広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

公園のクローバー

2016-06-15 23:02:53 | 秋田の季節・風景
クローバーことシロツメクサの花
秋田市内では、いつの間にかシロツメクサが花盛り。花の下のほうが茶色くなってきているので、そろそろ終わってきたのかな。
※「クローバー」は、シロツメクサ1種の別名としても、ムラサキツメクサなどシロツメクサの近縁種をも含む総称としても用いられることがある。

この写真のシロツメクサが生える場所は、だいぶ広い。
一面のクローバー
生えかたが均一ではなく、ところどころ他の草がぴょんぴょん出ている所もあるものの、敷地のほぼ全面がシロツメクサ。

ここ、どこだか分かりますか?
左から2棟目の赤茶色の建物は文具店「とみや」、右は秋田県警察本部

ここは、秋田市山王三丁目、県庁第二庁舎の裏・市立山王中学校の隣にある「山王第一街区公園」。
ここにこんなにシロツメクサが繁茂していたとは知らなかった。

以前はこうではなかった。分かりにくいですが、過去の写真。
再掲)2012年撮影
かつては、園内一面、土というか砂が露出していた。

秋田市の各街区公園などで順次行われているバリアフリー化工事が、数年前【2024年5月27日追記・2012年度実施】にここでも行われ、園内をぐるりと取り囲むブロック敷きの遊歩道のようなものが整備された。おそらく、その後、クローバーが茂ったようだ。
中央部分でも土の植え替えや種まきなど、何らかの手が加えられたのか。


山王第一街区公園は、「公園」というわりには、遊具はない。ベンチとトイレ(以前はなかった?)と水飲み場がある程度。以前のクローバーがない状態では、ただのグラウンドのようだった。
「広報あきたNo.433」によれば、1969年度に秋田市制80周年を記念して整備(当時は山王第一児童公園)されたそうで、「工費は710万円、6,600平方メートルの広さで、子どもたちが思う存分サッカーや野球などの運動ができる大きな広場を主体にし」たそうだ。
官庁街という立地上、災害発生時に多人数を収容できる避難場所としての役目も担っているのかもしれない。

少なくとも30年弱前には、隣の山王中の校内球技大会のサッカー会場として使われていたほか、もしかしたら部活動の場所としても使われていたかもしれない。学校のサブグラウンド的存在であったわけだが、誰でも使える公園を、公立義務教育学校とはいえ独占的に使うのは、どんなもんだろうと思っていた。
ゴールポストがあったはずだけど、それは公園の備品だったのか、学校の所有だったのかは不明。


シロツメクサはシロツメクサであってシバ類ではないから、今の状態は“芝生”ではないわけで、ここでサッカーなど球技をするのは適切ではないだろう。背の高いほかの草も生えているから足を取られそうだし、シロツメクサのすき間に穴や石ころがあるかもしれないし。
そもそも、ゴールポストも今はない。

当初は「サッカーや野球などの運動ができる大きな広場」だったけれど、その目的で使う人がいなくなってしまってシロツメクサが茂って(あるいは人為的に茂らせて)しまったのか、あるいはその目的で使わせないためにわざと茂らせたのか、どちらかは分からない。
Googleストリートビューで見ると、バリアフリー工事前の2012年10月では、中途半端に一部に薄く草が生えた状態、工事後の2015年8月では、全面にきれいに芝が生えているようにも見える。

秋田市内の空き地や、ほかの遊具がある小さな街区公園でも、シロツメクサが部分的に茂っている場所は少なくない。だけど、これほど広範囲な場所はそうそうないだろう。四つ葉のクローバーを探しやすいのか、探しにくいのか、どっちでしょうか。
ちなみに僕は、流れ星とホタルと四つ葉のクローバー(生えている状態の)は、生まれてこのかた1度も実物を見たことがないのです。

※クローバーの仲間の別種について
※公園のクローバーのその後はこの記事中ほど
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする