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券売機・市役所前・バス旅

2017-01-27 00:15:14 | 秋田のいろいろ
以前のバスの話題の続き3つ。
●券売機の詳細
この記事中ほどの通り、秋田駅西口バス乗り場内にある狭い案内所の中に、空港リムジンバス用の乗車券券売機が設置された。
駅舎(東)側から。背を向けている白い箱が券売機


夜に行ったら、時間的に閉まっているはずの案内所に明かりが点いていた。窓口のカウンターはシャッターが下りているが、券売機は稼働中。

掲示を見ると、窓口は平日7時30分~18時00分、土日祝日8時30分~17時00分なのに対し、券売機稼働は5時50分~19時50分。
現行ダイヤにおいて、空港行きの始発は6時20分発、最終は19時15分発だから、券売機は全便に対応できている。

なるほど。窓口が営業していない時間帯でもリムジンバス乗車券を購入できるように、券売機を設置して稼働させているのか。
ATMコーナーのようにタイマーや遠隔操作で開閉できるようには見えないから、最初と最後の開け閉めは、誰か(社員もしくは警備会社)が来てやるんだろう。【コメントで教えていただいた通り、自動で施錠/解錠されるとのこと】
中央交通秋田営業所の電話番号は記されているが、釣り銭や用紙の不足・詰まりといったトラブル時の対応には時間がかかりそう。

券売機は、レジ用釣銭機などで知られる「グローリー」社製、その名も「券職人」シリーズ。食券や施設入場券にも使える製品で、タッチパネル付きのハイグレード、しかも2千円札以上の高額紙幣にも対応した、高級品「VT-G20M」。

ハイグレードタイプなので、押しボタンは最大72口座まで設定可能。(うち一部をタッチパネルに収納することも可能?)
この券売機では、9口座しか使っていない。うち1つは、2ボタン分を1つにまとめた「領収書」ボタン。購入後10秒以内に押せば、領収書が出るらしい。

残り8つは、大人用と小人用が各4ボタン。
その内訳は、「県庁市役所~秋田駅~北都銀行前←→秋田空港」「卸センター入口←→秋田空港」「牛島市営住宅前←→秋田空港」「仁井田中丁←→秋田空港」。つまり930円、870円、840円、770円の各区間別。
両矢印になっているので、発券された券で、空港行きのみならず空港発にも使えるということだろうか。


以下、この券売機の設定や掲示についての個人的意見。初めてこの券売機に遭遇した旅行客の立場になれば、改善の余地があるように思えてしまう。
まず、上記の通り、秋田駅の乗り場にある券売機に、駅から離れた牛島や仁井田など~空港の区間のボタンが設定されている。この意味があるだろうか?
発券された乗車券の有効期限についての表記は、券売機周辺には見当たらない。翌日以降も有効なのであれば、まあ、事前に買って、別の日に他のバス停から乗ることもあるだろう。 鉄道のきっぷみたいに。だけど、そんな使い方をする人はきわめて少ないだろう。車内で現金精算もできるのだし。
これでは、買う時に戸惑ったり、間違って買ってしまう人がいそう。間違った区間のを買ってしまったら、不足分を車内で支払えばいいのかな。

シンプルに930円区間(とその小人用)のボタンだけにしたほうがいいのではないだろうか。
さらに、「券売機で売っています」「窓口でも売っています」「乗り場は1番です」という趣旨の掲示が、違う文面・スタイルであちこちに張られているのも、ごちゃごちゃしてかえって混乱させられそう。しかもひざ丈ほどのしゃがまないと読めない位置にあったり。
そんな掲示もシンプルに分かりやすくできる。「券売機または窓口でお買い求めのうえ、1番乗り場からご乗車ください。」1つのほうがいい。
その下にでも小さい字で「券売機発行の乗車券の有効期限は○日間です。なお、車内で現金、一般路線バス用回数券でも支払えます。」とあれば、完璧か。
リムジンバスなんてひんぱんに乗るものじゃないのだし、全員が空港へ行くために乗るのだから、極力簡潔にするべきだし、それができるはずだ。

