多摩てばこ通信

食べもの、祭り、テニス、お酒、こだわりものを中心とした情報発信とひとりごと

最近読んだ本(その111)

2024年09月07日 | Weblog
「海を破る者」今村翔吾著 文藝春秋
鎌倉時代、大国元が日本を攻めてきた。いわゆる元寇である。伊予の御家人、河野六郎は没落した御家復活をし、幕府の命により道達丸に乗り込み元を迎え撃つ。小国の一御家人が一家を上げて強敵に立ち向かう。勝算はあるのか、そしてその結末は……。またしても今村翔吾さんの小説に感動してしまった。

「星空をつくる機械」井上毅著 KADOKAWA
著者は明石天文科学館の館長。科学館にはドイツのツァイス社のプラネタリウムがある。設置されたのは1960年だから私が4歳の時、もう60年以上にもなる。私が最初に見たのが小学校の課外授業、以来天文大好きの少年となった。今もあるという星の友の会に入会し、時間さえあれば館に入り浸り、展示品は全て何度も見た。
本書は、プラネタリウムの歴史から、阪神淡路大震災時の閉館危機まで、星空をつくる機械の物語。今も現役で動く日本最古のプラネタリウムを、また明石に帰った時に見に行きたい。

「トキワ荘の遺伝子」 北見けんいち著 小学館
北見けんいち氏が語るあの伝説のトキワ荘の人たちのエピソード。藤子不二雄、赤塚不二夫、石森章太郎、つのだじろう、手塚治……の面々。北見本人は住人ではなかったが、赤塚不二夫のスタッフだった。日本を代表する漫画家たちが作り上げた財産、そしてそれを受け継ぐ人たち、編集者やスタッフ、数多くの人々が遺伝子を継ぎ今に至ることがよくわかった。あの時代の彼らの熱意はどこから来たのか。

最近読んだ本(その110)

2024年08月18日 | Weblog
「ラウリ・クークスを探して」宮内悠介著 朝日新聞出版
ソ連時代のバルト三国の一つ、エストニア。そこで生まれたラウリは親友のイヴァン、カーテャとパソコンのプログラミングに明け暮れる青春時代を過ごす。やがて時代の波に翻弄され、皆は別々に……。やがて月日が過ぎ、ラウリの足どりを追うひとりのロシアのジャーナリストがいた。
エストニアの独立の歴史と共に青春時代とその後の彼らの歩んだ人生、そのかけがえのなさを描くまさに感動的な名作だ。

「椿の恋文」小川糸著 幻冬舎
「ツバキ文具店」シリーズの第3弾。ポッポちゃんは双子の子を産み家族は5人となるが、鎌倉の地で代書屋を続けている。一方、Q
Pちゃんは高校受験の難しい時期を迎えている。そして新たな事実が……。いつもながら、手紙で読む人に感動を与える文章力に驚かされる。

「福翁夢中伝(上)(下)」 荒俣 宏著 早川書房
福沢諭吉と言えば一万円札の人。しかし7月3日からの新札では渋沢栄一となってしまった。過去の人となってしまったが、著者は本人や友人が語る形で本人の思いや形を綴っていく。慶応義塾の創立者だけあって年老いても慶応の事が頭から離れない。まぁ私塾であり、自分の学校との思いが強く無理もないかも。その他彼の交友関係や咸臨丸のエピソードなど意外な発見も。

博多雑感2024夏(2)

2024年08月12日 | Weblog
今年の夏も博多に来た。今年のグルメは……。
博多と言えば、もつ鍋。今回は「もつ幸」。博多区綱場町にある老舗だ。私は店が下川端近くにあった時から知っている。綱場町の店も数年前に改装されて居酒屋タイプから料理屋風のハイカラな店になっていた。電磁調理器で目の前で店員が作ってくれる。みそ味と醤油味があるが、私の好みはみそ味。締めのチャンポン麺まで美味しくいただきました。
朝ご飯は、博多駅マイング内の「うちのたまご」の「たまごかけご飯」。卵とご飯とお味噌汁のみだが、これが美味しい。卵の良さ、そして醤油、ご飯の絶妙なハーモニーを求め毎回飽きずに通っている。
お土産は定番の「博多通りもん」。ただ、各店新商品が目白押し。「博多の女」
4種類セットややまやの明太子商品などは新商品ラッシュ。どれを買うか悩むぐらい。博多駅構内のショッピングセンター・デパ地下の人並みは凄い。
ひとつ、博多駅近くのホテルすぐそばデイトスアネックスに、クラフトビールの店が新しくできていた。「福岡クラフトブリューイング」 が出店している。ホテル近くなので2日続けて入店、美味しいクラフトビールを楽しみました。工場は宗像の方で、開店してまだ半年とのこと。一人で一杯ゆっくり味わいながら飲むビールもいい。

