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八丈島欠航流人の宴

2017年09月03日 13時53分37秒 | 島の暮らし
台風などで空路と海路がまる2日間以上欠航した場合、
八丈島では中之郷の有志が持ち寄りで無料招待の宴会を催しています。
昨日も台風15号の影響で欠航流人になってしまった方々が招待されました。
中之郷公民館で行われた欠航流人の宴を取材しました。


中之郷公民館

公民館にはテーブルが並べられ、きちんとテーブルクロスもかけられて料理が並べられ、
欠航流人の方々をお待ちしていました。



メイン料理は八丈島食材で作られた島の家庭料理盛り合わせです。
島魚のフライ、ネリの肉巻き、ムロメンチ、島じゃがの煮付け、かき揚げなど。
これは中之郷のご婦人方がガーデン荘に集まり、朝から作ったそうです。



盛り合わせの他に、島魚の刺身、漬物、そしてビールや島焼酎、ワインもありました。
お酒を飲まない方々のためには、ソフトドリンクもいろいろ用意されていました。



明日葉蕎麦も人数分用意されていました。



これ、おいしいですよね。揚げ餅です。
中之郷にはひょんはー餅つきがあり、お餅をとても大事にしてますね。
盆踊りや「えこ・あぐりまーと」のイベントでもお餅が振舞われます。



お酒によく合う島生姜も山盛り用意されてました。



揚げ餅や生姜はテーブルをまわって配られてましたが、
席の後ろの方にも島のスイカと共に並べられていました。



この他、ムロ節の炊き込みご飯、きのこの炊き込みご飯、白いご飯も
大きなジャーにたくさん用意されていて、セルフでお代わり自由。
何度もおかわりして食べてる若い方もいましたよ。


ムロ節ご飯ときのこご飯のハーフ&ハーフ

右がムロ節ご飯、左がきのこの炊き込みご飯です。
ムロ節ご飯が人気があって、大きなジャーのご飯がみるみるなくなりました。



食事風景です。今回は130名以上の欠航流人の方々が参加されたそうです。
食事のはじめに「めゆ工房」のふみこさんから「どうぞたくさん食べてくださいね」
とのお声がけがありましたが、堅苦しい挨拶は一切なく、乾杯もなく、
淡々と食事がはじまりました。これが新鮮でなんかいい感じでした。



町長もいらしていて、若い欠航流人たちにビールを注いであげたりしてました。
画像でビールを注いでもらってるのは、わたしがツイッターの知り合いから紹介され、
ホテルまで送迎した欠航流人です。その隣はなんと!わたしの旧友の息子でした。


八丈島の名物女将ガーデン荘の栄子おば(えいこば)と記念撮影

幼い頃に八丈島で暮らしていた子が大きくなり、友人を連れて来てくれました。
欠航で帰れなくなったけど、自分が育った島の情けを知って嬉しかったことでしょう。
わたしが送迎した男子も「欠航流人の宴があると知ってからワクワクして過ごしました」
と言ってました。また来たいそうです。ぜひまた来てくださいね。



栄子おばは各席をまわって、料理の説明をしたり、ジョークをかましたり。
栄子おばだけでなく、中之郷の方々がテーブルをまわり、いろいろ気遣っておられました。



「朝から5時までご飯作りして疲れたよ~」と仰ってた栄子おばですが、
カメラを向けるとこのサービス。見習いたいですね。
栄子おばとおしゃべりして、皆様とっても楽しそうでしたよ。



わたしのことをみんなに紹介してくれて、
「この人は八丈島の情報発信をしてる人だから、ハイ!みんな笑顔で!」
栄子おばのかけ声に、みんなとってもいい笑顔で、ありがとうございます!



八王子から来た学生さんたち。「お腹いっぱい食べて飲みました!」
八丈島ではドローン撮影をして、とっても楽しんだそうです。
素敵なドローン画像をいただいたので、別の記事でご紹介しますね。



学生さんたちが気に入ってたのはこちら。八丈島産塩らっきょう。
「東京のらっきょうは甘いけど、これはしょっぱくておいしい!」
そうかそうか、たくさん食べなさいね。



ステージでは八丈太鼓が披露されました。昨年度のミス八丈島がたたきました。


台風15号による八丈島欠航流人の宴2017

動画も撮りましたのでご覧くださいね。会場の様子も映してます。



太鼓の後は、欠航流人たちによるリズム遊び。宴会ぽくていいですね。


八丈島「大興園」菊池國仁さんのしょめ節ちょっとだけ

八丈島のしょめ節といったらこの方。くにひとさんもご自慢の喉を披露されました。



昨日の会場から、欠航流人の宴の取材に来たとツイッターに書いたら、
たくさんの反響があり、現在で94件のリツイート(転載)と126件のいいねが付いてます。
中之郷の方々にいつも感謝です」と仰る方。
島の人々の温かさに感動してまた行きたい」と仰る先に島抜けした方。

八丈島には長い間、流人を受け入れて世話をしてきた歴史がありますが、
現代にもその気質が受け継がれているもてなし方、素敵ですよね。
これは八丈島の歴史と切り離せない催しであり、
いつの世も「情け島」でありたいと願う島人の気持ちの現れだと感じます。

「情け島」八丈島を体現してくださっている中之郷の皆様、お疲れ様でした。
わたしもはじめて最初から最後まで会場にいて一部始終を見て、
(あなたも食べていきなさいと言われてご馳走になりました)
中之郷の皆様の細々した気遣いと気概と地域の統率を感じて感動しました。
毎回大変なことだと思いますが、実践してくださってありがとうございます。

欠航流人になられた方々は、「流人」と呼ばれることを面白がって楽しんでました。
時期もあり学生さんが多かったせいか、「前向きに捉えて楽しみたい」と仰る方が多く、
中には仕事に差しさわりが出て落ち込んでる方もいましたが、
周囲に励まされて笑顔になっていて、いい雰囲気でした。
皆様口々に、「ありがたい」「楽しい」「また来たい」と仰ってました。

今日は臨時便が飛んで定期船も到着、多くの方々は無事御赦免おめでとうございます!
ぜひまた八丈島を思い出して、ご来島くださいね。心よりお待ちしております。


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