10日の日記「春の予感」で
「猛禽類、特にチョウゲンボウに会いたいと思えばちゃんと顔を見せてくれるし、
今日は、セグロカモメの飛翔を見たいと思ったら、ちゃんと飛んでくれました。」
って書いていました。
また、同じ日の日記「チョウゲンボウへ三顧の礼 モズ、コサギ、カイツブリ」ではコメントでモズが綺麗だって書いていましたね。
これらは11日の散歩の隠された予兆であったのかもしれません。
それは何故?
それはおいおいお話しましょう。
さて、多摩川の河川敷に出てきましたら、チョウゲンボウ君がお待ちかねでした。
近頃の若いもんは三顧の礼を尽くしているのに知らん振り、礼儀を知らないなんて書いていましたけど、あれは取り消します。
横顔だけですけどちゃんとポーズをとってくれました。
でも、このときにすぐ傍の木の上にスズメが止まっていて、
「ねぇ、あの子、ちょう可愛い~」
「でも、恐くない」
「まだ、子供だもん、平気よ」
なんて姦しく囀っていました。
チョウゲンボウ君は恥ずかしくなったのか、対岸の木に退避してしまいましたけど、
その飛び方が、よたよたとして、、、
とても猛禽類のあの猛々しさがないのですね。
まあ、だからこそ、あんなすぐ傍でスズメが品定めなんぞをできるんでしょうけど、周りの小鳥たちにも完全に馬鹿にされているようで、育ての親になってやってもいいと思っている私としては胸の痛む情景でした。
ままよ、と気を取り直して散歩を進めます。
川には鴨が先日、私を見て一斉に逃げてしまった失礼をばと猛反省をしておりました。
でも反省をするのはいいんですけど、あれはこいつが悪いとか、あいつのせいとか、責任をなすりあい、ずいぶんあちこちで険悪なムードが漂っておりました。
のどかな小春日和の一日、ゆったりといきましょうよね。
そのなかでこちらのアメリカヒドリはその点、悠然と構えていました。
なに、よく判らない?
では、トリミングしてお見せしましょうか。
あぁ、陰になってしまっていますね。ごめんなさい。
私の自画像さんも、私を待って居てくれました。
でも、あのうらぶれた、物悲しい目は相変わらずですね~
ほんとう、まるで鏡を見ているようです。
こちらは床屋へ行った後かってお聞きですか?
いえ、残念ながら、こちらは別な方なんです。
たくさんの方に出迎えてもらいました。
カワウ君も、どはでなディスプレイで迎えに来てくれました。
ほんとうに、私って恵まれていますよね。
でも、モズがどうたらってなんのこと?
そうなんです。
いつもの散歩コース(最近は少し下流からスタートしていますけど、ガス橋から丸子橋往復)を、歓迎にこたえながらいつもの折り返し地点までさかのぼっていきました。
丸子橋に来て、そういえば、この上流はずいぶんと鳥の種類が違ってくるって話を聞いていたので、ちょっと上まで行ってみようかなと思いさらに歩き出しました。
グランドを川傍の道へと入っていきましたら、モズ君が待ち構えていてくれました。
「ヒヨみたいな人って、この人のことかな?」ってこっちを見ていますね。
少し前を私がちゃんと間違えないで後を付いているか気にしながら、少しづつ前へ前へと案内してくれるのです。
結局、モズ君の道案内で丸子橋から二子玉川まで歩きました。
その間、20羽以上のモズ君が入れ替わり立ち代りやってきて案内をしてくれました。
川原に降りれるところでは、川原を歩きますので、しばらくすると戻る道が判らなくなる。でもそんなときにも必ず、姿を見せ鳴き声を聞かせてくれるのです。そちらを見ると、なんとか通れそうな道ともいえないような小道が付いている。河川敷へ登りきると、葦原のちょっと先で待っていてくれるのですね。
会社にいたころは殆ど歩きませんでした。傍のタバコ屋へ行くにも車を使うような生活でしたので、第三京浜の橋の下辺りに来たらかなりへばっていました。
でもやはりちゃんとモズ君が道を案内してくれる。
こちらがちゃんと道に出るのを見届けて、どこかへ飛んで行きます。
こちらが止めるわけにはいかなくなりました。
第三京浜から先は、二子玉川に着いたらタクシーで帰ろうとばかり思って歩いていました。でも、帰りも第三京浜の橋辺りまでモズ君が先導してくれましたので、結局最後まで歩き続けました。川原に入ったり、戻ったりを繰り返しながらの散歩でしたから、おそらく15キロ以上は歩いたかもしれません。
私としては近年まれな、大遠征でした。
モズ君ありがとう。
ところで散歩の最後で、疲れて休んでいましたら、声をかけてくださった人がいます。お話をしていたら、4*5の大判カメラを撮る人で、同じ被写体を撮ってもレンズによってずいぶんと描写力が違うという話でした。またフィルム上にはキチンとでていても、印刷のときに、印画紙のレベルがそこまで行っていないので品質が失われてしまうって嘆いておられました。
そんな高級なレベルの話ではありませんけど、最近自分のデジカメの調子が悪く、どうも描写に不満が出てきていますし、ボケや露出の過不足が気になります。オーバーホールが必要だなって感じていましたので、このお話はかなりタイムリーなものでした。ありがとうございます。
屑みたいな写真を数だけ撮っている、今の撮り方にちょっと疑問を感じていましたので、この出会いが私の次への隠された予兆なのかもしれません。
15キロの大遠征おめでとうございます。またまた二宮金次郎さん(古い?)のごとく薪を背負っての強行軍だったのでしょうか。脱帽です。
でも兵隊さんは20キロ以上の背嚢なんでしょう?
それを思えば、軽い軽い。
なんだか怖いイメージしかなかったので。
赤い風車さんに毒気を抜かれているのでは、何ておもってしまいました。
モズのために言っておきます。
なんとなくイメージが悪いんですけどね。
モズのはやにえって言いますよね。
見たことはないのですが。
見たことはないけど。
でも、可愛い目をして残酷なのは女性も同じです、、、、私の経験が教えてくれています。
あらら、今日辺りから寒くなります。
お体にはくれぐれも気をつけてください。
チョウゲンボウは同じところに毎日います。
早くよくなられてお会いになるといいですね。
閑静な高級住宅地ですものね。
散歩を始めて、多摩川がこんなにも自然を残しているってことを始めて知りました。
鳥もそうですけど、野の花もたくさん。おまけに食べられる野草も一杯。
30階近いマンションが立ち並ぶ川岸を見ながら、自然の力って凄いなと改めて驚きました。
高層ビルを横目に、余計にあそのこ自然がいとおしいのです。