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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

続・地下道番号、冠水警報

2010-03-08 19:47:42 | 秋田のいろいろ
1週間前の記事で、「秋田市道の線路をくぐる地下道に、新しい冠水警報装置と緊急時の連絡先の掲示がされていた。これは秋田市がしっかり道路管理をしている現れであると思われ、某県のいい加減な道路管理とは違う」といった内容を取り上げた。
考えてみると、秋田市内に1つだけ秋田県道の地下道があった。実際に現場を見てからでないと、某県を批判するわけにもいかないと思い、見てきた。
 ※以下、秋田「県道」と秋田「市道」が入り乱れて出てきますので、混乱しないようにご注意ください。

●県道の地下道「アンパス」
秋田駅から奥羽本線下りを北へ約5キロ、秋田貨物駅を過ぎたところ(北隣の土崎駅からだと約2キロ)にある、1993年に開通した「外旭川アンパス」がそれ。
「外旭川」は所在地名、「アンパス」は英語で「立体交差の下の道」を意味する「underpass」の略だと思われ、ちょっと安易な命名のような気もするが、語呂がいいからか市民には「アンパス」が浸透している。
下の看板の向きがおかしい
アンパスは新国道(という名の県道)と秋田自動車道秋田北インターチェンジを結ぶ、「県道72号線」の新国道側の起点のすぐそばにある。
歩いて通るのは初めて
分離帯付き片側2車線の車道を車で通ると、立派な道路に見えたが、歩いてじっくり見ると、造りがわりと安っぽい。
しかも(秋田県らしいことに?)柵の塗装が剥げたり、壁面が汚れていたり、見栄えが良くない。
名称を書いた所もハゲハゲ
びっくりしたのが歩道の路面。両側に幅の広い歩道が確保されているのだが、なんと砂利道! 千秋公園内の二の丸広場みたいな細かい砂利が敷かれていた。しかも、
赤矢印部分は砂利がなく泥状。雨が降れば水たまりになりそう
こんな新しくて立派な道の歩道が砂利というのは、何の意味があるんだろう? 理由が思いつかない。
ここの周辺は住宅地で、バス路線やスーパー、病院などがアンパスの両側に点在しているため、歩行者の利用も多いと思われる。手押し車を押しながら通るお年寄りも見かけた。融雪装置はあるのだろうか? 砂利道でいいのだろうか?
【10日追記】雪が積もったので、列車の窓から一瞬見たところ、歩道が白いままだった。融雪は設置されていないか作動していない模様。
しっかりと舗装した方が歩きやすそうだし、管理も楽だと思うのだけど。完成から15年以上もこうなんだろうけど… ※その後2018年に、ついに・やっと歩道が舗装された。この記事後半。

●県の地下道にもあった!
さて、線路の下の暗い車道部分の壁面に何か貼ってある。(見えていない反対側も同様)
赤い丸の部分
近くで見ると
秋田市道の地下道にあったのと同じ看板で「秋田市-1」!!
だが、よく見ると、市道のは丸ゴシック体で市役所の代表電話番号が記載されていたのに対し、
これは角ゴシック体で、連絡先は「秋田県」となっているが、記載された電話番号を調べると秋田県庁の秋田地域振興局 建設部 道路企画課 道路環境班の直通番号だった。
要は担当セクションにすぐつながるわけだが、24時間体制で職員が詰めているんだろうか?
この設置位置では暗くて目立たないし、車は高速で通過しているので存在を意識している人は少ないはず。もっと目立つところに設置して、日頃から緊急時の連絡先を意識してもらった方がいいと思う。

看板自体は市道のより若干汚れていて、設置から少し時間が経っているような印象を受けた。また、書き出しが秋田市道のは「↓緊急時は~」で、こちらは「!緊急時は~」と、矢印かビックリマークかが異なっている。アンパスの方が先に設置されたのかもしれない。

前の記事で、秋田市だけが地下道番号表示をしているかのように書いてしまったが、上記の通り秋田県道でもやっていたので、この件については、おわびするとともに前記事に注釈を入れます(が、下記の通りやっぱり県の道路管理には疑問を感じています)。

●他の地下道では
ということは、この表示は、
「秋田市(が管理する地下道の)○番」ということではなく、
「秋田市(にある地下道の))○番」ということになりそう。
県と市が共同で取り組んだとか、JRが主導したとか(だったらJRの連絡先が記載されてもいいかな)なのだろうか。

そして、ここが「秋田市-1」ということは、おそらく秋田市内の地下道に北から順に番号を振っているのだろう。
でも秋田駅以南では、奥羽本線と羽越本線に分かれているから、どういう付番をしているのか気になる。