博多雑感2024夏(1)

2024年07月27日 | Weblog
博多祇園山笠に参加のため、博多にこの夏行ったが、博多駅周辺は凄いことになっていた。
まず、この夏ホテルが取れなかった。三連休ということもあったが、行ってみて初めてわかった。宇多田ヒカルと稲葉浩志のコンサートがダブルで連休中にあったのだった。道理で、深夜地下鉄博多駅に若者がいっぱい。駅周辺には日本人旅行客の他インバウンドの外国人旅行客も多かった。そして山笠の祭り。人だらけだ。
昼ご飯を食べようとしても、各店舗は行列だらけ。最終的に阪急百貨店のイートコーナーで2時半頃、30分待ちで天丼定食にありついた次第。
三泊を予定していたが、最終日は夕方3時間ほど寝るだけで外出し帰りは翌朝チェックアウト前、高額の宿泊費は惜しい、ということで、二泊とした。なんとか時間を潰しいけるだろう。(実際には知人の車の中で眠らせてもらった)
ということで、来年はもっと早くホテルの予約をしようと誓った次第。

博多祇園山笠2024(その2)

2024年07月15日 | Weblog
博多に来たばかりなのにもう15日最終日。朝4時59分櫛田入りから追い山がスタートする。
今日の天気は雨。スタートする朝5時頃は近年にないどしゃ降りの雨となった。濡れているので寒い。この真夏に寒さで震えるとは思わなかった。一緒に走る子供たちも寒そうだ。今から30年近く前の追い山で一度どしゃ降り経験があって以来かな。走り始めた後は雨が上がって来た。
今年、5番山笠の千代流は櫛田入りも全コースも3番目位のタイムだったようだ。今年も山笠が終わってしまった。また一年後の再会を仲間と約束し、博多を後にした。

博多祇園山笠2024(その1)

2024年07月14日 | Weblog
一昨日から山に入っている。追い山ならし、集団山見せと終わった。博多の天気は一昨日12日は晴れたが、昨日13日は最初晴れていたものの直前から結構雨が降った。梅雨は終わっていないからやむを得ないか。
去年と同じ12日は水当番、13日は締め込みをして走った。もう走れないと自覚していたが、なんとか子供たちについて行けた。地下足袋を新調したのが良かったかな、足も痛くなかった。走った後の爽快感は久しぶりだ。
気のせいか今年は少し観客が少ない?ように思える。天候の関係もあるかも。残念ながらコース中の事故も聞こえてくる。あと1日、皆が事故なく怪我なく無事に奉納できるように祈る。

最近読んだ本(その109)

2024年07月07日 | Weblog
「科学がつきとめた『運のいい人』」中野信子著 サンマーク出版
「運がいいとか悪いとか人は時々口にするけど、そう言う事って確かにあると~」
さだまさしさんの「無縁坂」の歌詞の一節にもあるように、私の人生にも運がいい時もあったし、悪い時もあった。入試や資格試験、採用試験、競馬や宝くじ。時には人生を左右するような大きな場面もあった。もちろんいまでも実力と勘違いしているところもあるが、でもそう生きてきて今の私があるともいえる。
占い大好きで学生時代は占いサークルに入り、人の運勢を数多く見てきたが、思うは「信じる者こそ救われる」ということ。
本書は「科学がつきとめた」とあるが、脳のドパーミンであったり、調査アンケートの結果であったり、科学的ではある?が、心掛けをしっかりした人に運はめぐってくるという基本は同じ。試験の選択肢で運良く正解しても「運も実力の内」と考えている自分がいる。

「スピノザの診療室」夏川草介著 水鈴社
大学の医局を甥をみるために辞め、京都の民間地域病院に勤務している主人公は内視鏡の内科名手だが、外来、手術、訪問診療、夜勤と多忙な日々を過ごしている。「神様のカルテ」を彷彿させる医師と患者の関係や病院内の人間関係など様々な病院の日常を自然体で描いている。主人公が好きな京都の阿闍梨餅は私も大好きだが、五郎餅と矢飢餅は食べたことがない。是非食べたい。

