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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

2014.11バスダイヤ改正

2014-10-22 23:47:40 | 秋田のいろいろ
中央交通の秋田市内の路線バスのダイヤ改正が11月1日に行われることとその変更点が、同社ホームページに10月20日付で掲載された。(ダイヤ改正があること自体は、先週末の秋田市の広報に載っていた)
最近は秋(10月だったり12月だったり一定しない)にダイヤ改正されることが多かったものの、今年は春に実施されていたので秋はないかと思っていたら、やはり実施される。
今回も、2011年9月ほどの大幅減便ではないものの、路線によっては複数の減便が実施される、どちらかといえば後ろ向きの改正である。

路線・系統そのものの廃止は今回はないが、新屋日赤線の日赤病院発が廃止され、片方向の路線となる。また、いくつかの路線で、土日祝ダイヤでは1本も運行されなくなる(平日のみ運行)。
5分とか10分の時刻移動が多数、途中経由地や発着地の変更が一部あるが、ここでは、廃止(減便)されるものを中心にまとめてみる。
※以下、すべての変更を網羅したものではなく、見間違い・勘違いがあるかもしれません。利用の際は各自、ご確認願います。
※以下、正確には「土日祝」ダイヤですが、ここでは「土日」と記載します。「秋田駅西口」「秋田駅東口」は、「秋田駅」もしくは「西口」「東口」と略して表記することがあります。

まず、概要はこんな感じ。
1.最終便繰り上げと運行間隔が短かった時間帯の間引きを中心とした、さらなる減便
2.長距離路線の一部ダイヤで運行区間を短縮
3.土日全休路線の増加
4.一部区間における途中停留所通過時刻の見直し
4番目以外は、いずれも乗車率が低い部分をカットするものであり、運行効率化が目的と考えられる。

路線ごとに。
●新国道経由追分線
土日 天王グリーンランド7時17分発を廃止(7時02分発と17分発が続行していた。その分、飯島北発を増便)
●新国道経由土崎線(飯島北発着)
平日
下り7本、上り8本減便(時間帯は朝~夜まで散発的。上り最終飯島北21時20分発も廃止され、20時55分発を21時10分発に移動して最終便に)
下り2本、上り1本を土崎駅前着発に短縮
土日
飯島北7時35分発を増便(追分線減便の代替)
下り3本、上り4本減便
下り最終秋田駅発21時50分発を土崎駅止まりに短縮(飯島北行き最終は21時10分)
●新国道経由セリオン線
土日 下り秋田駅7時30分発を減便

●県庁・寺内経由土崎線(飯島北発着)
土日 下り最終秋田駅21時05分発を減便
※最終は19時05分の土崎駅止まりなので、寺内経由で飯島まで行くのは18時05分が最終となる。途中まで同経路の県庁寺内経由サンパーク行きは20時20分が最終

●県立プール線
平日 下り17時00分、上り10時00分、最終19時30分減便(最終は19時00分を移動して19時15分に)

●添川線
平日、土日とも18時台の上り最終を減便(最終は17時台に)

途中バス停の時刻変更
下り現行:西口(13分)天徳寺前(12分)蓬田上丁を、平日最終(19時15分発)と土日の全便で、各11分・14分に変更。
上り現行:蓬田上丁(12分)天徳寺前(15分)西口を、土日全便で各9分・18分に変更。
いずれも途中の時刻のみの変更で、終点着時刻は変わらず

●神田線
平日 上り外旭川市営住宅18時23分発を減便(前後に08分と38分あり。笹岡線廃止後のしがらみがやっと解消か?)

天徳寺バイパス経由の増加 ※今春の開設時の記事
平日・下り4本・上り10本、土日・下り6本・上り7本を旧道経由から天徳寺バイパス経由に変更
朝から夜までほぼまんべんなくバイパス経由が登場(平日午後の下りは13時00分の次は16時40分までバイパス経由なし)し、総本数では旧道経由のほうがわずかに多い程度になる。
→できて半年でだいぶ増えたものだ。この分では…

●松崎団地線
平日 車庫~駅発15時台、折り返し16時台を1時間繰り上げ

●手形・谷内佐渡経由ノースアジア大学線
大川反車庫7時13分発→長崎屋→西口7時35分発の1本だけが毎日運行されていたが、土日全休

●西口発築地・横森経由ノースアジア大学線
平日 下り2本、上り1本減便。9・14・16時台の3往復に(1往復は代替として東口発を増便)
土日 3往復半すべてを廃止 。土日全休

