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12月のバスダイヤ改正

2011-11-24 23:57:30 | 秋田のいろいろ
今週初め、秋田中央交通の公式サイトに、12月からの変更されることについて、2つの情報が掲載された。その話題。
●2か月後のダイヤ改正
21日に「路線バスダイヤ改正のお知らせ」というのがアップされた。
12月5日(月)から一部路線でダイヤ改正を実施するという。

といっても、対象となるのは4路線8便だけ。6便が時刻の移動で2便が増発となる。
※ただし、うち2路線2便は欄を重複して記載(秋田駅西口→大川反車庫での時刻移動)されているので、実質的には3路線7便。

神田旭野団地線では、平日の7:22組合病院発秋田駅行きを増発。
添川線では、平日の秋田駅発19:15を増発。
加えて、平日の秋田駅14:20、15:20発がそれぞれ14:45、15:45に、平日の蓬田上丁7:31と16:15発がそれぞれ7:21と16:25に変更。
仁井田御所野線(~県庁経由大川反車庫行き)では、平日・土日ともイオンモール秋田前発 秋田駅西口・県庁経由 大川反車庫(秋田営業所)行きが22:15発(→途中の秋田駅西口22:48)から22:30発(同23:03)に変更。
といった内容。 ※ご利用の際は公式の時刻表でご確認願います。


12月のバスダイヤ改正と聞いて、市営バス当時に行われていたのを思い出した。これはいわゆる「冬ダイヤ」で、積雪による遅延や需要の増加に対応したものだったと思われる。秋田市営バスでは12月20日頃に行われていたようだが、末期には冬ダイヤの設定自体が行われていなかったと記憶しているし、中央交通では(少なくとも市営バス移管後は)実施していない。(青森の弘南バスでは、現在も実施しているようだ。)

今回の改正は、朝と夜の時間移動が多いから、冬ダイヤ的な意図もあるのかもしれないが、それによりも、記憶に新しい10月に行われた大幅な減便の反動のように思えてならない。
例えば添川線では、これまで19時台だった下り最終バスが10月に廃止され、18時20分発が最終になってしまった。
若干ローカル路線色がある添川線だが、仮にも秋田市内の住宅地もルートに入っている。帰宅利用者が多いであろう夜の19時台を廃止しても大丈夫なのだろうかと不安だった。19時台を復活させて欲しいという要望があったのだろうか。
それに、神田線と同ルートであり、比較的利用者が多い天徳寺前までの区間の輸送力の増強にもつながる。(現行ダイヤでは、神田線は18時以前は毎時3本程度なのに対し、19時以降は毎時00分、30分発の2本運行)

そして朝の上り神田線は、外旭川市営住宅前発で現行は7時台は03、13、43、53分と4本あって単独路線としては多い部類だが、さらに1本増えることになる(増便分は市営住宅前では7時30分、秋田駅着7時55分)。
中央交通側が思っていたより、神田線の利用者が多いということだろう。

御所野から牛島を通って秋田駅・県庁方面への路線は、最終が15分遅くなる。(この便は現行ダイヤでも、秋田市でいちばん遅い時間の路線バスだと思われる。)
乗ったことも見たこともないので分からないが、こんな時間のバスに需要があるのかと考えてしまうが、イオンモール秋田の専門店街などの閉店時刻が22時であることを踏まえると、従業員の帰宅の足なのだろうか。閉店後15分で片付けて22時15分発のバスでは早すぎるから、30分発になったのかもしれない。


これらは、ダイヤ改正後わずか2か月で部分的とはいえ再度改正(しかも減便したものを復活させる)が行われたわけで、「朝令暮改」とも言える。
しかし、利用状況に応じて臨機応変にダイヤを改正してくれたことは、この会社にしては融通が利いている。柔軟にダイヤを組める(動かせる)ことは、路線バスの特徴であるとも言えよう。最近のダイヤ改正では、減便されることがあっても、増便されることはほとんどなかったのだし、今後とも柔軟な対応と充分な周知をしてくれることを期待しておこう。


●東口リムジンバス復活
22日には「空港リムジンバスについてのお知らせ」がアップされた。
12月16日から、秋田空港着の羽田便の最終便に接続して、秋田駅東口行きの直行リムジンバスを運行するという。(西口経由県庁行きも運行)

これも、いわば「朝令暮改」。
こちらなどでお伝えした通り、今年6月までは、羽田便の始発と最終便に接続して、同様の東口発着直行便が運行されていた。秋田駅-空港間は25分で、途中停車があり秋田駅西口経由県庁発着の通常便のリムジンバスと比較すると、15分短かった。(運賃は同額)

