広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

なかいちの木

2015-08-24 20:58:45 | 秋田の季節・風景
日曜日、広小路からエリアなかいち・新しい秋田県立美術館を見ると、なんか前とちょっと違う気がした。
手前の木が邪魔なのは工事中でアングルが制限されているので
「わらび座」ののぼり旗自体は別として、その辺り(奥の掲揚塔より手前)に違和感。
なかいちの北西角に当たる場所
旗の後ろの植え込みに、背の低いケヤキらしき木がある。前はこうじゃなかったような…

以前の写真で確認。
(再掲)

(再掲)

2012年。にぎわい交流館から
そう。以前はもっと木の背が高かった。
掲揚塔よりも背が高かったのに、バッサリと伐られてしまったのだ。
こんなに低く

木に病害虫や腐食が発生してやむなくこうなったのかもしれないが、若い木ではあまり考えられないと思う。
視界を遮って通行の安全上危険だとかいう場所でもないし。


広小路から見て奥の秋田県立美術館の前にも、並木状にケヤキがある。
(再掲)以前の光景
それが今は、
短くなった
角の1本ほどバッサリではないものの、これもけっこう強めに剪定された。

美術館2階の「ミュージアムギャラリー」の窓から水庭越しに景色を眺める時、このケヤキの樹冠の先端付近が見えていたはず。伸びすぎて視界を遮るから短くしたのだろうか?
設計した安藤忠雄氏は、水庭を美術館の目玉の1つとして設計したらしいが、水庭の前に植えたケヤキが大きくなることは計算の上だったのではないだろうか。それなのにオープンからわずか3年でこんなに伐ってしまうのは、強引というか不自然というか、そんな気分になった。
仮に中からは見通しが良くなったとしても、外からはあまりいい見栄えじゃないし。
安藤センセイが現状をご覧になったら、どう思われるだろうか。完成引き渡し後は感知しないのかもしれないけど。

秋田駅西口や秋田市役所脇など、ケヤキ並木がムクドリの集合場所になって、鳴き声やフンの被害対策として、派手に伐される場合もある。
しかし、ここは下を通る人はあまりいないし、千秋公園が近いからムクドリがわざわざ来ることもないかと思う。あくまで、管理側の都合でこうなったのだと思う。
なお、美術館の脇の通路やにぎわい交流館側にもケヤキがあるが、こちらは極端な剪定は行われておらず、おおむね自然な樹形のまま。

なかいちに限らず、街や建物自体が人工物で、そこに人為的に植えられた樹木だから、どうやっても本来とは違う形ではある。だけど、のびのびと枝を広げてこそ、樹木。剪定するにしても、見え方に配慮がほしい。
コメント (2)
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