最近読んだ本から
「ベルリンは晴れているか」深緑 野分著 筑摩書房
色んな意味で中々の大作だと思う。舞台は1945年のベルリン。戦争が終わり連合軍が占拠し、ポツダム会談が開催されようとするとき、主人公の少女が事件に巻き込まれる。終戦直後の混沌とした日常の描写だけでなく、過去の戦時中ファシズムの台頭の頃の日常をも織り交ぜ、生きること自体が困難な時代を描いている。日本も戦時中や終戦直後は同じような時代だったのを私たちは忘れてしまっていないか。私自身終戦僅か10年後に生まれ、昔は親から空襲や防空壕の話を聞かされて育った世代なのに。ミステリだけどもあまりに描写がリアルで、まさにその時代に生きているような感覚にとらわれる。やはり中々の大作だ。
「新章 神様のカルテ」夏川 草介著 小学館
シリーズの最新版の大学病院編。医局に戻った主人公一止は、チームリーダーを任されながら大学院生という複雑な立場。引きの栗原は健在のようで多忙ながら可愛い女の子の父親でもある。今回もほほえましい笑いから涙ありまで色々。主人公の患者に対するひたむきさで解決していく。それが悲しみだったり喜びだったり感動だったりと読む方も多忙だったが、本当に心が洗われるいい本だ。
「百歳人生を生きるヒント」五木寛之著 日経プレミアシリーズ
人生百年時代に老後は年金だけでは2000万円不足なので、自助努力で投資しろという金融庁の報告書が公表され、大騒ぎになっている。百歳まで生きている人は身近にもいるが、私がそこまで生きれるとはとても思えない。それはさておき、生きるヒントは六十代の再起動(群れから離れる)、七十代の黄金期(学びの楽しさ)、八十代の自分ファースト(嫌われる勇気)という。そして九十代は瞑想のすすめ。もう人生の境地だ。
「ベルリンは晴れているか」深緑 野分著 筑摩書房
色んな意味で中々の大作だと思う。舞台は1945年のベルリン。戦争が終わり連合軍が占拠し、ポツダム会談が開催されようとするとき、主人公の少女が事件に巻き込まれる。終戦直後の混沌とした日常の描写だけでなく、過去の戦時中ファシズムの台頭の頃の日常をも織り交ぜ、生きること自体が困難な時代を描いている。日本も戦時中や終戦直後は同じような時代だったのを私たちは忘れてしまっていないか。私自身終戦僅か10年後に生まれ、昔は親から空襲や防空壕の話を聞かされて育った世代なのに。ミステリだけどもあまりに描写がリアルで、まさにその時代に生きているような感覚にとらわれる。やはり中々の大作だ。
「新章 神様のカルテ」夏川 草介著 小学館
シリーズの最新版の大学病院編。医局に戻った主人公一止は、チームリーダーを任されながら大学院生という複雑な立場。引きの栗原は健在のようで多忙ながら可愛い女の子の父親でもある。今回もほほえましい笑いから涙ありまで色々。主人公の患者に対するひたむきさで解決していく。それが悲しみだったり喜びだったり感動だったりと読む方も多忙だったが、本当に心が洗われるいい本だ。
「百歳人生を生きるヒント」五木寛之著 日経プレミアシリーズ
人生百年時代に老後は年金だけでは2000万円不足なので、自助努力で投資しろという金融庁の報告書が公表され、大騒ぎになっている。百歳まで生きている人は身近にもいるが、私がそこまで生きれるとはとても思えない。それはさておき、生きるヒントは六十代の再起動(群れから離れる)、七十代の黄金期(学びの楽しさ)、八十代の自分ファースト(嫌われる勇気)という。そして九十代は瞑想のすすめ。もう人生の境地だ。