広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

アゴラの竿燈人形

2015-08-16 21:13:04 | 秋田の季節・風景
この記事末尾で取り上げたように、秋田駅西口の大屋根下にあるからくり時計「アゴラチャイム」の下のショーケースに、気になるものが置かれていた。
名前や広告の連絡先からすれば、近くにある「アゴラ広場(和訳すれば広場広場ですが…)」や大屋根と同じく、西武とビューホテルが入るビルの管理会社の管轄下にあると思われる。
 (いずれも再掲)
男女の子どもの人形が1体ずつ置かれ、男児のほうが竿燈らしきものを上げている格好なのだけど、その竿燈がひどいものだった。
(再掲)
極端に短く、横に幅広く感じ左右非対称という、実在しない形状。
おそらく、当初はちゃんとしていたのが、途中で折れて破損したのがそのままにされているように感じた。
さらに、男児の太ももに穴が開いていて、そこに竿燈が突き刺さっているという、衝撃的な構造でもあった。

場所柄、旅行客などの目に触れる機会が多く、誤った竿燈の形を流布してしまうのではないかと心配していた。


今年の竿燈まつり前(何月かは忘れた)にも、以前と同じ状態で「相変わらずか」と思った記憶はあった。
ところが、現在は、
おや!
まず、人形の位置が動いている。結果として、以前は2体が同じ方向を見ていたのに、今は女児がそっぽを向いてしまったけれど…
そして、竿燈が変わった。

以前は竿燈も人形本体と同じような作り物だったが、新しい竿燈は竹や提灯に本物を使っている。
ただし、竿燈全体の形状や提灯の数と配置は実際とは異なる。
提灯1つ1つは前より大きくなり、3段8個しかない。だけど、全体的な形状は実物を考慮していて以前のような中途半端さがなく、これなら実物をデフォルメしたことが理解でき、許容できる範囲内に収まったと思う。

提灯は「幼若」の文字と、竿燈を上げる人の絵が描かれている。絵の中の提灯には「秋田名物竿燈」の文字。
【21日追記】着ている半纏(はんてん)の襟には以前から「大若」の文字。それなのに上げているは「幼若」と明示されたことになり、ちぐはぐになった。※大若、幼若等は、竿燈のサイズを示す規格名。本物の半纏では、襟に団体名(町内名や○○竿燈会)が記されるのが一般的。
【2018年7月12日追記】この提灯は、裏表で図柄が違う(実物の竿燈でもそうだけど)のだった。下の続きの記事に画像あり。

そして、今度は太ももに突き刺さっておらず、穴にはテープが巻かれた。


以前より竿燈が大きくなり、太ももから離れて支える場所が変わったので、バランスが保てるだろうか。それに、紐が緩むなどして竿燈の形が崩れる可能性もある。以前以上にメンテナスをしっかりする必要がありそう。

後ろの地図も、以前は手付かずだったが、2013年1月現在のものに更新されている。
おおむね問題はなさそうだが、「(移転後の)県立美術館」と「(移転して空き家の)平野政吉美術館」が共存するなど、若干事実と異なる点もある。

※このケース内のその後の変化は、この記事後半。
コメント (2)
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