夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

赤とんぼ 九三式中間練習機

2009年08月13日 20時55分07秒 | 日記


八月もそろそろ半分になります。
この時期、うだる暑さと、湿気の中で、もうすぐ来る秋を感じさせてくれるものにヒグラシと赤とんぼがあります。
ヒグラシは、いすみでは6月くらいからうるさいくらいにないていますし、特に秋のものではないのですけど、でも、あの声には夏の終わりを感じさせるものがありますよね。

こちら東京ではヒグラシはあまり鳴いていません。でも赤とんぼはたくさん飛んでいます。



暑さで脳みそが沸騰しそうになって、目の前がかすんでいても、赤とんぼを見ると一抹の、、、、ほんとうに一抹の涼しさ、、、、涼しさの予感を感じるのです。

赤とんぼといえば、あの有名な童謡が思い出されますけど、それはすでにアップしておりますね。


まもなく8月15日。
かって赤とんぼと呼ばれた海軍の練習機がありました。
正式には九三式中間練習機。
終戦間際にはその赤とんぼにすら、爆弾を積ませて、特攻を命じたこともあったのです。赤とんぼは制式戦闘機とは違い、木製のフレームと布の羽を持った機体でした。250キロ爆弾という限界の重さの爆弾を装着し、操縦もままならない状態で。身を守る術すらないこの機体を操り敵艦に体当たりをした兵士達はどんな思いだったのでしょうね。


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6 コメント

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雑感 (芝桜)
2009-08-13 23:06:25
この季節、厳密に言えば8月は日本人にとって忘れられない日があります。6日、9日、そして15日。忘れてはいけない日といったほうがいいかな。毎年不戦の誓いを新たにするのですが、地球上の人類すべてが平和を享受出来る日は本当に来るのでしょうか。

命の尊さを改めてかみしめたいですね。
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闘争本能 (赤い風車)
2009-08-13 23:29:05
生き物に備わっている闘争本能事態を否定するものではありませんけど、でもね~
あまりにも意味のない闘争なんていうのが多すぎるし、それによってあまりにもたくさんの命が失われてきている。
悲しい現実ですね。

世界の人がもう少し、命を大切にした問題の解決法を探せればいいと思いますけど、

でも、今日も大義名分のために人が死に、傷ついているんです。
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風化していく記憶 (蚤のジョニー)
2009-08-14 11:04:36
風車様、3月に続く、4月15日の大空襲で、住んでいた家が全焼し、父親の勤務する会社の施設に住んでいたところ、「今日は、大変な放送がある」と言って、、父親を含めて、大勢の会社の大人たちが、小さなラジオの前に集まって来ました。初めて聞く「玉音放送」は、雑音が混じって聞き取りにくかったのですが、随分変わったしゃべり方をする人だな、が5歳の少年の記憶です。品川駅前の坂の上に住んでいたため、それからは、復員してくる兵隊さんが、一晩泊めてくださいと言って、軍足(近年の5本指のではありません)に入ったお米を差し出された事とか、米や小麦粉の調達のために、母親が、着物や帯を持って、お百姓さんのところへ行った帰りに、取り締まりにあって、全部取り上げられたと泣いていたこととか、今でも、絶対にサツマイモが食べられないこととか、何か私の戦争の記憶って、食べ物に結びついています。
でも、もう、日本がアメリカと戦争をして、コッピどく負けて、占領されていたことなんて、知らない人のほうが多くなってきたんですね。
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Unknown (赤い風車)
2009-08-14 11:38:21
何かの折に書いたことがありましたけど、朝日新聞が大学生を集めて、ヨーロッパに派遣して紙面を作らせるという企画をしたときに、その選抜の最終選考をやりました。
日本とオランダが戦ったことを知っていたのは最終選考に残った学生のうちのたった一人でした。
嘆いていた審査員達に「学校では現代史を教えないから」って言った人がいましたけど、大学生にまでなって新聞や、本を呼んでさえいればそんなことは常識として入ってくるのじゃないかと思いました。

お爺さんの代の国の存亡がかかった大事件がもう忘れ去られているというのは、悲しい現実ですね。



正義っていうのは、それを言う人の立場で無限にあるのですよね、そのことを分かっていて、相手の人の立場を理解して、そのなかでどのような方法が取れるのか、、、、それは国であれば政治家の責任でしょうし、それを選ぶ、その体制を作っていく国民一人一人の責任なのでしょうけど、、、、


技術は別にして芸術(の心)は進化しない、ということは人の心も進化しないのでしょうか。


それにしても零戦の特攻も、後になるとほとんど効果はなかった。
先日の桜花は帰る手段のない爆弾飛行機でしたが、桜花だけでなく、それを抱いて飛ぶ陸攻とそのベテランクルーの損失が大きくて、軍で問題にされました。
でも、赤とんぼの特攻は、機材がたくさんあって、欠乏しているガソリンではなく、アルコールで飛ばして、初心者の操縦士だけが、ほとんど操縦できない機体を抱えて死んでいく、、、このことはほとんど知られていません。
万に一つの僥倖を求めて死にに行く特攻の人たちはどんな思いだったのだろうと思います。

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親の責任 (イオレス)
2009-08-15 22:36:28
 子どもに伝えるのは親の責任。
 お祖父ちゃん、お祖母ちゃん。
 その親兄弟が過ごしたあの戦争の日々を伝えていくのは、誰でもないその子どもの親。
 “お祖父ちゃん、受験、学校の門まで一緒に行ってくれるかな?”
 “だって、お祖父ちゃんは運が強いから。戦争から無事に帰ってきて、脳腫瘍の手術と肺切除の手術から無事に退院しているから。”
 戦争を知らないけれど親が行った世代。
 遠くの記憶にしてはいけない、そうですよね...
 失われてしまった命のために。 
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 (赤い風車)
2009-08-16 09:22:34
の責任といわれると、とっくに子供たちから感動されている私としては、何も言えませんけど。
ほんとうはその責任を果たすのが楽しいはずなのですね。責任という感じではなくって、やりたいから子供を育てているのだと思うのですけど、

でも、イオレスさんからは赤とんぼがアルコール燃料で飛べたことと、今のバイオガソリンなどのお話が出るかと思いましたけど。
考えてみれば、今のウルトラライトプレーンくらいの機体でしかなかったんですよね。
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