●東口発明田・横森経由ノースアジア大学線
平日 10時台1往復増便(築地経由の代替か)
土日 上り18時00分発減便

●南大橋・御所野経由 新屋日赤病院線(平日のみ運行)→秋田営業所管轄だったのか
下り日赤発13時55分発、上り西部市民サービスセンター14時35分発を減便
西部市民サービスセンター7時30分発の片道1本だけになる

●赤沼線(大川反車庫-西口-大学病院-東口)
平日 車庫6時25分発、東口12時15分発増便
土日 車庫7時00分発、東口18時25分発増便
→後述の駅東線減便の代替?

●日赤病院経由 広面御所野線
平日 上り中央シルバーエリア8時50分発減便(前後に8時40分と9時00分発あり)

●手形山団地線
土日 駅19時55分発、上り最終大学病院19時50分発を減便(19時10分発を30分に移動して最終)

●秋田温泉線
土日 駅19時40分発増便(仁別リゾート公園線減便の代替=実質的には仁別線の短縮)

臨海営業所発着(県庁・西口経由)だった平日昼間(下り2上り3)、土日全便(下り4上りは元からなし)を秋田駅西口発着に短縮
営業所発着は、平日の朝・夕3往復のみに(別に駅を経由しない直行の上り2本)

途中バス停の時刻変更
下り現行:西口(11分)旭川小学校前(5分)温泉入口(4分)蓬田上丁を、平日夜・土日全便で9分・5分・6分に変更。
上り現行:蓬田上丁(3分)温泉入口(4分)旭川小学校前(13分)西口を、全便2分・3分・15分に変更。
添川線同様、終着時刻は変わらず。

●仁別リゾート公園線(途中まで秋田温泉線と重複)
土日 駅19時40分発減便(代替として秋田温泉を増便。経路が同一なので実質的には短縮)

臨海営業所発だった平日2往復、土日上り1本を駅発着に短縮
下り営業所発は平日朝8時35分のみ。上り営業所行きは平日3本、土日朝1本となる。

秋田温泉線同様の途中時刻変更

●牛島経由御野場団地線
土日 車庫19時08分発(西口19時30分発。御野場団地線としては最終だが重複路線は遅い便あり)、御野場8時10分発減便
●柳原経由御野場団地線
土日 西口17時20分発(17時10分と30分に牛島経由あり)、御野場9時30分発減便
●仁井田・御所野線
土日 車庫17時38分発(西口18時00分発)、イオンモール19時00分発減便
→仁井田方面の利用状況は知らないけれど、土日だと朝夕でもこんなものだろうか。

●愛宕下橋経由雄和線
土日 今春1往復に減らされた(15時45分西口発、9時00分雄和市民サービスセンター発)が、それも廃止。土日全休に(平日は3.5往復)

●牛島経由 二ツ屋福島線
土日祝 秋田駅8時40分、二ツ屋中丁8時56分発の1往復を減便。4往復に

●南大通り・牛島経由日赤病院線
平日 日赤病院7時00分発牛島小学校経由減便
土日 日赤病院8時20分発牛島小学校経由減便。土日上りは12・14時台の城南中経由2本のみに

●牛島回り茨島牛島環状線(平日のみ運行)
西口7時05分発を牛島変電所前7時24分発に短縮し1周しなくなる。(変電所→秋田大橋→旭南→大町→通町→西口と運行)
1周するのは17時25分発1本だけに

●牛島経由大野線
土日 これも今春から大川反車庫14時30分発(西口14時50分発)、大野四区9時35分発の1往復に減らされていたものを廃止。土日全休(平日は3.5往復)

●川尻割山線
平日 西口8時40分発、南浜回転地9時00分、17時50分減便(いずれも商業高校経由)
これにより、商業経由駅行きは、8時30分の次は9時30分(間は船場町経由と珍しい県庁経由が2本)、17時25分の次が18時20分(商業高校始発は18時10分あり)で間が開く。