あと、この券売機はオプションで電子マネー読み取り端末(交通系・流通系対応)を接続できるようだ。その辺も検討すれば、利用者にとっては便利かつスムーズに利用できそう。
客の立場でのサービスをお願いしたい。


●正式な表示板
2016年5月に秋田市役所の庁舎が新しくなったのに合わせ、「県庁市役所前」上り(秋田駅行き)側のバス待合所も新しくなった。
しかし、それにはバス停名など「ここがバス乗り場であること」の表示がまったくなく、物足りないような不親切なような気がしたので、秋田市役所にその旨伝えたところ、ラミネート加工した紙が貼られた。
 (いずれも再掲)
仮のようにも見える表示だが、昨年末(もしかして年明けも?)でもまだそのラミネートした紙のままだった。
ところが、いつの間にか(1月21日発見)、
立派な表示になっていた!
濃いグレー地に白抜きでバスのマークや「バス乗り場 BUS STOP」が入ったバス停名・3事業者名の表示板が1枚、同じデザインの「禁煙」が2枚。

バスのマークは、バスのりばを示すJIS規格のピクトグラム、角ゴシック体はイワタ社製のユニバーサルデザイン角ゴシック体かな?
やっと、ちゃんとしたバス停になった。
その後の変化


この向かいの県庁側の下りバス停待合所も、昨年、リニューアルされた。
ところが、こちらは仮の表示もないままで、ぱっと見はここがバス停であるかの確証が持てない状態。(駅行きと逆方向だから、ここから乗るのは地元の人が大多数だけど)

中央交通が上り側の表示板を発注・設置したのなら、下り側もいっしょにやるのが普通。
ということは、もしかして新しい表示板は秋田市役所が設置したのだろうか。他のバス停(駅前にもない?)でも見かけないデザインだし。

なんだかな…
「旅客自動車運送事業運輸規則」第五条2(掲示事項)では、「路線定期運行を行う一般乗合旅客自動車運送事業者は、次に掲げる事項を停留所において、公衆に見やすいように掲示しなければならない。」として、第一に「事業者及び当該停留所の名称」を挙げている。
つまり、バス停名を表示することはバス停がバス停であることの必須条件である。本来はバス会社が率先して(市役所が移転したことが原因だから、費用負担は協議の余地があるかもしれない)、供用開始時点までにちゃんとした表示をつけておくべきだったのではないか。
そして、県庁側はこのままでホントにいいの? 時刻表の片隅に小さく印字されてはいるけれど、それをもって「公衆に見やすいように掲示」と見なされるのだろうか。
7月になって、やっと変化が。


●バス旅フィナーレは…
この記事最後で取り上げた、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の蛭子能収、太川陽介のコンビの最終回である第25弾。ゴールの地は、秋田県由利本荘市。
テレビ東京系では1月2日に放送されたが、秋田ではまだ見られない。
※以下、いわゆるネタバレがあります。



Wikipediaなどによれば、最後の旅は失敗に終わった。
秋田県内に入ることすらできず、山形県内で断念。

詳しく記すと、日本海側で県境を越えようと、余目駅前へ到達。土曜日で以降のバスがなく、あと2本、75キロを残してつながらなくなった。
日本海側ルートは、2010年の第6弾第7弾【27日訂正】の逆方向となる。
第6弾第7弾では、県境の国道7号を6キロ歩くかと思ったら、季節限定の鳥海山の登山バスを乗り継ぐルートを発見。象潟に宿泊し、半日かけて山形へ至ったが、結局ゴール(新潟)できなかった。(悪天候になったり、蛭子さんがパチンコに行ったりした)

今回は冬なので登山バスはないし、現在は秋田県側は予約制になったので、番組のルール上、利用できないはず。
でも、平日ダイヤなら「あと2本」で本荘に到達できたとは?

