多摩てばこ通信

食べもの、祭り、テニス、お酒、こだわりものを中心とした情報発信とひとりごと

最近読んだ本(その68)

2018年08月15日 | Weblog
「雲上雲下」朝井まかて著 徳間書店
子狐、山姥、乙姫、龍の子など民話に出てくる主人公たちがいっぱい登場。聞いたストーリーとは異なる話もあり、涙あり笑いあり切なくもあり‥‥。そう、物語こそが雲上と雲下をつなぐものだったのに、私たちは物語を忘れ、子供にも引き継げていない。昔話の教訓が忘れ去られている。物語が世界から消えていくのか。草どんと山姥の会話が、この本に重みを増している。楽しくも考えさせられるいい本だ。
「おらおらでひとりいぐも」若竹千佐子著 文藝春秋
主人公は74歳桃子さん。ひとりで住む彼女のひとりごとが最初から炸裂する。彼女はひとりでいろいろ考える。時には終日部屋にいる。老人のひとり住まいは本当にこんな一日かもしれない。当たり前だよと言う彼女の声が聞こえてきそう。わたしもひとりで住むようになったら若者のように活動できず日暮同じように生活しているのだろうか。ふと、主人公の日々が他人事ではなく、将来の自分に思えた。過去いろいろあったけど私はこのように日々生きていく。それがなにか?と言われているようである。
「終電の神様」阿川大樹著 実業之日本社文庫
夜の満員電車が人身事故で運転見合せになる。この日常よくある運転停止が、いろいろな人の人生にとってのターニングポイントとなる。短編集だがそれぞれが納得の感動もの。私はもはや終電に乗ることも最近殆どないが、トラブルになり降りるかと言われ(終電だから途中で降りたら電車がない!)降りないと言ったことや、閉まるドアに間一髪手を挟み、(皆さんは真似をしないように。)ギリギリ終電に乗った日々が懐かしい。

今年もビールの夏

2018年08月06日 | Weblog
暑い、とにかく暑い!体温を越える気温には耐えられない。しかも、エアコンの調子が今一つ。外出してショッピングセンターか、図書館か、我が家の書斎マンションの勉強室に籠るか、しかない。夕方になると、ビールが飲みたくなる。今日はプレモルの神泡が作れるという器具で泡を作り飲んだ。うまい。
5時前から飲めるのがサラリーマンではない利点。そう言えば、サラリーマンの時に、営業で外出したとき、浜松町の大門交差点かどの秋田屋でまだ16時なのに、多くの客がビールを飲んで店内外で騒いでいる。私といえば今から取引先へ行って商談をして会社に帰って報告書を書き、明日の訪問先の準備をして会社を出るのが当時は21時。家に帰ってビールにありつけれるのが23時ごろ。この7時間の差は何だ?いつかは16時から飲んでやるぞ!‥‥。昔の話だがモチベーションが途切れそうになった記憶がある。
時代が代わり、境遇が変わり、生活が変わっても目の前のことにひたすら頑張り地道にやる。だからこそ今日もビールがうまい。こだわりの17時前の日はなおさらだ。