広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ドン閉店

2016-11-29 00:06:10 | 秋田のいろいろ
やや古く&詳しくない話題ですが、ネット上にあまり情報がないようなので、記録の意味もこめて。

「ドン」と言われて僕が連想するのは、1.「ポン菓子」の秋田などでの呼称。2.NHK教育テレビでかつて放送されていた小学校1年生向け音楽番組「ワンツー・どん」とその人形のキャラクター「どんくん」。そして3.「ジーンズショップ ドン」。

「ジーンズショップ ドン」は、秋田市にあるジーンズ専門店。入ったことはないが、エドウィンとかリーバイスとか多くのメーカーを扱っていたようだ。
近年は、南大通りの西側、南通亀の町に所在し、「ジーンズショップドン南通本店」という店舗名だったようだが、他に“支店”がある(あるいは過去にあった)のかは不明。【フォーラス内や古着専門店が存在したとのこと。コメント欄参照】
2015年8月撮影のGoogleストリートビューより
南通の前は、大町一丁目の大町通りに店があった。サンパティオ大町の向かい、旧金子家住宅の隣の隣。
僕が物心ついた頃(1980年代中頃)には既にそこにあり、たまに前を通って、「ドン」という響きにひきつけられた。当時は前を通るだけの一般人には「ジーンズ」は一般的でなく「ジーパン」と言っていたかな。

ドンはいつの間にか南通へ移転し、建物はそのままで跡にチーズ店「abe」が入り、そのチーズ店も移転し、2010年に地元の料理研究家プロデュースの飲食店「米(よね)カフェ」が入居。しかし手狭だったのか、2014年に向かいに新築した「レストランルセット」として移転し、現在は空き店舗になっている。色などは変わっているものの、建物自体はドン時代のままのはず。
また、バルコニーが付いた特徴的な外観の南通の建物は、移転時に新築されたのか、それとも以前は別の店だったのかは不明。

いつドンが南通に移ったのか記憶になく、10年前くらいかと思っていた。
今回、「CHEESE & WINE abe」のホームページを調べたら判明。同店が大町のドン跡に「Cheese shop abe」として開店したのが1996年7月だそうだから、20年前。僕は秋田にいなかった頃だ。だから印象にないのかも。
なお、abeさんは、後にワインも扱うようになって、2009年11月に現在地の中央警察署裏の古川堀反通りに移転している。
【2017年12月23日追記】オープンは1973年8月。1996年頃に大町から南通へ「移転」したのではなく、以前から南通にも店があって大町の店を閉店したというのが、真相のようだ。本文は初回アップ時のまま、「移転」の表記を残しておきます。詳細は末尾の追記参照。


前置きが長くなりましたが、ここから本題。
ジーンズショップドンでは、なんかしょっちゅう「セール」をやっている気がしていた。
今年の夏前辺りには「閉店セール」の表示を見たような気がしたけれど「いつも閉店セールをしている店」のたぐいなのかなと思っていた。ツイッターでは、2014年4月にも「閉店セール」をしているとのつぶやきがある。
ところが、
今年9月下旬
建物が解体されていた。
ドンがドンと
移転したという話は聞かないから、ドンがほんとうに閉店してしまったらしい。

現在は、
更地になって舗装されている(何らかの駐車場?)

この向かいには、1994年開店の「マックガレージ(後にiMac Garage)」という、秋田では先駆けかつ数少ない(唯一?)のアップルコンピュータの正規代理店があったが、2012年に閉店。(建物はそのままでたまにイベントに使ったりしているのかな)
今さらだけど、ジーンズもコンピュータも、専門店でなくても買える時代になったわけか。

