多摩てばこ通信

食べもの、祭り、テニス、お酒、こだわりものを中心とした情報発信とひとりごと

最近読んだ本(その89)

2021年10月23日 | Weblog
最近読んだ本から。
「ルワンダ中央銀行総裁日記ー増補版」服部著 中公新書
 ウガンダではない。ルワンダというアフリカの小国へ今から50年前に中央銀行総裁として赴任した著者の体験の記録。当時、独立したものの最貧国で著者はいきなり通貨切り下げ可否に直面する。プロの実務家である著者でなければ成し得なかった場面も多く、その実力に驚く。
1994年の大暴動で再び元に戻ってしまったウガンダだが、心配する著者の増補が加えられている。とても今から50年前に出版された本とは思えない緊迫感がある。

「生命海流GALAPAGOS」福岡伸一著 朝日出版社
 福岡先生が憧れていたガラパゴス諸島への航海記。ダーウィンの乗ったビーグル号の足跡を追い、福岡先生のマーベル号がゆく。船の大きさは6分の1、たった8人の乗組員。スタッフのプロの手際よさは見事。ガラパゴスの動植物と対面する福岡先生の驚きと観察力はさすがだ。ウミイグアナ、ガラパゴスリクイグアナ、ガラパゴスゾウガメ、ガラパゴスペンギン…。彼らはガラパゴス化と言われる進化の袋小路ではなく進化の最前線にいるという福岡先生の言葉に同感する。  
 
「中先代の乱」 鈴木由美著 中公新書 
 鎌倉幕府滅亡の後、北条氏やその周辺の者たちの幕府再興を目指した一連の乱のことを言うらしい。幕府(先代)と後醍醐天皇の建武政権の隙間の時代。時は鎌倉幕府末期から室町幕府、南北朝時代。歴史ではマイナーだけど、結構日本各地で争いの多い時代だった。北条時行、足利尊氏らの動向がよくわかる約20年間の歴史探訪。      

微アルコール飲み比べ

2021年10月10日 | Weblog
 微アルコール飲料が流行っている。お酒に弱くなってきたもののノンアルでは満足できない私としては嬉しい。酒税がかからない分(よってアルコール分はあるがお酒ではない)安くなっているはず?と思い、飲み比べしてみた。

アサヒビール「ハイボリー」
 いわゆる缶ハイボールの微アル版である。ニッカのモルトグレーン原酒を使用し、0.5%と3%の2種類を販売した。ハイボール好きには物足りない。ほのかな風味と味わいは感じられるが……。元々家飲みの人は角ハイボールを自分で割って作る自由な濃さを楽しんでいるので新商品によるときめきはない。氷が溶けて水くさくなってしまったハイボールと変わりない。失礼。
アサヒビール「ビアリー」香るクラフト
「ビアリー」は美味しい。元々ビールを醸造してからアルコールを抜く製法なので本格的なビールの美味しさは残っている。0.5%の濃さだが十分にたのしめる。価格はビール並みだがこの味なら許容範囲か。「香るクラフト」もしっかりした味で、白エビス並みだ。私は気に入った。
サッポロビール 「ザ・ドラフティ」
麦芽100%のビールからアルコールを抜き、0.7%の微アルを作った。0.7%と言うのが微妙。うまさを追及したらこの数字になったとは何も書いていないが、そう受け取ってしまう。しっかりした味で十分に楽しめるし、価格も一番手頃。翌朝仕事の時の深夜はこれにしようと。