多摩てばこ通信

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最近読んだ本(その48)

2015年12月10日 | Weblog
最近読んだ本から
「下流老人」 藤田孝典著 朝日新聞社新書
 老後破綻の本は他にもあるが、この本はかなり衝撃的な本だ。現在の話ではなく近い将来必ず日本の老人の大部分が、いや老人だけではなく若い人達も下流になる可能性が高いことを警告する。だれもが他人ごとではない。日本はいつ生活苦になってもおかしくない世の中になってしまっている。他の本と異なりその対策が記載されているのが救いか。
「老人破産~長寿という悪夢」NHKスペシャル取材班 新潮社
 NHK特集の書籍版。生活保護制度があるがそれ以下の水準で生活を余儀なくしている老人。少しでも資産があると受けられず、かといって資産がゼロになってから来てくださいと言われても保護が受けられる保証はない。病気でも医者にいけず、さらに悪化させる。介護サービスをもっと受けたいが自費となる。安い賃貸住宅に引っ越したいが引っ越し費用がない。住宅売却しても賃貸住宅への保証人がいない。個人の問題ではない。矛盾した社会の仕組みが救済を阻んでいる。
「認知症・行方不明者一万人の衝撃」NHK取材班 幻冬舎 
 65歳以上の4人に1人が認知症とその予備軍と言われる。今や日本人の国民病だ。徘徊による行方不明者も多いという。近所ではなく電車等に乗って遠くにいってしまうこともある。踏切事故は家族の責任か。国の対策や地域での取り組みが急務だ。

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