広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

紅葉の弘前公園

2014-10-26 23:58:48 | 津軽のいろいろ
弘前へ行ってきました。
「弘前城菊と紅葉まつり」開催中(10月17日~11月9日)の弘前公園(弘前城址)の模様。
昨2013年は1週間ほど遅い11月初めに訪れていた
※「弘前城菊と紅葉まつり」は、以下「菊まつり」と表記します

今回も、アフターDCの企画きっぷ「秋田・津軽イコイコパス」を使ったので、JRも弘南鉄道も乗り放題。
そして昨年同様、弘前市による大鰐線活性化事業の一環で、大鰐線・中央弘前駅で下車すれば、菊まつり開場の植物園など弘前公園周辺の3施設の入場料510円相当が無料になる!(詳細は昨年の記事参照)
ということで、今回も実質タダで弘南鉄道に乗って、タダで入場させてもらった。
昨年と実施形態はまったく同一。土曜日の11時で乗車証明書の通し番号は「17」。昨年は昼頃で31だったから、ちょっと出足が鈍いかな?

さらに弘南鉄道大鰐線の活性化対策として、今年の菊まつり期間中の土日祝日は、列車ダイヤに合わせて、中央弘前駅から土手町・弘前駅方面、弘前公園方面を結ぶ無料乗合タクシーが運行されていた。(停留所は決まっているから、タクシーというよりはバス的なものか)
僕が降りた時もチラシを配っていて、実際にジャンボタクシーが2台(2方向別に1台ずつ)待機していて、乗る人もそれなりにいた。僕は途中寄り道したかったので、徒歩で公園へ向かった。

この日は晴天。気温は20度程度で歩くと暑いくらい。岩木山もよく見えた。
ただ、山が紅葉しているのはあまりよく分からない。山の紅葉が終わりつつあるためか、大気や光線の状態なのか。
弘前に住んでいた頃、朝に山が帯状に赤くなって、それが徐々にふもとに下りてくるのがはっきりと見えた時があったのだが。
追手門
外堀などの桜の紅葉は、鮮やかな部分もあれば、日当たりによってまだ緑の所も。

観光客は相変わらず多く、(アジア系ばかりでなく欧米系の)外国人も多い。でも、桜まつりに比べるとずっと少なく、少し外れれば誰もいない一角があって、のんびり散策。やっぱり千秋公園よりも高低差は少ないが面積が広い。
追手門を入ってすぐのケヤキ並木
弘前公園というか弘前の街は、(秋田市と比べて)さほどケヤキが多くない気がする。
追手門の横から市民会館方向への道は、ケヤキ並木になっていて、形のいい木が美しく紅葉する。ケヤキの紅葉の色は個体差があるが、ここは紅葉というより黄葉する木が多い。

菊まつり開場の弘前城植物園内へ。
恒例の菊の岩木山と菊の五重塔
菊はまだ満開前のものが多かったので、ちらりと見るくらいにして。
ブナの黄葉もちょっと早い

こちらは鮮やか
左手前からハクモクレン、トチノキ、(あまり見えないけど)ユリノキ。

これも黄葉
葉っぱといっしょに、
豆!
「キササゲ」。豆はいちおう生薬になるらしい。

ホトトギス 

植物園の北側の出入口から外に出ると、菊のゲートの向こうには、
ぶりぶりざえもん
「ぶりぶりざえもん」は、「クレヨンしんちゃん」内で野原しんのすけが考案したキャラクター(劇中劇的な存在)。
そういえば昨年もいたけど、しんちゃんはいなかったはず。なぜにぶりぶりざえもん?


今度は、本丸・北の郭の有料区画へ。※昨年の記事
10年がかりの石垣修復工事がいよいよ本格化するから、紅葉と現在位置の天守(天守閣)の組み合わせは今を最後にしばらく見られなくなる。※今年夏の記事
北の郭・館神跡からは、定番の下乗橋とは逆側から天守を見ることになる。
右の石垣の上が本丸
工事は、10月中に堀の水を抜き始め、11月頃から埋め立てるようだが、今のところ水が引いているようには感じなかった。
【11月13日追記】11月25日からポンプを使って水を抜くことになった。5日ほどでなくなるという。
【11月28日追記】26日付陸奥新報サイトによれば、「北の郭の西口券売所裏手の内堀からポンプで水をくみ上げ、蓮池に流す」「約9400トンの内堀の水全てを抜くには5~7日かかる見通し。」
【12月1日追記】12月1日から、いよいよ砂による埋め立て作業が始まった。二の丸与力番所前から重機が入り、来年2月までかかる予定。
【2015年1月14日追記】翌年1月13日に、天守の展示品(駕籠や刀、槍など約110点中約80点)が公園下の市立博物館へ搬出された。天気は良いものの雪が積もる中、クレーン車などを用いて慎重に運び出された。保存環境を考慮して工事終了後も天守内では展示を行わず、市立博物館と武徳殿で展示するとのこと。

