多摩てばこ通信

食べもの、祭り、テニス、お酒、こだわりものを中心とした情報発信とひとりごと

最近読んだ本(その14)

2011年12月25日 | Weblog
最近読んだ本から
「河北新報のいちばん長い日」河北新報社著 文藝春秋
昔、仙台に引越した時に河北新報を知った。夕刊はこの地元紙しかなく購読を決めた。今から二十年以上前のことである。3.11震災の日から始まった地元紙の行動、対応、そして苦悩が描かれたドキュメントは阪神大震災時の神戸新聞社同様、ブンヤ魂を感じさせる。マスコミ視点ではあるけれど、被災地に最も近く報道のあり方を考えさせられる。
「吉祥寺の朝比奈くん」中田 永一著 祥伝社
学生時代そして若い世代のなんとなくほのぼのとした短編集。表題作も吉祥寺の街風景が描かれストーリー的にも展開があり映画化されたが、他の短編も面白い。「三角形はこわさないでおく」は高校生達の三角関係に悩むラブストーリー。未来へのあいまいさは若者の特権だと思う。
「県庁おもてなし課」有川 浩著 角川書店
「県庁おもてなし課」はフィクションだけど高知県庁に「おもてなし課」は実在するという。出身地の高知を愛して止まない作者の熱意が伝わってきそうな元気が出るストーリー。話に出てくる「パンダ誘致論」もフィクションのようだが、仙台にパンダが来る話もある時代、あながち非現実的でもないのかも。ただ全国にパンダがいてもどうかなと思う。

「南極大陸」と「坂の上の雲」

2011年12月16日 | Weblog
いま話題のテレビドラマの二つ。
「南極大陸」はいよいよ今週末が最終回。昭和30年代の南極越冬隊の物語。我々の子供時代は誰もが知っている話だが、映画「南極物語」からでも30年過ぎており、今の若い人には新鮮かもしれない。ドラマはキムタクを除くと個性ある豪華俳優であり、また樺太犬達の名演技が素晴らしい。視聴率が気になるようだが、関係なくしっかりと作られているドラマだと思う。
「坂の上の雲」は司馬遼太郎原作のドラマ化。3年越しの今年は第三部、二百三高地~日本海海戦の話となっている。多額の製作費が話題になっているが、文字どおり大作と言える。司馬史観の幕末から「明治という国家」の有り様を意識して見ると面白い。物語としては感動するかはよく分からない。昔学生時代に小説を第一巻で挫折したので。
どちらも明治、昭和という時代背景をみていくと興味深い。

検診・人間ドック結果

2011年12月14日 | Weblog
昨年入院・手術をしてから一年が過ぎた。一年後検診の血液検査とCTは異常無し、翌週受けた人間ドックもこれまた異常無し。とりあえずほっとした次第です。
一年間アルコールを飲んでいないので血液検査は全く異常無しだった。昔は肝機能検査でいつもひっかかっていたのに。如何にアルコールが体に良くないかがわかる。主治医からはアルコールOKの許可が出たので、これからは少しは飲もうと思ってます。
一方、糖尿病の方はHgA1cが6.0と大分下がっているし、最近行った眼科でも異常無しとのことでこれまた健康体といえる。糖質制限食は継続中。あとは筋肉がなくなってるので体力もつけられるようがんばります。本当に健康と向き合った一年でした。

福島原発メルトダウンその後

2011年12月04日 | Weblog
福島原発の1号機がメルトダウン後ひどいことになっているようだ。今頃になって東電が公表した。圧力容器から全て溶け落ち、格納容器の底のコンクリートを浸食し続けており格納容器を溶かすのも時間の問題だ。中間報告書でも実は実態は何も分からない状況だという。全くひどい話だ。それでも落ち着いているとの発言には誰も聞く耳を持たない。
放射能は引き続き放出されているままで、数値が高く未だ近づけない建屋もある。まだ安定もしていなく予断を許さない。これから30年以上も管理をし、100万年も隔離するというのに、心細い限りである。
一方、福島市内の農家からの放射能汚染米は驚きもなく、有ってもおかしくない。偽装されないのを祈るのみ。
最近、小出裕章 京都大学原子炉実験所助教著 「原発はいらない」を読んだ。5ヶ月前に出版されたものだが色あせていない。専門家が書く重みは深刻だ。事態は何も変わっていない。