朝鮮半島からは、文物だけでなく人間も多く渡っている。
渡来人と呼ばれる彼らは弥生時代から移住し始め、従来の縄文人と混血しながら現在の日本人を形成していった。
現在の日本語には、朝鮮半島がルーツとされる単語が数多く見られる。
よく知られるのは「奈良」だろう。
これはズバリ「クニ」を意味する韓国語「ナラ(나라)」がルーツとされる。
日本語で「ハナっから」という時の「ハナ」も、「一つ」を意味する韓国語「ハナ」が語源とされる。
韓国では「一つ、二つ、三つ、四つ」を「ハナ、トゥル、セッ、ネ」と数えるが、この「セッ、ネ」が日本語の「せ~の」になったとする説もある。
「わっしょい」も「来た」を意味する韓国語「ワッソ」が語源とする説がある。
独身者を指す「チョンガー」が韓国語そのもの。
未婚男性の伝統的な髪型「総角(チョンガク)」からきた言葉だ。
一昔前の不良少年がタバコを指して呼んだ「タンベ」もそのまま韓国語。
男性用下着のパッチも、伝統衣装の下衣やズボンを意味する「パジ」が由来だとか。
朝鮮半島の人々は朝鮮半島で発生した人類ではなく中国から渡ってきた人々です。古くは古代の中国語を話していたと考えるのが妥当。にもかかわらず文法等が日本語よりなのは地理的に孤立している日本で発生した古代大和語が伝わったと考えるのが自然でしょう。遺跡や古墳等の発掘物もそれを示しています。