土日 下りの船場町経由2本、商業高校経由2本、上り商業高校経由3本が減便
8時20分西口発が船場町経由から商業高校経由に変更。(他に夕方で経由の入れ替えあり)
上りは変更なしで、往復とも船場町経由は6往復。船場町経由の下り始発は11時05分になる

●新屋線
土日 下り昼1本、上り朝と午後の2本を減便。それに伴い、行き先と経由の入れ替え
西口12時00分発大森山行きが廃止されるため、後続便の卸町経由を大町経由にして大森山まで延長、さらに後続を大町経由から卸町経由に変更
大森山動物園14時07分(西部市民サービスセンター14時15分)発が廃止されるため、西部市民SC始発の後続便を時間移動して大森山始発にし大森山動物園14時12分発→西部市民サービスセンター14時20分発とする。

●新屋西線
平日 西口18時20分発、西部市民サービスセンター19時00分発を減便
土日 朝から夕方にかけて下り4本、上り2本を減便
それでも、栗田神社経由と県営住宅経由が毎時1本ずつはほぼ維持される。

●山王商業高校線(西口-県庁市役所-大川反-商業高校-更生センター)
平日 朝の下り2本(とあるが、廃止されるという8時15分発は今も存在せず、実際には1本のような?? 確実になくなるのは7時50分発更生センター行き)、朝と昼の更生センター発上り2本が減便。朝に更生センターまで行くのは7時40分発1本になる。
土日 朝の商業止まり下り1本、朝2本(更生センター・商業発各1本)と昼1本(更生センター発)の上りが減便。土日は下りは7時50分西口発更生センター行き、上りは商業高校発が15・16時台に1本ずつだけになる。

●新屋高校線(西部市民サービスセンター発着)
平日 午後の下り4本、朝の上り4本減便 →登下校とは逆の流れが回送になるということか
土日 3往復が減便。学校行きは8時15分西部市民サービスセンター発1本、学校発15・16時台の2本になる
※平日の登下校時間帯は、引き続き新屋線・新屋西線への直行を中心に6~8本運行【23日追記】平日土日とも、15時より前の高校発、9時以降の新屋発はまったくなくなることになる。多少なりとも沿線住民の利用があったかもしれないし、高校が早く終わる時もあるだろうに、大丈夫だろうか。(廃止代替路線「豊浜ふれあい号」が近くを通ってはいる)

●駅東線(東口-北光寮前-南団地-大学病院-境田上丁) ※以前の記事
平日 下り12・18時、上り7・12・18時台を減便。残るのは9・14・16時台の3往復(と朝の駅を経由しない車庫直行便)
土日 下り3本、上り4本を全廃。土日全休
→廃止分の一部は、上記赤沼線の増便で対応?

●西口発(明田地下道または築地・)横森経由桜ガ丘線
平日 築地経由梨平着発2往復を減便。築地経由は下り2本、上り3本に(1往復は東口発で代替)
大平台三丁目18時10分発明田地下道経由を増便 →理由不明
土日 13時台の築地経由1往復を減便。下り3本、上り5本(土日は明田経由がないので、いずれも築地経由)

●東口発桜ガ丘線
平日 16時台1往復増便(築地経由の代替か)

●泉山王環状線(平日のみ運行)
泉回り 西口発7時55分減便。7時30分と45分(新川向経由)の2本に
山王回り 西口発15時55分、17時10分、17時30分(新川向経由)を15時00分(新川向経由)、15時45分、17時15分に変更
以上。


以下、感想や好き勝手なこと。
全体として、減便や土日削減など、今年春のダイヤ改正で行われたことをさらに追い打ちをかけて進めたように感じた。
廃止されるダイヤに、どのくらい客がいたのか分からないのでなんとも言えないけれど、あまり客が多い曜日・時間ではないし仕方ないのかもしれない。
大野線は大住団地線や御野場団地線、駅東線は赤沼線など、近くの他路線で代替が効くのかもしれない。

ただ、新国道経由は春に続いて昼間も減便が実施される。利用者が多く、代替交通機関がない区間も多い沿線では、不便になってしまうかもしれない。
築地経由もだいぶ減るが、これは代替路線がない区間もある。

土日全休路線は、今春に茨島牛島環状線などで実施されていたのが、他路線にも波及。
小さな町や村のコミュニティバスでは「平日のみ運行」ばかりか「月水金運行」なんていうのがあって、(失礼ながら)田舎らしいなと見ていたものだが、明日は我が身かも。

