多摩てばこ通信

食べもの、祭り、テニス、お酒、こだわりものを中心とした情報発信とひとりごと

今年読んだ本(2023年)

2023年12月31日 | Weblog
今年も年末。今年読んだ本の中で私のBEST3を振り返ってみる。
1.プロジェクト・ヘイル・メアリー(上) (下) アンディ・ウィアー著 早川書房
2.茜唄(上)(下) 今村翔吾著 角川春樹事務所
3.本当の定年後 坂本貴志著 講談社現代新書

1は本当に面白い。人類の存亡を賭けた不可能ミッションに挑む宇宙飛行士を描くエンターテイメント大作。科学者の主人公グレースは宇宙船に乗ることとなり任務遂行、異星人ロッキーとの出会い、そしてグレースは地球に戻れるのか。手に汗握るストーリーに感動。是非映画化を。
2は平家物語の話。平清盛の四男知盛は従弟の教経と共に平家再興に挑む。ライバル源義経との壇之浦の攻防中に新たな動きが……。今村翔吾さんの本は本当に人を飽きさせない。
3はベストセラーになった定年後もの。私は既に実践していたが、定年で路頭に迷う人たちの指針になったと思う。年齢とともに体に無理が利かなくなる。組織に左右されずやりたい仕事をしたい。たまには平日朝ゆっくり寝たい。難しいができなくもない。

そして、特別賞は
「スマホ脳」アンデシュ・ハンセン 新潮新書
2年前のベストセラーだが、今年読んだ。スマホにどっぷりと浸かってしまった日本人。スマホがないと家族・友人との連絡もできず、買い物もできない。今年、電車にスマホを忘れた時は焦った。幸い3時間後に回収できたが、あまり使用しない方の私でさえ無いと何もできない時代に。脳への悪影響は言うまでもない。

さて、来年はどんな本に出会うだろうか。

くるみ通信(その16)

2023年12月26日 | Weblog
くるみで~す。くるみ通信で~す。2年半ぶりに復活しました。もう忘れている人もいるかと思いますが白のトイプードルで元気で頑張っています。
12歳になりました。今年は夏に残念ながら、私の視力がなくなってしまいました。明るさの感覚は少しあるのですが、目の前のものがわからないんです。先生は脳腫瘍の疑いと言っていますが、検査にはMRIとかが必要で私の体からすると負担が大きく、仮に原因が解ったとしても手術などは困難だし……。薬で様子を見ることとしました。薬の関係で危機悩んでいた皮膚病は治ってきました。
家の中ではあちこちで鼻をぶつけながら周囲の状況を確認し、室内はなんとか動いています。半年が過ぎだいぶん慣れてきました。ご主人様らが音や声で教えてくれるので、助かっています。ただものが見えない生活は退屈で、ご主人様らがオモチャをたくさん買ってきてくれますが、遊びすぎてすぐ音が出なくなり、困っています。
散歩は普通に行っています。ご主人様が誘導してくれるので、時々ぶつかりながらも元気で楽しんでいます。
人生色々あるけれど、とにかくくるみは元気です。

最近読んだ本(その105)

2023年12月24日 | Weblog
最近読んだ本から
今回は受験の話

「勇者たちの中学受験」 おおた としまさ著 大和書房
「なぜ中学受験するのか?」おおた としまさ著 光文社新書
今年度も2月の中学受験シーズンまであと1か月あまり。受験生にとっては追い込みの真っ最中である。「翼の翼」や「二月の勝者」等で中学受験が話題になるが、小学6年生が公立中学に行かず有名?私立中学を受験するという東京を中心とした首都圏だけのこの奇妙な現象は、今や熱狂的な親たちに支えられている。うちの塾は今年度は受験生が少ないが頑張る親子に毎年ご苦労様と言いたい。例えば東大を目指しその前段階として合格率の高い有名中学を受験するとか、裕福な家庭が設備の良い学校に子を行かせたいというのなら分かる。25年前の我が家のように6年生になる子が急にあの私立に行きたいと言い出して慌てて受験するというパターンもあるだろう。しかし子も望んでいず、親の勝手なプライドと世間体で子を犠牲にしないで欲しい。子にとってもいい迷惑だ。
本書らは中学受験の美談や親子の目標に向かっての成功・失敗談を特集しているが、子の意思に反して、また子が行きたいと言ったとしてもよく我が子を見て中学受験をするかはよくよく考えた方がいい。勝者になるとは限らないし、家計破綻や離婚などの家庭崩壊は論外としても。

「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」 坪内信貴著 (株)KADOKAWA
長いタイトルだが10年前に一世風靡した「ビリギャル」(ギャルはもう死語だが)の本を今回初めて読んでみた。主人公のさやかちゃんが塾の坪田先生とともにお母さんのああちゃんの支援の元、慶応大学に現役合格する成功ストーリーの話である。当時の受験戦略を駆使した勝利と言われている。(本の表紙の学生は本人と思っていたらモデルの石川恋さんだった)
昨今の大学受験も半数が一般入試ではなく総合型入試や指定校推薦で合格する時代。うちの塾も受験生のほとんどが12月で合格した。これからの大学受験は、少子化で危機感を持つ大学と楽で早く合格したい学生の利害が一致するこのパターンがさらに加速しそうだ。高校の勉強が中途半端な知識のままで大学に行ってこれからの人生大丈夫?と心配するのはもはや取り越し苦労だろうか。