広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

米粒詰草

2016-07-13 19:27:53 | 動物・植物
先日、クローバーことシロツメクサを取り上げた(秋田の季節・風景カテゴリーにしています)。
外観からは想像しにくいけれど、シロツメクサはマメ科。強いて言えば、葉っぱが3枚1組なのはマメ科っぽいかな。
マメ科の中では「シャジクソウ属」に属する。シャジクソウ属には「○○ツメクサ」という和名のものが多いが、日本に自生する(帰化植物でないもの)のは1種だけで、それが「シャジクソウ(車軸草)」だそう。
いわゆるレンゲ、レンゲソウの「ゲンゲ」も似た感じがするが、こちらはマメ科ゲンゲ属。

で、クローバーのことを調べた時、シロツメクサとムラサキツメクサしか知らなかったシャジクソウ属には、ほかにもいくつかの種があり、日本に帰化していることを知った。
秋田市内の遊歩道
シロツメクサと競合するように、地表を覆う植物があった。小さな黄色い花を咲かせている。シロツメクサよりは、全体的に小ぶり。葉や花の形などの雰囲気は、ハコベ(ナデシコ科)にどことなく似ている。

これまでならこれを見ても、なんか草が生えている、せいぜい、小さい黄色い花だからカタバミかな? ぐらいで気にも留めなかっただろう。
今回は、シャジクソウ属の予備知識があってピンと来た。
これもシャジクソウ属だ!
手前はハマヒルガオの葉、奥は枯れたブタナ
「コメツブツメクサ」だと思われる。
別属のコメツブウマゴヤシなどよく似た植物もあるが、コメツブツメクサのはず。
名前は、全体に小さいから「米粒」なんだろうか? 花が色のついた米粒のような形にも見えなくもない。

よく見れば、花の造りや3枚1組の葉っぱはシロツメクサに共通する。
葉っぱの付き方は、それぞれの葉や花が独立した茎(柄)を持つシロツメクサと違って、1本の茎に複数の葉も花も付いている(それが普通の植物だけど)。そのさまが「車軸」っぽい。これで「四つ葉」が起こるのかは分からないけど、見つけるのは難易度が高そう。
シロツメクサとコメツブツメクサの攻防
この遊歩道では、比較的広範囲にコメツブツメクサが点々と生えていた。ここ以外の場所では、今のところ見つけられない【2019年6月20日訂正・注意して見れば、そこそこ見かける】。シロツメクサほどは一般的でない植物のようだ。

※属は異なるものの、似たような植物「ミヤコグサ」について

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