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たた&にせ猫さんの備忘録

―演劇、映画、展覧会、本などなど、思うままに―

『国宝』109シネマズ川崎 2025.6.30

2025年08月22日 | 日記

     『国宝』109シネマズ川崎 2025.6.30  

  監督:李相日 脚本:奥寺佐渡子 美術監督:種田洋平 撮影:ソフィアン・エル・ファニ  音楽:原摩利彦 原作:吉田修一

  キャスト:吉沢亮 横浜流星 渡辺謙 高畑充希 寺島しのぶ 田中泯 中村鴈治郎他 

  吉田修一の渾身作『国宝』―任侠の一門に生まれながらも歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げた主人公善久夫の50年を描いた壮大な一代記の映画化(公式参)

  先日興行収入100億を超えた。6月末に映画を見た時、本当に久しぶりに途中で立ち上がりたいということなく(じっと座っていると腰がだるくなって立ち上がりたくなる)、集中して見ることができた映画で、ヒットすると思ったが、100億真超えは予想していなかった。アニメや漫画原作、テレビドラマの映画化の趨勢の中で、小説原作の芸道もの。

  映像はきれいだし、脚本良く、主役の二人の歌舞伎の所作、踊りの難しい動作もこなれ、素敵だった。にせ猫さんは、「これは海外に持って行きたい映画だ。」と。マイベスト映画、『さらば、わが愛/覇王別姫』『仮面の中のアリア』に匹敵かな。

  若い頃ミーハーで玉三郎の舞台を見に行ったことを思い出した。お染の七役とか、本当にきれいだったなあと。久しぶりに歌舞伎を見に行きたくなった。多くの方がそうだったのではないかしら。

  

  goo blogサービス終了のお知らせ。移転手続きが自分にできるのか、悩ましい。訪問者のごく少ないブログで、自分の記憶のためだけに書いている感じ。goo blogでは<最新記事>をクリックすると、<このブログの人気記事>というのが出るが、自分の書いた過去記事を読むのが結構楽しみだった。無事移転作業ができますように。

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『唐絵 中国絵画と日本中世の水墨画』根津美術館

2025年08月21日 | 日記

『唐絵 中国絵画と日本中世の水墨画』根津美術館 2025.7.25

   2025年7月19日(土)~8月24日(日)

  歯科受診の帰り、どこか美術館に寄ろうと。根津は駅から少し歩くので、暑い中どうかと思いながら、まだ結構早い時間なので、大丈夫かと出かける。日陰を歩いても暑い。  

  唐絵とは、中世の日中交易を通じて日本にもたらされた中国の院体画や牧谿ら画僧による水墨画の作品。足利将軍家や武士の間で尊ばれ、和製の唐絵も多数制作されるようになったと。

  根津の今回の展示は、中国画や日本中世の水墨画といった唐絵の名品の展示。

  <「唐絵」の源流 宗元画>、<明時代の「唐絵」>、<周文とその弟子たち>、<花鳥画と草虫図>、<小田原の狩野派と雪村>、<祥啓と関東の水墨画>と項目分けして展示されている。

  牧谿の『漁村夕照図』の修理後初公開、一度見たかった作品。伝李安忠の『鵜図』は国宝、院体花鳥画は日本で愛好され、花鳥画の規範となったとのことだが、絵の好みとしては別かな。

  それより、雪村の『龍虎図屏風』が面白い。今回は雪舟が雪舟になる前の拙宗等楊の作品が2作展示。見ることができてよかった。

  企画展の後は、いつものように『双羊尊』を見て、満足。

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『極上の仮名 王朝貴族の教養と美意識』五島美術館

2025年08月13日 | 日記

     『極上の仮名 王朝貴族の教養と美意識』五島美術館 2025.7.23

       2025年6月24日[火]―8月3日[日]

  書道教室のお仲間を誘い三人でお出かけ。仮名の講習会に通っている知人はすでに行っていて、その講習会では前後期で出展作品が違うので、3回行くように勧められているとのこと。

  私たちは後期展示。五島美術館と書芸文化院蔵が大部分だが、個人蔵の出品もあり、前後展示合わせると126品の出展。

  関戸に高野切、本阿弥切に和漢朗詠集切、寸松庵色紙、継色紙等々、有名どころ満載。関戸と高野切、筋切の臨書はしたことがあるので、印刷本とは違う魅力を堪能。書字、料紙の美しいこと。以前より少し読めるようになっているのが、ちょっとうれしかったりする。 

  展示室Ⅰは仮名関係。第一章:勅撰集、第二章:私選集・未詳歌集・仏書、第三章:私家集・歌合わせ、物語、第四章は飯島春敬の美意識。書道仲間は藤原佐理の『国申文帖』に関心。やはりすごい。

  展示室2は中国の石碑の拓本や董其昌や王鐸の書などの展示。

  図録も充実していて(2500円)、購入しようかと思ったが、すごく重い。丸の内オアゾの丸善でも、この図録は置いてあったので、まとめて本を買った時に郵送してもらおうと。   

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 『西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで』国立西洋美術館

2025年07月06日 | 日記

   『西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで』国立西洋美術館 2025.4.30

     2025年3月11日[火]―6月8日[日]

  これもずいぶん前の展覧会。備忘録なので一応書いてみる。

  この日は友人の希望で美術展巡りのダブルヘッダー。午前に『相国寺 金閣・銀閣 鳳凰が見つめた美の歴史』東京藝術大学大学美術館に行き、ランチ後に西洋美術館。

  2カ所巡りは久しぶり。膝の調子も怪しくなり、注意力が低下していたのか、珍しく出品目録を取り忘れ。

  サンディエゴ美術館と国立西洋美術館の所蔵品計88点を組み合わせ、作品をどのように見ると楽しめるかという観点から、鑑賞のヒントを提案。

  国立西洋美術館は最近このコンセプトの展示が多いような、美術教育的。啓蒙的な取り組み。

  友人はコターンの《マルメロ、キャベツメロンとキュウリのある風景》、ブーグローの作品が気に入って絵葉書お買い上げ。私はエル・グレゴ、ムリョーリョ、フラ・アンジェリコを見ることができて、疲れたけれど回ってよかったと。

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 『彼女たちのアボリジナルアート オーストラリア現代美術』アーティゾン美術館 

2025年07月06日 | 日記

  『彼女たちのアボリジナルアート オーストラリア現代美術』アーティゾン美術館 2025.7.3                         2025.6.24[TUE]―9.21[SUN]

  歯科受診後に、美術館に寄るのが楽しみになっている。現代美術館の展示に興味があるが、現美は駅から結構歩く。この暑さではつらいということで、地下通路で直前まで行くことができる、アーティゾン美術館に決定。

  今回はアボリジナルアート。複数の女性アボリジナル作家に焦点を当てた日本初の企画展。―アボリジナルアートに脈々と流れる伝統文化の息遣い、イギリスの植民地時代を経ての脱植民地化の実践、それらがいかに創造性と交叉して、複層的で多面的な現代のアボリジナルアートを形成しているかを考察。―  

  今回は7名と一組の女性作家の作品で作品数も多い。会場に入ると、マラウィリィの作品。部族の図像は男性だけしか使えないものだったが、マラウィリィは夫から許可を得て、作品に生かすことができたと。とても素敵な作品だが、このコーナーは撮影不可で残念。他は撮影可。

  ジュディ・ワトソンの『記憶の深淵』の青が印象的。イングワリィの60過ぎから始めたというバチックがきれい。78歳ごろから絵画制作を始めたと。床にキャンバスを置き、座って絵を描いておられる。他の作家の方もだが、点や線に文化的な意味がある。

  イワニ・スケースのガラス作品。外から見るのと、コーナーに入って見るのでは色が違う。核実験によるガラスの結晶化の影響を作品にしているとのこと。

  いろんな素材を使った作品、石炭、ボッサムスキンなどなど。映像作品も楽しい。アートとしての魅力に、どの作家の作品にも、政治的、文化的な意味が色濃く込められている。

  

  並行して、『石橋財団コレクション選 コレクション・ハイライト』が開催されている。見慣れた作品群に今回は桑山忠明氏の作品が新所蔵。印象的な赤。ザオ・ウーキーの一室あり。ザオ・ウーキーの青はいつ見ても好きだなあと思う。

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