【2017年12月23日追記】
ブログ「二〇世紀ひみつ基地」の2017年11月21日アップ「1973 大町にGパンの「ドン」オープン」
(http://20century.blog2.fc2.com/blog-entry-1096.html)で、いろいろ知ることができた。
現在も北海道東北を中心にイオンモールなどにも出店している「アメリカ屋」というジーンズショップがある。仙台が本社で、前身としては石巻の斎藤商店というところだそうで、実はドンはそこと関係があるのだそう。
ドンは1973年8月に大町にオープン。
「日米」という姉妹店も秋田市内にあったそうで、それは閉店時の南大通りの店舗のほぼ向かい側。そこも後にドンに店舗名を変更、やがて向かいへ移って、最後まで残ることになったようだ。

また、跡地には、隣にあった宗教団体の建物が移転新築された。

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
南通も時代が流れてます (FMEN)
2016-11-29 00:51:47
ドン、CMもなくいつのまにかなくなりましたね。
自分は政界のドンとか都議会のドンとかそんな感じをドンという言葉から感じてますが。

パソコン屋もなくなりましたか。
サンクスや出光スタンドや和菓子屋さんや風呂屋のイメージはありますが。
さらに昔になるとモスバーガーやおもちゃ屋、古めかしいガソスタや肉まん屋なんかがありましたよね。
生き残りは大昌園、文具屋、バドワイザーの酒屋、権利が心配な看板を取り付けていた模型屋、寿司屋、たいあん弁当、光月堂でしょうか。
ブラタモリみたいに古地図ほしくなりますが。
ドン・南大通り (taic02)
2016-11-30 00:25:21
そんなドン(首領)もありますね。今回、ネットで調べるに当たって、検索結果に紛れ込んで手こずったのは「ドン・キホーテ」や「びっくりドンキー」の「ドン」でした。

南大通りは、今もそれなりに商店街の体をなしていると感じていますが、やはり時代の変化の影響は受けてしまっています。
最近は新しい飲食店がいろいろできているみたいですね。近くにはヤマキウの飲食店もあるし、高層マンションも建設中。
もう少し幅広いジャンルの店ができてもいい場所かもしれません。
ああOZ・・ (あんなか)
2016-11-30 15:25:14
パソコン屋は元々OZ ディスクというCD屋さんでした。
オーナーが川又さんと言って有名人でFM秋田でシャバさんと一緒に番組に出ていたこともありました。
ブライアンズカフェという番組もやっていたかな?まるでJーWAVEの様なセンスの良い洋楽をセレクトして掛けていました。
南大通りには野村教材社ことModel-1というプラモ屋さんもありましたね。
艦船モデルは川崎のピットロードから直接取り寄せていたようでした。

南大通りは昔は南通と言って狭くて一方通行で中央付近にはアーチ型のネオンもありました。
今のちょっとしゃれた通りと違って一杯飲み屋が多い通りでした。

昔の南通り (taic02)
2016-12-03 00:06:53
OZディスクというのは初めて知りました。調べると、かつてフォーラスにもあったという情報もありますが、同経営だったのでしょうか。
野村教材は、昭和末期頃までは川反の通町寄り・星辻神社の向かい辺りにありました。その頃には、なんどか行ったことがありましたが、南通へ移転してからは縁がなくなってしまいました。