アンパスより南、秋田駅より北にある保戸野と泉を結ぶ秋田市道の「天徳寺地下道」には表示がなかった。
また、秋田駅のすぐ南の市道「明田(みょうでん)地下道」。表示がないと思っていたが見過ごしていたらしく、
アプローチ部分の壁面の赤い丸
地下道に入る坂の途中に、前記事の楢山の「秋田市-9」と同じ形式の看板が設置されていた(と、あどれさんが教えてくれた)。

明るい場所だから、アンパスよりは分かりやすいけど、なんとなく中途半端な場所。
番号は9番の北隣りの地下道だから、順当に8番。看板のサイズはやや大きいかも。
でも、1番のアンパスと8番の明田の間には6つも地下道はないぞ?(牛島の羽越線の地下道がアヤシイ。要調査)

※その後、すべての番号と場所が判明しました。こちら

●県と市の冠水警報装置
アンパスに話を戻して、明確に「冠水警報装置」と明記されたものはなかったが、
これかな? 柱の塗装が剥げてますけど
新しい地下道だから冠水しないのかもしれないが、大きな道路なんだから、利用者が安心できるような表示をした方がいいのではないだろうか。

一方、秋田市道の明田地下道では、今年度、新たな警報装置を設置したようだ
左折すると地下道
LED式の表示装置が設置された。地下道の東側は確か1台だが、写真の西側では交差点の各方向を向いた計3台。普段は「走行注意」と表示しているが、赤く光りそうな部分があるので、冠水時は別の動作をするのだろう。
立派な装置に見えるが、考えてみればバスの行き先表示器よりは安そう(文字数が少ないから)だし、建てる柱の本数が少なくて済むように、設置位置を工夫しているようにも見えるので、それほど高くないのかも。
【12月25日追記】冬期間は「凍結注意」と表示されていた。

●秋田市は歩行者用も
さらに場所を変えて、千秋トンネル通りと手形陸橋の通りとの交差点にある歩行者用の
「千秋地下道」
地下に下りていく階段の上に、

楢山の地下道「秋田市-9」にあるのとよく似た、真新しい「冠水注意 秋田市」の黄色い看板と回転灯が設置されていた。
ヨコ書きタテ書き混在だけど
自動給湯風呂が普及する前、風呂の水の入れすぎを防ぐ水位センサーがあったけど、仕組みとしてはそれほど違わないだろうから、これもあまり高価ではなさそう。

地下道に防犯用非常ボタンと回転灯が設置されているのはあるが、冠水警報装置は初めて見た。
ここは通学路だし、地下道の利用者は少なくない。歩行者の万が一のことを考えると、心強い備えだ。(看板に漢字しか書いてないので、小さい子どもが読めるかは心配だが)
秋田市は車だけでなく歩行者のことも、しっかり考えてくれているようだ。
やっぱり秋田市の方が、「道路利用者を安心させる道路管理」が上手い。

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3 コメント

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ショック (あんなか)
2010-03-09 02:39:16
いつも楽しく興味深い記事楽しく読んでおります。
コメントのご返事も必ず書いて下さって頭が下がります。

アンパスは通るのですが車だと歩道の路面状態は気が付きませんね。
歩道が砂利だったとは!凄いショックです。
県庁所在地の交通量の多い、しかもアンパスは秋田市にとっても看板通りみたいなもの。
工事でアスファルトを剥がしてでは無く最初から砂利だったとしたら秋田の人間として情けなくて涙が出て来ます。
確かに秋田の県道は不開通区間が存在したり舗装状態が良くなかったりして走るのに気を使うことが多いです。
これが群馬や長野の県道なら
舗装も鏡面の様に滑らか、険しい山道区間もバイパスでトンネル化してたり信頼感を持って安心して走れるのですが・・・。
あまりにショックでつい書き込んでしまいました。
返信する
砂利道は・・・ (mugi-shochu)
2010-03-09 19:38:06
気が付きませんでした。
本当に今時なんで???という感じです。
地下道の表示板、近いうちに2番から7番までの捜索をお願いします(笑)。
返信する
コメントありがとうございます (taic02)
2010-03-09 20:35:50
>あんなかさん
今回初めて歩いて、砂利歩道にはとても驚きました。
環境面に配慮した特殊な舗装などではなさそうだし、工事の途中にも見えません。地元の皆さんから要望があるのかどうかなど分かりませんが、不可解です。
おっしゃる通り山間部の車もそうですし、街中では高齢者などの歩行にも、より一層の安全が求められている時代だと思います。秋田県はそのことが分かっていないように思えます。造りっぱなしに見えますよね。
おカネがないなら国に要望するとか、本当に必要なものだけに支出するとかしてもいいと思うのです。

>mugi-shochuさん
千秋公園のような細かな砂利でした。砂埃や草が生えたりして面倒だと思うのですが…
2~7番、目星を付けてます。秋田市管轄の看板設置がまだ途中(天徳寺にはなかった)らしいので、もう少ししたら捜索します!!
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