しかし、東口直行便は6月末で廃止され、7月以降は西口経由県庁発着便だけとなっていた。
これは、西口便が7月に開通した新しい道路を通るようになって所要時間が5分短縮され、速達便の優位性が薄れたためなのかと思っていた。
一方で、リムジンバスの利用者の多くは秋田駅までの利用であること、朝や夜の時間を有効に活用したいという人は多いと考えられ、一定の需要はありそうだったし、実際に「東口リムジンがなくなって、ちょっと不便」という人もいた。

夜の駅行きだけとはいえ、12月にそれが復活することになったわけだ。
ダイヤを見ると空港発21時20分→東口着21時50分。以前は所要時間が25分だったのに、なぜか5分増えて30分になった。
同時刻発の通常便は、西口着が21時55分なので5分しか違わない。この時間だと、通常便が経由する国道13号線が渋滞するということもないだろうし、5分速いだけの直行便をあえて運行する意味があるのだろうか? むしろ朝の空港行きの方が需要はありそうに思うけど…
これも空港リムジンバス
上の写真のバスは高速バス用の塗装(色違いが小田急バスにもある)だが、空港リムジンに使われることがある。元は長距離高速バス用だったと思われるが、現在はリムジンのほか能代や湯沢方面の高速バスがメイン。

※その後、新しい東口行きバスは、高速道路を経由しない別ルートであることが分かった。こちらの記事


●おまけ
ついでに最近気づいたことなど。
・秋田市らしいラッピングバス
残り2つのデザインを後で紹介すると言っていました(前回の記事)が、1つだけ、なかなか写真を撮れないデザインがあります。見かけてもカメラがなかったりして。もう少しお待ちください。

・増える中古ノンステップ
1年ほど前から登場した、中古車のノンステップバス。
中型のいすゞエルガミオで、中ドアが独特な開き方をし、椅子の背もたれが異常に硬かった。おそらく、中央交通が懇意にしている小田急バスから譲り受けたものだと思われる。

このバスが秋田市内の路線バスのバリアフリーに貢献していることは確かであり、先日も乗り込んできた年配の奥様が「あや。これ、段っこ1つ(=路面と車内で1段)でいいこと」と喜んでおられた。
その後(たぶん最近)、ほぼ同型のバスがさらに何台か増えた。ナンバーは「900」の直前くらいで、中ドアはたしか通常の引き戸。背もたれの布地は同じだが、ややクッション性が高くなったような気がした。年式が若干新しいのだろう。
車内の運賃表示器は液晶式で、中央交通では一般的でなかった「レシップ」社製(従来の液晶表示器は、原則「小田原機器」製)。「運賃が変わるバス停(◯◯まで)」ではなく「次のバス停名(次は◯◯)」が表示されるので、ちょっと戸惑う。【2021年11月28日補足】従来からある、7セグメントデジタル数字50コマの表示機はレシップ製。

【26日追記】新たな情報。
秋田ケーブルテレビ加入世帯に送付される「番組ガイド12月号」17ページによれば、12月1日から、コミュニティチャンネルのデータ放送において、中央交通の路線バス時刻表を検索・表示できようになるとのこと。
「路線名から検索してダイヤ毎の各停留所通過時刻を表示」と「五十音名リストから停留所を検索し、個別停留所の時刻を表示」の2つ方法が使えるようだ。また、よく使うバス停を3つまで「My停留所」として登録できるらしい。
現行の公式サイトや秋田市が駅前に設置している検索装置(この2つは元データが共通だと思われる)とは、仕様が異なるようにも感じられる。サービスが始まったら、アップするつもりです。※こちら(上のリムジンのリンク先と同じ記事)

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2 コメント

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御所野のバスは (りお)
2011-11-25 11:35:39
22時を過ぎて営業する映画館(TOHOシネマズ秋田)の利用者にとっても嬉しいですね。
私のように「クルマは持っていないけど、イオンモールでレイトショーで安く映画を観たい」人間は、バスか電車で御所野に行くしかありませんからね。電車は遅くまでありますが、四ツ小屋駅まで距離があるうえに夜遅くなると駅の周りが真っ暗で、ちょっと怖いです(しかも無人駅)。その点、イオンモールはバスが建物近くまで乗り入れてくれますし、明るくていいですね。
乗り放題乗車券で運賃も安く抑えられますし、御所野で遊びやすくなった気がします。
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深夜の御所野発 (taic02)
2011-11-25 22:31:06
夜に四ツ小屋駅まで歩くのは、かなり大変でしょうね。火曜日昼間のような無料バスがあればいちばんいいのでしょうけれど。

牛島経由各線の中で駅行きの最終が御野場や大住方面発でなく、御所野発というのが意外でした。22時以降に駅行きバスがあること自体も、地方都市では珍しいと思います。
そういう点では、やはり御所野は既存の住宅地とは違う「新都市」なのかな…と考えてしまいます。
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