減便、土日削減とも顕著なのが、小型バス(ミニバス)路線。
いずれも市営バスから引き継がれた、泉山王環状線、駅東線、築地経由桜ガ丘線、築地経由ノースアジア大学線。
11月以降は、土日ダイヤで運行される秋田市内のミニバス路線は、築地経由桜ガ丘線の下り3本・上り5本だけとなり、これは1台の車両・1人の乗務員で回せてしまう。
(再掲)少なくとも土日はもう見られなくなる光景
中央交通としては、市営バスから引き継いだはいいが、運用を独立させなければならず、かつ東営業所を廃止したので回送距離が長くなるミニバスはやっかいな存在なのだろうか。
あるいは、市営バスから譲渡された小型車両がそろそろ寿命にさしかかりつつあるので、更新に二の足を踏んでいるのだろうか。【23日追記】(現行車種はノンステップで価格が高く、以前の車両より小回りが利かないそうなので)

とはいえ、中央交通で購入した小型車両もあるから、減便で余剰車両が発生するかもしれない。
それは男鹿など秋田市外へ転属させるのか、まさか15年ほど前の弘南バスのように市内の大型・中型路線を小型化する…なんてことはないかな。


牛島回り茨島牛島環状線では、“環状”線のクセに1周しない牛島変電所前始発のダイヤが登場。
しかし、これは市営バス時代もあった。
市営バス時代は、1日4本のうち朝の1本が三皇神社前(変電所の1つ先)始発の便で、それは秋田駅発の1周する便に、ものすごく近接したダイヤだった。(現在とほぼ同じ時刻のはず)
市営バス末期には三皇神社発はなくなっていたが、今回、ある意味“復活”する。
どうしてこんなダイヤなのかと言えば、この区間にスクールバス的需要があるためだと思われる。時間帯によっては、同じ経路でスクール専用のダイヤもあるのだが、朝は一般人の利用も想定されるので一般路線として運行するのだろうか。

ところで、発表された時刻表によれば、1周する便も変電所発の便も系統番号は「601」。それって、中央交通の系統番号のルールからすればおかしい。
秋田温泉線と仁別リゾート公園線、臨海営業所線とスケート場線、新屋線の新屋発と新屋高校発(または大森山発)、将軍野線の飯島北発と市民生協入口発などの秋田駅行きのように、始発地点が異なるだけで、途中からまったく同じ経路で同じ終点に向かう路線であっても、系統番号はそれぞれ別に振られるという決まり。
それにならえば、変電所発にも新たに番号を付与しないといけないのではないでしょうか? 乗る方としてはどっちでも(むしろ同じほうが)いいけど…


泉山王環状線の経由地振り替え・時刻移動はよく分からないが、新川向経由でないほうに【31日訂正・新川向経由も通る場所でした】障害者施設があるため、その通所者の帰宅の足が関係しているかもしれない。


添川・秋田温泉方面の途中時刻の変更。
夜や休日は、道路が空いていて時刻表よりも早くバス停に到着することがある。
市営バスではバスロケーションシステムで把握・ダイヤに反映していたようだが、中央交通では長らく手付かずだった。(早着した時は律儀に停車して時間調整しているようだが)
変更されるのは途中バス停の時刻だけで、終点着時刻はそのまま。終点だから早く着いても構わないから?



こうした内容のダイヤ改正となった原因は、秋田の人口減少、車社会化、市街地の衰退だろう。
でも、以前から言っているように、今の秋田市の人口や人口分布、街の構造ならば、変化に合わせて路線を再編することで、もっと使いやすく変えられるはず。
高齢者が100円でバスに乗れるのはいいけれど、待ち時間が長く、バス停から目的地や自宅が遠く、若い人は高い運賃を払わなければいけないというのはおかしな話。
バス会社も行政も住民も、もう少し深く考えられないものだろうか。

【2017年12月30日追記】おそらくこの改正時から、年末年始の特別ダイヤ(土日ダイヤのうち□印便を運休)の適用日が、1月3日にも拡大された。2015年正月から実施されたはず。(従来は12月31日と翌年1月1日・2日が特別ダイヤ、3日は土日ダイヤでの運行だった。)
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