スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

エンプレス杯&第二部定理六

2007-02-28 22:21:26 | 地方競馬
 エンプレス杯
 はっきりとした逃げ馬が不在でしたが、トーセンジョウオーが先手を奪いました。これをフサイチパンドラとクインオブクインが追い、レマーズガールは4番手。サウンドザビーチが6番手で、発馬が悪かったペディクラリスは後ろから3・4番手。かなりスローペースでしたが、わりと縦長に。長い向正面の中ほどからペディクラリスが外を進出。サウンドザビーチはこれを先に行かせ、レマーズガールは一緒にいこうとしたと思うのですが、スピードが上がりません。3番手まで進出したあたりでトーセンジョウオーもペースを上げ、これにフサイチパンドラもついていき、ペディクラリスはそこで一杯。結局、前をいった2頭が抜け出してのマッチレース。船橋のトーセンジョウオーが逃げ切って優勝。
 南関東転入後はこれが初勝利。重賞は4勝目ですがGⅡは初めて。川島正行調教師、内田博幸騎手のコンビはグランプリカップのプライドキムと同じ。内田騎手は金盃も勝ちましたので、2月の南関東の重賞全レース制覇となりました。母系はスカーレットインクの一族です。
 フサイチパンドラのような馬は、楽勝するか惨敗するかが大概のパターンで、2着は意外。能力的にはすべてを出し切ってはいないという印象です。
 やや離された3着は一番外から伸びてきたサウンドザビーチで、レマーズガール、ペディクラリスまであまり差がなく入線しました。

 第三部定理二を論証するためには第二部定理六が不可欠になりますので、証明の前にこちらを。
 「おのおのの属性の様態は、それが様態となっている属性のもとで神が考察される限りにおいてのみ神を原因とし、神がある他の属性のもとで考察される限りにおいてはそうでない」。
 この定理でスピノザが意味しようとしていることはおおよそ次のようなことと思います。
 XというAの属性の様態(ここでは個物を念頭におきます)があるとします。するとこのXは、第一部定理一五により、神によって存在と作用(この場合は存在だけを考えるだけで十分です)に決定されます。しかしこのとき、XがAの属性の様態であることに注目するなら、いい換えれば、XがAという属性が一定の仕方で変状した様態であることに注目するなら、Xの原因が神であるといっても、その神を第一部定義六でいわれている絶対に無限な実体と考えずとも、単にAの属性と考えるだけでよいということです。
 この第一部定義六により、神は無限に多くの属性によってその本性を構成されるわけですが、ある様態の原因としての神を考える場合には、そうした仕方で神を考える必要はなく、ただひとつ、その様態が属している属性だけを考えれば十分なのです。
コメント
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