番組内でどう説明されたか知らないが、Wikipediaによれば、仙台-鶴岡-酒田-本荘の高速バスの一部区間を利用するつもりだったらしい。
この高速バスは、鶴岡~本荘の区間だけの利用(山形県内で乗って秋田県内で降りる、もしくはその逆で、同一県内での乗降はできないらしい)も可能で、そこは一般道を走る。
その手があったか。この番組では過去にも、高速バスであっても、乗降とも一般道部分で完結する区間では、利用したことが複数回あった。(当然のように利用していた回もあれば、「特例」として利用した回もあったはず)


でも、ちょっと待って。2010年当時も、この路線・制度はあったはず。
本荘~象潟のどこかで宿泊して、朝イチの仙台行きに乗って鶴岡へ抜ければ、半日以上の時間短縮が可能。蛭子さんがパチンコをしても、余裕でゴールできたのでは?
本荘で窓口に問い合わせていたが、その時に気づけなかったのか、あるいは当時はルールとして認められなかったのか…


ところで、正月には、BSジャパンで2016年公開の映画「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE」が放送された。舞台は台湾。
日本国内の旅と違って無理があるのではないかと思いつつ見たが、意外にも違和感は少なくておもしろかった。
ただ、台風で丸一日足止めされたのにゴールできたから、行程は余裕があったのだろう。

テレビ東京の本社移転記念特番として2016年11月26日に放送された、田中要次、羽田圭介、宮澤佐江が旅をする特別編は、年明けにIBC岩手放送で放送されていた。
銀河交通(関連記事)の日野リエッセをテレビ東京前に駐車し、その最後列の席に蛭子、太川、局アナが座って3人の旅を見守る(ツッコミを入れる)形式。それなりにおもしろかった。

これで、バス旅シリーズは第25弾以外は全部見たことになるはず。IBCで2月上旬辺りに放送してくれるかな。
※BSジャパンで2月9日・木曜日の夕方から2週連続(1時間半ずつ)で放送とのこと。最近のBSジャパンにしては早期の放送だ。IBC岩手放送では、2月18日午後に3時間通しで放送。
※珍しく秋田でも放送された。以前秋田が舞台になった時と同じく、秋田テレビ。前後編に分けて、4月15日土曜日15時と23日日曜日16時から。

※新メンバーとなった2017年秋に、別ルートで再び秋田が舞台となった

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3 コメント

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Unknown (NOBNOB)
2017-01-28 10:20:06
駅前の案内所にチケット販売機が設置されたんですね。ボタンが余っているなら中央交通の回数券やフリー乗車券も扱ってほしいですね。用務、観光客には便利だと思います。

路線バス乗り継ぎの旅残念でしたね。余目駅から数キロ歩いたところから繋がったらしいですけど冬の山形を相当歩いていましたからリタイヤは無理もないです。続投も噂されていますね。水戸城から千秋公園の旅なんてどうでしょう。
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Unknown (ガンメタ)
2017-01-28 23:32:23
西口バス案内所は、リムジン券売機の営業が終わると自動でドアロックされる仕組みです。朝も同じく自動でロックが解除されるようになっています。
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コメントありがとうございます (taic02)
2017-01-29 22:49:47
>NOBNOBさん
券売機の仕様として、ロール紙をセットして印字することしかできないようで、回数券は無理そうですね。
フリー券は形式を変えれば可能でしょう。スクラッチ式よりも印刷コストがかからず、いいかもしれません。

余目周辺のバス事情も地理も詳しくないですが、変な場所で打ち止めになったなという感想です。あまり先入観を持たないようにしておいて、早く見たいです。
完全続投は無理でも、たまにはあのコンビを見たいです。水戸から秋田、佐竹の殿様コースですね…

>ガンメタさん
そうでしたか。閉じ込められても、ガラス張りだからなんとかなりそうですね。
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