「コッツウォルズ」江國まゆ著 自由国民社
ロンドンから列車に揺られて1時間半、郷愁にあふれながらも進化を続けているイギリス人のふるさと。写真集だがその注釈を見ながら楽しむ、一生に一度は是非訪れたい。
コッツウォルズの語源は「羊の丘」。ライムストーンの家並み、緑の丘、教会の尖塔、中世のまま時間が止まったような一方、開店間近の店で大ぶりのスコーンにたっぷりクリームとジャムを塗って温かい紅茶を一緒にいただく至福の時を味わいたい。

住民税通知を見て驚く

2024年06月09日 | Weblog

 今年度の住民税の通知が来た。いわゆる住民税の減税が我が家にも味わえるのか。あった!減税額の表示が。しかし、なぜこの金額になるのかの説明はない。あとは自分で調べろということらしい。減税の恩恵を表示しろと義務化したのはいいが表示をすればいいだけで説明はどうでもいいらしい。そもそも表示する目的が国民の減税恩恵だからこれでいいと思っているらしい。表示するならきちんと説明を!これは指示の仕方が間違っている。
 減税額の表示では意味がない。では、増税額の表示はするのか。おっと、森林環境税なるものが加算されている。なんだこれは?政府から説明を受けた覚えはない。(新聞に書かれていたことはあったが、新聞は政府広報ではない)全てがこうだ。丁寧な説明をするというが、聞いた覚えはない。具体的にどうするのか、民間企業ならそれでは逃れられない。全てがあやふやなままで逃れられるなんて本当に羨ましい。
 調べると、森林環境税は東日本大震災の復興特別税が元。確か昨年までの期限付きだったはず。それがいつの間にか恒久的な税になってしまっている。期限付きなので当時仕方ないなと思っていたんだけど。これからも増税には注意が必要!


最近読んだ本(その108)

2024年06月01日 | Weblog
「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」東野圭吾著 光文社
東野圭吾さんの新シリーズの第一弾。(と言ってもまだ2冊)ブラック・ショーマンの活躍により殺人事件は解決するのか。主人公の父、かつショーマンの兄である元高校教師が殺された。まもなく開かれる予定の同期の同窓会と関連あるのか、出世頭の地元プロジェクトの頓挫と関連あるのか?オーソドックスな推理小説として楽しませてくれる。

「『駅酒場』探訪」鈴木弘毅著 イカロス出版
全国の駅飲みをめぐる紹介本。東京駅酒酒場の「はせがわ酒店」スマホでどぶろく生を注文。新大阪駅「ビアビール大阪」のオリジナルサワー。姫路駅「えきそば」の姫路おでん。博多駅マイング博多「よかたい」のとりかわと一口餃子……。飲み助にはたまらない紹介の数々。立ち食いであれ、角打ちであれ構わず皆覗いてみたい!

「ワイン習慣」木之下嘉明著 評言社
最近赤ワインを嗜んでいる。翌日の朝、仕事が
ない時にグラスで数杯。もちろん低価格のワインである。著者によると、1万円までは値段相応、千円~二千円のワインがコスパがいいようだ。
酸化防止剤は気にしなくてよい、スクリューキャップは安物ではない、何故かロゼは日本人に不人気、シャブリの赤を注文された時の対応、料理に合うワインの選び方等、うんちくや役立つ情報が満載。
少し今夜のワインが美味しくなりそうだ。

思い出のアルバム(その9)

2024年05月04日 | Weblog

「カーゴ」メン・アット・ワーク 1983年

メン・アット・ワークは、オーストラリア・メルボルン出身の5人組グループ。1979年にコリン・ヘイらが結成、1982年に世界進出した。大ヒットしたアルバム「ワーク・ソングス」シングル「ノックは夜中に」等により、1983年グラミー賞最優秀新人賞を受賞一躍大スターとなった。「ワーク・ソングス」は日本でも大ヒットし、日本にも来日している。
「カーゴ」はセカンド・アルバムで、勢いでこのアルバムもヒットした。私が購入した時期もこの頃、来日記念盤とある。ボーカルのコリンの飄々とした歌い方と軽快なリズムで労働者たちを元気づけているようだ。
その後は人気も下火となりメンバーの脱退もあり、1986年に活動停止。1996年に再結成、2000年のシドニーオリンピックの閉会式に出演したのは私も記憶にある。今もコリン単独で不定期活動をしているようだ。オージー・ロックとして一世風靡し、私たちを楽しませてくれたグループだ。