風景も店も変わっているものの、今も南通は飲み屋を含む飲食店の比率が高いと感じます。旅行客目当てではないでしょうし、川反や駅前からも遠いですが、そこ目当てで来店する地元の人が一定数いる街ということなのでしょう。
ドン南通り本店について (アルバ)
2017-03-08 07:22:08
学生時代ドンでアルバイトしていた者です。ドン南通り本店以外に過去にフォーラス、古着を扱う南通り支店がありました。閉店理由はわかりませんが学生時代に働き方を教えていただいた良き店であり、閉店したときいてなんだか寂しい気持ちでし。
計3店舗 (taic02)
2017-03-09 00:43:02
やはりフォーラスにもあり、南通りにもう1店舗あったということなのですね。
けっこう手広くやっておられたようですね。
貴重な情報をありがとうございました。
とても寂しいです (ミドコ)
2017-04-27 08:11:35
大町店の時から行ってました。他県から嫁にきてすぐに常連になりました。質の良いジーンズは長持ちして愛着がありました。素敵な女性店員さんが、時々行ってまとめ買いする私を覚えてくれていて、いつも、私の好み、サイズ、ぴったりのものを出してくださいました。カジュアルな洋服もセレクトショップみたいにあったので、本当にお気に入りのお店だったんです。2,3年前に女性ものは販売しなくなり、足が遠のいてしまいました。久しぶりに情報を探しているとこちらのブログを見つけました。とても残念ですがこれが商売というものなんでしょうね。以前に買ったジーンズは数本いまだに履いています。どこかに移転したことを祈って探してみます。情報ありがとうございます。
ドンの跡地は? (編地 耕部、(あじ こうべ))
2017-04-27 23:43:15
こんばんは。今さらですが、南通にあったドンが亡くなりましたね。
現在は更地になってますが、後になんか工事みたいな事をしていました。
工事現場入口の看板によると、「新秋田会館」とありますが、一体どんな感じになるでしょうか?
あと、旧ドンの隣にあります中央薬局(キョーレオピンの取扱店の一つ)ですが、何年か前までは入口に某大手製薬会社のマスコットであるのキャラクター人形が置いてありましたが、現在は見なくなりました。
時代の波に押されて、今は人形自体設置している店が減ってしまいましたが、どう思われますか?

よろしくどうぞ。
コメントありがとうございます (taic02)
2017-04-28 00:14:41
>ミドコさん
特に個人経営のお店では、今は経営を続けるのも厳しいでしょうし、閉店や移転を知らせる手段もあまり持ち合わせていないのが現実です。
閉店後のお店の現状は何も分からず、大した情報ではありませんが、お役に立てばよかったです。

>編地 耕部、(あじ こうべ)さん
あまり通らないので気にかけていませんでしたが、解体跡地に動きがありましたか。後で見てみましょう。

そう言われれば、カエルは見なくなりましたね。通町の佐野薬局や竿燈大通りの大町二丁目バス停近くの薬局には、ゾウさんがまだいたと思いますが。
子どもだった頃は、通りすがりに触っていたものですが、最近は建物が新しくなったり道路が拡張されたりして、店先までの距離ができて、「遠い」存在になってしまったのかもしれません。
ペッパー君みたいなのがあれば楽しそうですが、さすがに屋外には出せないでしょうね。
Unknown (774)
2020-12-11 00:03:03
ドンに思い入れがあるため、懐かしい気持ちでいっぱいになりました。
こうしてドンの記事を書き留め、かつ今まで残していてくださってありがとうございます。(というのもおこがましい話ですが)
今は宗教団体の施設になっていますね。あの、中央薬局さんと道路を挟んだ隣りにあった宗教団体の施設が移ってきたのですね。いつも入り口にスーツを着た男の人が立っていて、勝手に怖い印象を持っていたものです。前を通るときは足早に、目を合わさず通って、中央薬局さんの前に辿り着くとたまに薬局のガラス越しに猫がいたりして癒やされたりしていました。ドンにもよく来ていた猫のようです。
ドンがなくなり宗教団体になり、ある時久しぶりに車で南通りを通ったとき、様変わりしていてしっかり外観を見ることはできませんでした。懐かしさと、ある種の悔しさと(時代の流れ云々)、感傷やらで見ていられませんでした。それぐらい、思い入れがあったのでしょうか。
そしてドンの二階にはアンティーク勝というお店がありました。ざっくり言うと骨董品屋です。店の名前は店主の名前から一文字取ったもの。設けは度外視、完全なる店主の趣味のお店。そしてこのアンティーク勝を開きたいがために南通り6-10の立地を選び、大町からドンを移転し二階にお店を開いたそうです。漆喰の壁に、高い天井、橙色の灯りのシャンデリアが浮かぶ開放的な空間のお店でした。鮮やかなちりめんとガラスや陶器の器、壁には店主の作ったキルト作品。良いものばかりが並ぶ、こちらも素敵なお店であり、もう今はありません。

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