スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

能登半島支援瀬戸の王子杯争奪戦&一般相対性理論

2024-03-03 18:58:35 | 競輪
 玉野記念の決勝。並びは真杉‐平原‐佐藤の東日本,山口‐村上の中部近畿に中本,取鳥‐松浦‐岩津の中国。
 スタートを取りにいったのは平原と村上。平原が誘導の後ろに入って真杉の前受け。4番手に取鳥,7番手に山口の周回に。残り3周のバックを出る手前から山口が上昇。ホームで真杉が一旦は突っ張る構えをみせましたが,誘導が退避するタイミングで山口が叩きました。その外から取鳥が上昇。バックの入口では山口を叩き,中国の3人が前に。真杉も山口の外まで追い上げてきたところで打鐘。ここから真杉が発進。平原が離れてしまったので単騎の上昇。取鳥が突っ張っていき,先行争いに。これはホームからのコーナーワークで取鳥が前を譲らなかったのですが,バックでまた真杉が巻き返してきて併走になったので,コーナーの手前から前のふたりの外に出した松浦が発進。捲り切って直線へ。松浦マークの岩津も迫りましたが振り切った松浦が優勝。岩津が半車輪差の2着で中国のワンツー。捲り追い込みになった山口が両者の外から半車身差の3着。山口マークの村上は松浦と岩津の間を突こうとしましたが,最後は行き場を失うような形になって4分の3車輪差で4着。
 優勝した広島の松浦悠士選手はグランプリ以来の優勝。記念競輪は昨年7月の小松島記念以来の優勝で20勝目。玉野記念は2021年以来の2勝目。2022年のサマーナイトフェスティバルも当地で制しています。このレースは取鳥の先行が有力。真杉がどこまで対抗するかといったところで,叩きにいったのですが,平原が離れてしまったので厳しくなりました。取鳥は真杉を突っ張れそうだったので,番手捲りは必要なかったのかもしれませんが,外で真杉と併走になってはいけないという判断で出ていったものと思います。展開面からはそれほど厳しくなかった筈で,そのわりには詰め寄られてしまった印象。本調子とはいえないのかもしれません。

 アインシュタインAlbert Einsteinの一般相対性理論に含まれる重力理論は,二次元的に考える方が容易に理解できるとされています。なので僕もそうした説明をここでは試みますが,僕は門外漢ですから,説明自体が物理学の説明として適切であるということを保証することはできません。
                                        
 1枚の大きな布を空中に広げたと仮定します。その大きな布の中央に,ある程度の重量がある物体を置くと,その物体の置かれた部分を中心として布はへこみます。つまり平面であった布に歪みが生じます。この歪みが重力を意味します。布は大きなものと仮定されていますから,全体が歪むわけではなく,ある部分からは元のまま歪みがありません。つまり歪みのある部分には重力が作用し,歪まない部分には重力が及んでいないということです。この歪んだ部分に,歪む以前から軽量の,というのは中央に置かれたある程度の重量を有する物体corpusに比べて軽量のという意味ですが,それが置かれていたとすると,布がへこみますのでそのへこんだ分だけある程度の重量を有する物体に近づくことになります。これが引力といわれる力potentiaに相当します。
 一般相対性理論というのは,二次元における布に妥当するものを,三次元の空間に適用したものです。したがってこの比喩でいえば,布に該当するものが全宇宙空間に広がっていて,その布の各部にそれぞれの重量を有する物体が無数に存在することによって布が,この場合は三次元ですから空間が歪み,この空間の歪みが重力そのものを表示します。表示するというのは僕たちはそれによって重力を知覚するpercipereという意味です。そして宇宙空間にある無数の物体は,この空間の歪みによって相互に引き合うことで,移動したりまた定位置に静止したりします。これが万有引力を指示するということです。
 この理論は,二次元的に示した布の歪み,三次元的にいえば空間の歪みによって重力や引力を説明しています。したがって,万有引力はそれ自体では遠隔作用論に適合するかもしれませんが,むしろ各々の空間の歪みによってその力が示されることになるので,近接作用論である,少なくとも近接作用論の変種であるとみなすことができることになるのです。
コメント
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