいないけれど、結構な人出で、のんびりと楽しんでいる風情が正月らしくて良い感じ。

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『第78回日書展』 東京都美術館

2024年01月06日 | 日記

     『第78回日書展』 東京都美術館 2024.1.5

       令和6年1月4日(木)~10日(水)

  今年最初の美術館詣で。フルの仕事を退職後、書道を始めて7年超になった。途中から先生に勧められて日書展に出すように。先生にお手本を書いてもらって、書いてはいるがどうしても思いっきりが悪くて、線が生き生きしない。自分の作品はあまり見 たくはないが、教室の先輩や同輩の方々も出品されているので、展覧会に足を運び、写真を撮る。今回はいつも良くしていただいている方が賞を取られて、作品も素敵で、とても誇らしかった。

  理事等の諸先生方の作品はどれも線が美しい。たくさんの作品なのですっ飛ばしながら歩いていたのに、これ迫力と思って立ち止まると、習っている先生の作品だった。いつもながらの吸引力。

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