手前の石垣に…
石垣にずいぶん草や木が茂っていた。夏はそれほどでもなかったのに。
それらが紅葉してきれいなことはきれいだけど、石垣に植物が生えて根を伸ばすってもの、石垣にとってはあまりいいことじゃないのではないでしょうか。
問題の膨らんでいる箇所にはツタが少々

本丸のシダレザクラの黄葉

天守に登って、館神跡(右奥)方向を望む
天守周辺の発掘作業が行われていた。
天守は、今シーズン(あと1か月)は通常通り公開。冬期休業中に展示物を搬出し、来春の桜まつりは空の状態で公開。その後、閉鎖して曳き屋して、移動先でも内部を公開する計画だそう。
※翌2015年のさくらまつりでは、埋めた内堀が開放された

この光景はしばらくお預け

この超定番アングルも




西濠の春陽橋

奥は「旧紺屋町消防屯所」
昨年は消防屯所は内部公開されており、見せてもらった。今年は行かなかったので不明。
市役所敷地内の「旧第八師団長官舎」は公開されていた。
先週の報道によれば、弘前市は第八師団長官舎内に店を出させることにして業者を選んでいたそうだが、それがスターバックスコーヒーに内定したという。
あまり大きくない建物だし、畳敷きの部屋もあるし、看板を付けられたらイメージが損なわれる気もしてしまうし… 市の収入にはなるわけだけど、どうなってしまうのかは少々気になる。
【29日追記】28日アップの弘前経済新聞サイト「弘前の国登録有形文化財にスタバ初出店-市民は賛否両論」によれば、
「2015年春にオープンを予定としており、年内には協定書を取り交わす予定」
「スターバックスの出店が決まれば青森県内では5店目となり、弘前市は初出店」
「喫茶・カフェ文化が根付いている同市への人気チェーン店出店には、さまざまな意見が飛び交っている」そうで、不安な声としては既存の地元店への影響が挙げられていた。
※開店後の様子はこの記事中ほどに少々。(以上追記)


桜まつりや雪燈籠まつりで賑わう、北側の「レクリエーション広場」は、
がらーん
こんなに殺風景だったっけ? それこそグラウンドとして貸し出したら良さそう…


暑かったので、「チリンチリンアイス(夏の記事参照)」の屋台も出て、繁盛していた。
弘前のチリンチリンアイスは、黄色一色だけだと思っていた。どうも「リンゴ味」ということらしい。

実は、夏にそうでないチリンチリンアイスも存在することを知った。
屋台は他と同じなのだが、「スチューベンアイス」という紙を出した屋台を見たのだ。スチューベンは鶴田町特産のブドウ。
食べたかったのだが、食べたいと思った時に近くにあった屋台は、従来の黄色いのだけで、食べられなかったのだ。

今回、スチューベンアイスを売る屋台に遭遇できた。
頼むと「ブドウと『獄きみ』というトウモロコシのと2種類あります。どっちにしますか?」と聞かれた。
獄きみアイスもあるのか! 心を動かされかけたが、初志貫徹。スチューベンを購入。
価格は、通常と同じ150円。
チリンチリンアイス スチューベン版
いつもはアイスクリームディッシャーで1回載せるだけなのに、なぜか2杯分盛り付けてくれて、おトク。(頼めばスチューベンと獄きみと1杯ずつなんてできないかな?)
食感は通常と同じで、さわやかなブドウ味がおいしい。気に入った。
他のお客さんには獄きみのほうが人気のようだけど、個人的にはトウモロコシ味のアイスって…(車内販売のコーンポタージュ味を連想してしまう。あれもまずくはなかったけど)いずれ食べてみましょう。

そういえば、夏に見た時も今回も、売っているのは同じ人だったようだ。作務衣みたいのを来た男性(実際には「甚平」のようで、ツイッターをやっておられるようだ)。店を出す場所は、毎回異なっていた。
「弘前アイス組合」とやらのシステムがよく分からない(会社組織である秋田のババヘラとはまた違うようだ)が、運が良ければ遭遇できるレアアイスということか。
【2015年5月2日追記】さくらまつり期間中は、甚平の人も他と同じリンゴ味を売るという情報もある。

今年夏に東北6県向けに放送された、NHK八戸報道室【27日訂正】支局のカメラマンレポートによれば、青森県内のチリンチリンアイス販売者は現在75人。八戸では1人だけで風前の灯のようだった。(しかも色が少々毒々しかった)
弘前では、後継者がいて、新たな商品開発などをしてがんばっているのだろうか。


弘前公園の紅葉はまだまだ楽しめそう。文化の日くらいでも大丈夫かな?


※弘前大学の古いバスについて、新たな情報が判明。詳細は以前の記事の追記にて。
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