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『カルテット 人生のオペラハウス』

2013-05-15 23:26:14 | 映画
公式サイト

 イギリスの静かな田園地帯に音楽家として活動した人たち専用の老人ホーム、ビーチャムハウスがあった。
しかし、ホームは資金難のため閉鎖の危機にあった。
 入居している老人たちはヴェルディの生誕記念日にガラコンサートを行うことを計画し、練習に励んでいた。
多くの人がホームに興味を持ってくれたらホームが存続できるかもしれないのだ。 
 そんな老人の中に過去に 伝説のカルテットと言われたオペラ歌手、テノールのレジー、メゾソプラノのシシー、バリトンのウィルフがいた。
彼らはそれぞれの余生を穏やかに生きてきたが そこへ かつての大スターでカルテットの残りのひとりソプラノのジーンが新たに入居してきた。
 激しく動揺し老人ホームを出て行くことさえ考えるレジー。 彼は以前ジーンと結婚していたがジーンの裏切りに傷つき、彼女と接することを避けていたのだ。
もう歌わない、と頑なに宣言していたジーンだったがかつての仲間たちと交流するなかでカルテットを再結成し『リゴレット』を歌うことを決意する。

 ダスティン・ホフマンの監督作品と知り、どんな映画だか観たくなったのでお出かけしてきました。

老人ホーム、といっても日本でイメージする狭くてベッドがずらっと並んでいる、というのではなく 広大な敷地に立派な建物が建てられていました。
その中で 元は音楽家として活躍していた人たちだけが暮らしているのです。
 興味津々の日々が繰り広げられます。 しかし、体の衰えにおびえたり 体調を崩してしまう人も出てきて やはり『老い』を意識せざるを得ません。

 緊張状態にあるレジーとジーンの間をシシーがうまく緊張をほぐしてくれます。

年をとったから もう仕方ない、なんて考えず「これから」を前向きに考えていく姿に心を打たれました。

 若い方にどれくらい伝わるか分からないけど 多くの人に観てもらいたい映画でした。

ただ、ダスティン・ホフマンご本人の登場を楽しみにしていたのに彼の登場はありませんでした。 ちょっとがっかり。

 そうそう、ジーン役の女優さん、どっかで観た人だと思ったら『ハリーポッター』で重要な役を演じていらっしゃる方でした。

 それにしても 実際にこんなステキな老人ホームがあったら入りたいなあ。
コメント (2)
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