多摩てばこ通信

食べもの、祭り、テニス、お酒、こだわりものを中心とした情報発信とひとりごと

筑波宇宙センターへ訪問

2018年10月27日 | Weblog
先日地区の親睦旅行で、筑波にある筑波宇宙センターに行って来ました。過去のロケットの実物(万一のために2つ作っているとか)や、宇宙ステーションの実物大の模型とか、興味あるものばかり。4Kで撮影した月の裏側のモニター映像は、月の表面のクレーターがはっきりと映っており、美しく神秘的さえあるもので、画面に吸い込まれてしまいそうだ。今夜浮かんでいるあの月の裏を撮影しているとは信じられない思いだ。また、「下町ロケット出演中」の立て札があるロケットの写真だけのパネルがあった。確か先週のドラマにあのロケットが出ていた!
 宇宙では「はやぶさ」の快挙に続き、「はやぶさ2」がまた新しい仕事をするという。時間と空間を越えてまた新しい発見がありそうだ。未来に希望を抱かせる宇宙の話題は尽きない。なぜかワクワクする。

最近読んだ本(その69)

2018年10月01日 | Weblog
最近読んだ本から
「失敗の本質」著 徳間書店
今年は戦後73年、8月にはいろいろな終戦式典も催された。あの戦争は何だったのか、この疑問に答えてくれる本のひとつがこれだ。以前から読みたかったこの歴史的名著を最近やっと読んだ。
 NHK特集にもあったノモンハン事件からミッドウエイ作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ海戦、沖縄戦。日本はことごとく作戦に失敗し負けた。しかも情報も無知、戦略も甘く負けるべくして負けた。後も誰も責任を取らない。それどころか首謀者は栄転して次の作戦の中枢に行き、また同じ失敗をする。基準は面子や人間関係とかで呆れるばかりだ。しかも作戦の中では命ある兵隊をゲームの駒の如く扱う。そして時代を越えどこか今の日本と通じるところがある。
 この本は感情を除き冷静に研究した内容だけに失敗した本質が明らかにされているとビジネス書として重宝されている。確かに役立つところは有るが、問題の所在は別のところではないか。本当にあった歴史だ。
「戦争の大問題」丹羽宇一郎著 東洋経済新報社
著者は元伊藤忠商事社長、2010年民間出身の初の中国大使となったひと。中国大使の経験から安全保障について語る。安全保障と防衛力は別だが日本人は同一視している。敵を作らない目的の安全保障に対し、敵の存在が前提の防衛計画。安全保障は国民の代表の政治家、防衛は軍人が担うものだが日本はごちゃ混ぜにしている。その他、日本が途中の敗北で戦争を止めていればその後の200万人の犠牲はなかったなど。歴史は戻せないが、二度と繰返してはならないものがある。
「日本史の内幕」磯田道史著 中公新書
「武士の家計簿」や「無私の日本人」で有名な磯田先生のベストセラー。古文書から見えてくる新しい発見が歴史認識を変えていく。龍馬の手紙発見や西郷どんの手紙からの人物像の変化など興味は尽きない。未だに陽の目を見ない古文書は多くありそうだし、中根東里など知られていない人物も多くいそうだ。