韓国に旅行に行ったとき、都市間の移動は高速バスを利用することが多いのですが、たまに鉄道を利用することがあります。
釜山・海曇台から慶州に行ったときに思ったことは、改札のチェックもなく車内の切符チェックもなく、こんなことで無賃乗車がないのかな~と、思っていました。
案の定、韓国の駅では「乗車券はちゃんと買おう」キャンペーンの貼り紙。
「乗車券をちゃんと買うことが楽しい汽車旅行の始まりです」とか、何気なく駅の至るところに書いてあります。
韓国の在来線では、乗車券を買わないで乗車する人は想像を超えるほど多いそうです。
とにかく何も買わずに乗って、もしバレたらその時に車内でキップを買う、いわば「バレたら買う」確信犯も多いようです。
揉め事が多すぎて、乗務員は上から、キップの検査をしないように指示されているようです。
何度か在来線の鉄道に乗りましたが、実際、韓国の在来線の一般車両乗客(指定席)では、係員が車内を頻繁に見回るものの、キップの検査はしません。
在来線での、16%が乗車券を買っていないという、公式発表もあるようです。
公式で16%ですから、実際にはその倍近くになるようです。
さすがにKORAILも「乗車券はちゃんと買おう」キャンペーンをせずにはいられない状況になったそうで、そういうキャンペーンフレーズが増えた・・・とのこと。
乗車券検査がないのもそうですが、韓国では、改札口に人をブロックする装置(自動改札装置)もありません。
一説では「自動改札機にはメンテナンスが大変で、運用できなくなった」という話もあるようですが、地下鉄などには普通にあるし、なぜないのか、よく分かりません。